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ガンダムSEED DESTINY 41話☆感想

2005年07月31日 | ガンダムSEED DESTINY感想
41話、リフレインです。

負の連鎖。時代の繰り返し。戦争の根。正義の在処。すれ違い。などなどをあーでもないこうでもない、のリフレイン…ですか。

アスランの迷走に関してはあんましフォローにならなかった回想回41話…でありました。。。泣

分かってるし。アスランがアスランの抱えるバックボーンと縁によって、必死で選ぼうとした正義への道が
結局は眉唾ものだったってことはね。笑
今後この迷走の効果が上がるとしたらミネルバクルーへの影響でしょうか。

どうしよう、スルーしてもよさげな気もする41話笑。

そうだ、アスラン、オーブでは階級は一佐、二佐、三佐、のどれか、ですね。
マリューとおなじで三佐、かな??軍経験者だし指揮能力あるから当然か。。。
それにしてもアンダーの緑が気になる…青の方が似合うと思うんだけど。。。髪の色に合わせて。。。ふう。



■アスランの求めるのはひたすらに「正義」

19話で議長が無茶な事言うまでは、私自身も議長はきっと黒なんだろうけど(ラクス暗殺の件があったから)、
出来れば白でも居て欲しかった…と思っているくらい、「一見良い奴」ではあったので、
アスランが議長の行かんとする道をアスランの持つ力で手伝い、拓こう、と考えたのは…当然だとも思うし。

議長の言った言葉で一番好きだったのは、議長がイザークやディアッカ達への処置について
議会で語った台詞。「大人の都合で子供達を戦場に送っておいて間違えたからと言って切り捨てるのは間違っている」
という趣旨の言葉でした。だから、できればこの言葉が真実であってほしかったし(実は真逆だった泣)、
アスランが背負ってしまっていた「父の犯した罪への責任」に対しても、
「ザラ議長の言葉を利用して自分たちの行為を正当化しているだけのテロリストの言葉を鵜呑みにしてはいけない、アスランに罪はない」と、カガリ達にはフォローできなかった言葉を言ってくれた議長だから。
アスランにとって議長は、彼の足かせを外して、行くべき道を見せてくれた指導者であったのは仕方ないし。

だから、結果失敗だったのは、戦争の当事者としてアスランが負っている闇が、そもそもカガリやキラとは全く別な重みを持っていることを戦後の2年間にお互いに話し合い補い合ってこれなかったからこそ、アスランは行くべき道を足下でなく隣の庭であるプラントへと求めてしまったこと、なので、あんまりキラにはアスランのことを断罪しないでほしい…笑
キラ、ちょっと呆けてたじゃん。カガリとアスランが必死だった間。。。泣

でも、今アスランは「結果何も出来ず、利用されたまま、しかもメイリンをも巻き込んで死ぬ」事からは逃れたわけで。
だからこそ、今度こそ間違わないために、守りたい者を見失わない為に、
言葉の奥にある真実とか正義とかを改めて求めていく決意をしたのは、、、39話のカガリとの会話でも既に承知だし。

…うーん。うーん。特に新しいフォローはなかったですよね。。。41話。
カガリが大分アスランの中で再浮上(つーか原点帰り)したのはこれでもかと描かれてましたが。

42話でiジャスティスに、手負いの身で乗るみたいですが、これからアスランがどんな「正義」を見つけるのかは楽しみです。キラとは違った視点から答えを見つけてほしいなあ。苦労人ならではの答えを期待。

■キラはどこまでもインスピレーション(心が自由)な人で…勘の良い運の強い人?

キラにとってはそもそも、戦争への介入は「友達を守るため」から始まっているので、
アスランが母を亡くしたような、絶望や怒りやどうしようもない悔しさ、とかとは
また別の悩みを持って戦って来た人でしたもんね。
なぜ、人は戦わなくてはいけないのか。という大きなテーマをずっと抱えて苦しんできたので、

「今出来る事を何かすべき」と常々考える現実主義で合理主義派のアスランと、
もっと俯瞰的に根本的なところから物を考えるキラと。
やっぱり、会話なしではアスランと分かり合うのは…無理だと思うのです。

だから、「議長とプラントの事は信じられない、それについてアスランはどう答えるのか」と厳しい言葉を投げかけられると…
正しいかもしれないけど、、、、厳しいなあ。キラ…。泣

アスランは、どうしても「正義」を求めつつも、元軍人気質からか、合理主義が悪いのか、
少々の「嘘や裏切り」に関しては目をつぶる傾向があったので…
ミーアの件一つにしても充分な「疑い」の要素があったのに、「大儀の為にはしょうがない」と割り切ってましたからね。。。
ミーアの音楽性やファッションがラクスを冒涜するものだとか、プロパガンダに利用されていることとか、
怒りつつも認めちゃったから。。。結果キラが怒るのも分かるけど。

根本が強いから、決してすり替えに踊らされないキラと、
現場現場で判断しすぎて結果環境によっては自由が利かないアスラン。

アスランが不器用なのは明らかですが。共感できるのはやっぱしアスラン。
間違えても、それでも正義は在るはずだと信じてもがくアスランの方が素敵っす。

本来なら言葉で、対話で切り開くべき平和への道筋を、ラクスとカガリに託している。
だからそれを守るために戦う、というキラ。
だから騎士として、力を持つことを肯定。。。(ま、仕方ない)
アスランも、結局は同じことでジャスティスに乗るんだろうけど。

アスランに語りかける後半のキラのナレーションは、
やっぱし、MSを戦争の道具として、そして正義のヒーローとしても描かなきゃいけないガンダムの持つ
そもそもの設定の都合ってやつのフォローを、、、キラが代弁しただけのような気もしました。
(だって、アスランも軍人として犠牲を払ったけど、キラも犠牲を払ったのは確かだし。。。戦わなくちゃならないのは分かるけど、いろいろと矛盾が…笑)

そもそも、キラと特にラクスはSEEDのテーマと設定の間の矛盾とか弊害を一身に背負ったキャラですもんね。。。
どっかに矛盾があるのは、仕方ないのは分かってるけど、
これを41話で説明しなくちゃならなかったのかがよく分からない。。。。



41話、二回目見直した時の方が、感情移入できた部分は大きかったですが、ラスト近くのキラの台詞は少し??でした。

エターナルを守るために空に行ったのはアスランの思いも背負っての事なのに、この時点でアスランとキラは在る意味通じる思いが生まれているはずなのに、なんかまだ相違があるような描き方してませんでしたか???

うーん。うーん。

多分、42話は今日のことは忘れて観た方が普通に楽しめる気がするので、

…いいや、忘れます!!笑


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2 コメント

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こんにちは、風海です。こちらでは初めまして♪ (風海)
2005-08-04 10:06:27
TBとコメントどうも有難うございました。(゜゜)(。。)ペコッ

単なる萌えだけでない視点から書いておられるあたりに感心しております。(*^.^*)



> アスランが不器用なのは明らかですが。共感できるのはやっぱし

> アスラン。間違えても、それでも正義は在るはずだと信じてもがく

> アスランの方が素敵っす。



そうですね♪ あの真面目さ、ひたむきさにはクラクラきますv



> やっぱし、MSを戦争の道具として、そして正義のヒーローとしても

> 描かなきゃいけないガンダムの持つそもそもの設定の都合ってやつの

> フォローを、、、キラが代弁しただけのような気もしました。



確かにガンダムでは、富野さんの頃から、人同士で争いをやめられない

≪ヒトの負う業の深さ≫をテーマに描かれてきましたし、そのせいか、

一見ヒーローのように見せながら、強烈なヒーロー叩きや扱き下ろしに

近いことをあえてやり続けてきた作品でもありますからね。



その点で一番気になるのはシンの今後ですね。

キラとアスランはもう迷うことはないと思いたいです。
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風海様 (くりっぷ)
2005-08-07 07:37:52
うは!ご訪問&コメントありがとうございました!!

多忙だったため、気づくのがすっかり遅れていまいました。

ごめんなさい!



>確かにガンダムでは、富野さんの頃から、人同士で争いをやめられない

≪ヒトの負う業の深さ≫をテーマに描かれてきましたし、そのせいか、

一見ヒーローのように見せながら、強烈なヒーロー叩きや扱き下ろしに

近いことをあえてやり続けてきた作品でもありますからね。



Zはかなり凄かった記憶が(実は記憶が微妙…ZZは好きでした)

オリジナルシリーズの哲学チックで結論をバツバツ言ってのける登場人物に慣れて、行間読まずには居られないのはガンダム病なのかも。。。SEEDは言葉は分かりやすいですが、曖昧さが意味ありげですね。。。笑

また伺わせていただきます。

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