風景居酒屋 ごじゃ満開

2011年03月11日14時46分、東日本大震災発生
(since 2007/8/15)。

1074)アンパンマンの弁当箱(大震災から6ヶ月)

2011年09月11日 | 東日本大震災
 本日は東日本大震災から半年、という節目です。先週後半から新聞やテレビでは特集が組まれ、久々にメディアでの露出が高くなっているようです。そのような中で起こった経済産業大臣の「不謹慎発言」による引責辞任、2ヶ月前にも同じような事がありましたね。


 先月の話ですが、岩手県釜石市へ出向き、津波に洗われた建物内の汚泥等撤去のお手伝いをしました。高さ10メートル近い工場らしき建物の外壁は無く、鉄筋造りながら躯体の一部はぐにゃりと曲がっていました。屋根の上にはそこにあるはずの無い日用品が乗っており、地面の側から津波の高さを感じました。

 その建物の中は津波で流れ込んだ10数センチの汚泥で埋まっていました。お手伝いしたのはその汚泥を土のう袋に入れて建物外へ運び出す作業でしたが、汚泥の中にはこの建物の中で使っていたらしい工業部品や私物らしき品々も混ざっていました。私物らしき品々は後で持ち主を探すため、土のう袋に詰めず別の場所にまとめておくのですが、泥まみれになったアンパンマンの弁当箱が出てきた時にはちょっと目頭が熱くなりました。

 この手伝いの帰路、引率者が釜石市鵜住居地区と大槌町を経由してくれましたが、震災直後からブラウン管越しに目にしてきた光景を目の当たりにしました。特に大槌町の様子は各種メディアで繰り返し伝えられてきましたが、焼けただれた小学校、橋脚だけ残したJR山田線等は5ヶ月前のままでした。「大分片付いた(by引率者)」そうですが、その片付いたガレキは町の一角にうず高く積まれていました。


(5ヶ月後の大槌町 -2011/08 岩手県大槌町-)

 いつだか「復旧は終わった。これからは復興だ」と言った政治家がいましたが、国語辞典をひけば、復旧とは「壊れた所・物が元通りに直る(ようにする)こと」で、復興とは「一度衰えたり壊れたりした物をもう一度盛んにする(なる)こと」とありました。

 実際に被災地でお手伝いをして、日本語は正しく使わねばいかんなと思いました。


2010/09/11の一品・・・787)盛岡散歩(はやてからの岩手山)
2009/09/11の一品・・・お休みでした
2008/09/11の一品・・・お休みでした
2007/09/11の一品・・・028)前略 出張(たび)の空から

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