1522)風を遮る壁（大震災から21ヶ月）

　衆院選の投票日まであと５日となりました。先日の新聞には各党の公約一覧が載っていました。経済、財政、エネルギー、ＴＰＰ、社会保障、外交、安保の項目ごとに各党の公約が記されていましたが、震災からの復旧復興は「その他」に埋没していました。私も偉そうな事は言えませんが、選挙が終わったら復旧復興の速度は変わるのでしょうか。



　それはさておき、今後の発電手段が選挙の焦点のひとつになることは、今まで無かったことだと思います。東日本大震災後に伴う原発事故がその引き金となったのは言うまでもありませんが、原発の今後と同時に他の発電手段へも関心が高まっています。

　そのひとつに風力発電があります。大震災後は従来に増して注目を浴びていますが、風が強く風力発電に適した土地があっても、それを実現できない壁があります。それは「農業振興地域整備法（農振法）」です。


（畑越しの発電用風車　－銚子市高田町 2011/11/27－）

　この法律では農地の農地以外への転用を禁じており、風力発電に適した遊休農地があっても利用できず、計画が相次いで中断に追い込まれています。

　風力発電には騒音・低周波の問題があるとは知っていましたが、こんな壁もあるのですね。柔軟に見直せばよいのにと思うのですが、色々な思惑がありそうは行かないものなのでしょう。

　ちなみに千葉県銚子市には30数基の風車が回り、発電しています。

2011/12/11の一品・・・1165)一陽来復（大震災から９ヶ月）
2010/12/11の一品・・・お休みでした
2009/12/11の一品・・・お休みでした
2008/12/11の一品・・・お休みでした
2007/12/11の一品・・・119)赤いランプの終列車

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