AKB48が新曲の売上で初動枚数の新記録を作った訳ですが、一週間で130万枚という枚数はなんだかんだで凄い数字であります。一人でたくさん買っている人が多くても、複数買いをするだけの価値を購入者は見いだしている訳ですから、そこまで思わせたのは大したもの。部外者は何を言っても負け犬の遠吠えであります。
今までの初動枚数の記録とは中身が違う、Mr.Childrenも、宇多田ヒカルも、売上枚数イコール購入者数なのだから。そう思ってしまいます。ついでに言えばモーニング娘。のミリオンセールスCDも同様です。
でも、シングルの売上上位の顔ぶれというものは世相を反映しているものだとも思うのですよ。「歌は世につれ、世は歌につれ」という言葉がありますが、AKBが売れている現在が日本の大衆文化の今の姿そのものなのでしょう。そのように時代が流れてきた訳です。
1 大人がCDを買わなくなった、世の中の「音楽離れ」の結果
2 趣味や娯楽の多様化と共に、狭いコミュニティ内での共有欲がより強くなった
1は、シングルヒットチャートを見ても明らかなように、ヒットソングというものの多くが大人を向いていない、内容の低年齢化などが進行している事でもわかります。十代から二十代前半くらいをターゲットにした音楽作りをしている歌手が売れ線に位置するという感じ。
2は、仕掛ける側が仕掛けに乗せるパイを広く求めなくなった。その代わりに乗ってきた人達は乗っかっている事への満足感をより濃く求めるようになった。一部のアニメがアニヲタ以外にも支持されたりするのにも似て、AKBもアイドルヲタではない人々が進んでヲタ的な楽しみ方を求めている。
かくして複数買いというものにも抵抗感がなくなってきているのではないだろうかと思うのです。リスクなんかよりも、推しメン(という言葉自体が元々ヲタ用語だ)を少しでも上の順位にしてあげたい。そんな祭りに参加する醍醐味を味わいたいという共有欲。
AKBがやっているから抵抗感があるハロヲタは多いだろうけれど、メンバー人気投票という企画自体は面白そうだと感じているヲタさんは少なくないのでは?アイドルヲタの心理をくすぐる企画だと思います。つまりヲタ企画をメディアを通して盛大な祭りに仕立て上げている。巧いなと思います。
【PV】 Everyday、カチューシャ ダイジェスト映像 / AKB48 [公式]
AKBの売上とCD不況について、こうして色々考えていました。そして、だんだん考えるのが面倒にもなってきました。
嗜好が多様化した現代、CDをたくさん売っていくには流行に乗せやすい層にアピールして気に入ってもらうという戦略は間違いではないし、限られたターゲットからたくさん買ってもらうには複数買いを勧めていくのも仕方がないのではないか?そんな事を思い浮かべ始めました。
そもそも今の時代、流行を作る上で重要なメディアである地上波テレビ放送もかつてのような数字が取れなくなっている。私のように地上波はあまり見なくなった人が増えつつあり、視聴率が低下傾向にあるようです。この一週間で視聴率20%を超えた番組がサッカーキリンカップだけという、その数字がその現実を映しています。
そういう時代にCDを売っていくためには強引さも必要であり、きっかけと話題性の多少(?)の操作も致し方なしという事。そう結論付けたら、なんだか初動記録とかどうでもよくなってきました。
音楽的な見地ではミスチルはAKBとは決して同列には扱えないし、AKBヲタだってミスチルのかつての人気を超えたなどとは本気で思ってはいないでありましょう。そして、多くの大衆に向けた音楽であるからこそ数字が高くなるという認識から言えば、ミスチルもAKBもジャンルは違えど大衆音楽である事は同じ。どちらがエライとかもないのだとも思えてきて、筆が進まなくなりました。
そんなAKBですが、まだモーニング娘。がかつて作った数字は抜けていない。それは、LOVEマシーンの累計売上枚数。
今後AKBはこの数字を抜く事を目標とするのでしょうか?夏休み期間に毎日大規模握手会を開催すればあっさり抜けそうですが、実際はそんな簡単な話でもないのでしょうね。それこそ、そこに人気の本質というものが問われてくるのでしょうけれど、もう語るのが疲れてきたので今回はこの辺でお開きにします。あっ、人気投票の一位は多分あの人だろうなと予想しておきます。自分はあまり好きではないですが、あの人です。ハロプロにも同じ名字の子がいるあの人。
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「シングルを利用した広告展開」にもコメントを寄せようと内容を考えていたのですが、私もこの議題を考えるのに疲れてしまいました。売り上げという印籠を出されるとなんとも言えなくなってしまうのも確かですし。
売れなくてもハロは凄いんだぞというのも見てもらわなければ話になりませんし、それも今日のユーストリー娘。を見ていたら一般にハロの良さを広めるのも遠い話なのではとも思ってしまいました。スタッフ酷過ぎる。
話が逸れました。とりあえず私はちまたの売上戦略を否定するつもりはありません。成功しているのですから、売上観点で負けている側が批判するのはナンセンスです。ただ、嫌いなだけです。大っ嫌いです。
最近ようやくカップリング以外はほとんどのベリ曲をWALKMANに入れることができまして、その曲たちの秀逸さに惚れ惚れしています。「さぼり」に正直泣きましたし(笑)、スキスキ指数も聞いていて心地よい。丸富三人の夏パーティも爽やかで楽しく、「REAL LOVE」ではりーちゃんの技量が改めて身にしみました。また、YouTubeでカップリングを探すと、「フラれパターン」や「夏わかめ」がツボにはまりました。是非ともシングルを集めたいです。
とまぁこんな風に、私は「CDを買う」は「楽曲を買う」、それ以上でも以下でもないと思っています。批判はしません。ただ私は楽曲のためにCDを買う、ただそれだけです。
戦略はもう事務所に任せて、私は素直に楽曲の質やメンバーの働きどうこうに目を光らせて行きます。
コメント失礼しました。
私、決してAKBの曲嫌いじゃありませんし、気になるメンバーもいますがCD買いませんし、握手したいとも思いません。
今日昼番組で1000万ぐらいつぎ込んだかなって言ってる人見ました。
ちょっと異常かと思いましたがそれはそれで別にいいと思います。
その人の自由なので。
ただその大量に買われたCDが可愛そうだなと思いました。
中古屋に行くと発売日には中古のCDがたくさん並んでいるの見るとなんか悲しい気持ちになります。
私は一つのCDを大事にして聴く人間なのでファンの皆さんから見たら売上に貢献できていないかもしれません。
でも大事なのは気持ちだと思っています。
母親に「こういうお金(上記の1000万の人)の投資の仕方している人見たら、私の娘。の毎回シングルとコンサートのDVD1枚買うのなんて普通のことでしょ?」って言ったら思い切り納得されました(笑)
もうAKBは相当デカくなっているんだから弱小プロで頑張るアイドルにこそ光をあてて欲しいですね。
>ちゃっきーさん
ユースト、その回は見てないのですがマネージャーがツイッターで謝っていたので色々抗議は来たみたいですね。
ベリはカップリングがこれまた良いんですよ。いろんなタイプの曲があって楽しいいです。自分はBerryz工房カップリング集というプレイリストを作って聴いているくらいです。シングルもゆっくり集めてみてください。
「さぼり」は名曲ですね。歌詞とサウンドがとてもマッチしています。
>やまさん
いえ、やまさんの買い方が正常でメーカーが推進している複数買い商法なんて邪道だと思っています。
売れているんだからいいのではと開き直っているAKBファンの人もいますが、売り方がおかしいのと売れ行きはまた別問題です。こんな売り方が常識になってはいけないと思います。
CDは一枚、余ったお金は別の色んな事に使う。CDは一枚だからこそ思い入れも沸くと思うのですよね。
>通りすがりのA-CHANファンさん
まさに「大手プロダクション連合」によるハロプロ潰しという側面もあると思います。してやったりと関係者が思っていたら悔しいですが、なんだか大切な何かを失っているような気がする最近のアイドル界です。
>きんやさん
あの一位の子は圧倒的な得票数だったんですよね。でも素行調査で落とされたという噂もあります。なkなか難しいですね。
エーケービーはマーケティングが先であとから中身みたいな感じで共感できません。
ビックリマンチョコ事件やプロ野球チップス事件みたくガード目当てに大量に購入して食べきれないから後は破棄みたいな
のを思い出します。
意見は違うかも知れませんがエーケービービジネスはあらゆる音楽の死を意味すると思います。
芸能記事の見出しと言えば、「何枚売り上げた」「記録を達成した」「○○の記録を破った」だとか、「何千人、何万人動員した」「何億寄付した」だとか『数字』しかないですからね。あとはゴシップ記事、宣伝くらいで。
そういった「数字ありき」の芸能界の象徴と言えるものが「AKB」なのではないかと思います。
各ワイドショーで、総選挙の話題を取り上げていましたが、そこで政局選挙を持ち出して「○○選挙と得票数が同じ」、「○○より得票数が多い」だとか「そんな比較に意味がある??」って思いましたもんね。
今回の総選挙報道で私が違和感を感じたのが、総選挙の後になって、唐突に、CD売り上げに比して投票率は何パーセントで「CD売り上げの記録は投票とは関係なく出来たものだ」と世間の非難への反論をマスコミを通じて一斉に行ったことでした。
いかに「AKBが素晴らしいか」主張の視点も「何枚売り上げた」そこしかない。
すべてがその数字を稼ぐためだけの売り出し方をしている、そこに集中したプロデュース方法をとっている以上、CD売り上げランキングに関しては他のアーティストがもう勝つことも、太刀打ちすることも不可能だし、そこで競争することはむなしいだけに思います。
「モーニング娘。」も一世を風靡し、記録も作った、「トップアイドルとしてのプライドもある」ということで新曲もランクインしなければならないという、こだわり、縛りもあるでしょうが、もうランキングには拘らなくても良いのではないかと思います
昔は歌謡曲ランキングといえば「レコード(CD)売り上げ」、「はがきリクエスト」「有線ランキング」といった総合的に加味されたランキングであり、本当の意味での「真のランキング」、「ヒット曲」であったと思います。今は「オリコンランキング」だけで一喜一憂している状況なんですよね。
ハロプロもランクインするためにシングルCDを数種販売し、違いは「ミュージッククリップ」だけという、正直、こういった売り方は止めてもらった方がありがたいのですよね。
「ランクインしなければならない」という縛りがなくなれば一種ずつのシングルで良いし、その分PVシングルに数バージョン入れたのを出してくれた方が非常にありがたい。
J-MELOでの一流ミュージシャンとの共演、タカラヅカとのコラボなど、業界内の一流アーティスト、専門家からはしっかりと認められていると思います。
ハロプロはそういったアイドル市場では数少ない「職人」部分が強く残っていて、本当の意味での芸能性があり、伝統がある。
AKBのやり方は必ずや勢いがなくなるはずで、ハローの場合、アーティスチックな部分で、共演者の方々から得た高い評価の蓄積によって今後も生き残っていけるはずです。
かつてのトップアイドル、キャンディーズ、ピンクレディ、山口百恵、松田聖子、中森明菜、小泉今日子、『アイドルの歴史』として、その偉大な先達アイドルに肩を並べるのはAKBではなく「モーニング娘。」だと思います。
私はモーニング娘。は今も尚、現役を続けておられる松田聖子さんと同じく根強いファンを持った「本物のアイドル」だと思っています。決してAKBが「偽物の」というわけではなく、あちらはあれで「グラビア系アイドル」「萌え系アイドル」としては一流だと思います。
ただ一つ言いたいことは「歌を売りにしているアイドル」ではない以上、これ以上その分野を犯すようなことは謹んでもらいたいということですね。「音楽を愛する人々全て」のために。
長々と失礼しました。
>かたるパフェさん
今CDが売れなくなっています。配信にとって変わられそうな転換期であります。CDを作り売る商売をしている人達が考え抜いた商法、それがAKBなのでしょう。
どんなものでもそうですが、売る事が最優先されるものはやがて衰退します。売れている時期に中身の充実をしなければいけません。
流れに振り回されず、音楽を作っている方々が最後は笑うと思っております。
>yoiyoiさん
「数字」がすべて。まさにそういう流れを私も感じていました。そして、そういう流れがイヤですね。
勿論、商売である以上、数を売っているものは評価されて然るべきだとは思います。ですが、何かの良さを表現する時、数字が一番の拠り所なのも悲しいですよね。
例えば、車で言えば、一番売れている車は確かに大衆性には優れているかもしれないけれど、イコール名車なのかと言えば違いますよね。それと似たような事が今のアイドル界にも言えると思うのです。
結局、今のマスコミのやり方は当事者のAKBにとっても失礼なプッシュの仕方でもあるような気がします。詳しくは知りませんが、劇場公演を支えているメンバー(知名度の低い子達)は日々ステージ経験を積む事で、皮肉にも人気メンバーよりもスキルが上になっている現状がありるようです。その子達の想いも複雑なのではないでしょうか。