1688）おくのほそ道つまみ食い ６景目（松島）

　私の好物に鯖の缶詰がありますが、ダイエットに効果があると紹介されたそうで、先日買い物に行ったら売り切れていました。しばらくは欠品が続きそうですから、在庫を大切に食べていこうと思いますが、過去にダイエット効果を紹介された食材はその後どうなったのでしょう？



　「おくのほそ道」の冒頭文は「月日は百代の過客にして・・」と始まりますが、その後段には「松島の月まず心にかかりて（松島の月が脳裏に浮かぶ）」とあります。芭蕉は出発前から松島の風景がどのようなものか気にしていたようです。

　その松島での芭蕉の句と言えば、「松島やああ松島や松島や」を浮かべる方も多いと思いますが、実際の芭蕉は一句も詠んでいません。「おくのほそ道」本文からは松島で目にした風景に感動している様子が伺えますが、感動のあまり句を作れなかったと小冊子では解説していました。


（やや曇り空の松島　－宮城県松島市 2013/07/20－）

　芭蕉が感動したのは海に島が浮かんでいる様だけではなく、瑞巌寺等々を含めての松島なのでしょう。代わって弟子の曾良が一句読んでいます。

　松島や鶴に身をかれほとどぎす（曾良）

　今回は私にとっても初めての松島です。海に浮かぶ島々の風景を見ても「ふうん」で終わってしまいましたので、芭蕉の域にはとても及びません。

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