数日ナバホ国、ホピ国をさまよった後で、今日無事サンタフェに帰ってきた。ペルーは摩訶不思議なところで、今回は駆け足だったから「もの足りない」のが実感だが、とても気に入った。また行きたい。というより「きっとまた行く!」と思う。まあ、詳細はさかのぼってぼちぼち書き記すつもり。
今日はゆっくり休んで、7時半ぐらいにベンのホーガンで目覚める。お日様はとっくに頭上高く、わたしを待ちくたびれて地面を焦がしていた。母屋に入ると、友人ベンもさすがに(若々しいとはいえ60才だ)疲れが出たとみえ、まだいびきをかいている。外でハチドリとトカゲを眺めながら、ヨーグルトとコーンフレークの朝食を食べ終え、ふと「明日かあさってと思っていたけれど、今日帰ろうか」と思い立った。今月末にまた戻って来る計画を立てたので、名残惜しさもない。すっかり荷物をまとめ終えた頃、おもむろにベンが起きてきた。これで、おいしいコーヒーにありつける!(余談だが、ペルーのコーヒーはまずかった。みんなコカ茶などを飲むからだろうか。コーヒーを頼むと、お湯の入ったカップと黒い液体の入った小さなガラスのグラスが出て来る。エスプレッソを薄めてアメリカーノにすると解釈したけれど、色は濃いのに香りがなく、インスタントを少量の水で溶かしたとしか思えなかった。)
そうだ、ウィンドウ・ロックにいるカワノさんに、帰りがけお会いしたいと伝えてあるのだから、すぐに電話しなくては。2時にウィンドゥ・ロックのナバホ・ネィション・インのロビーでお会いすることにした。走り慣れたナバホ12号線を南下して、1時間後に到着。顔を洗ってロビーに出ると、彼はもうソファに腰掛けて待っていた。なんせ10年振りだし、日本食のお土産もペルーのお土産もないし、特に用があって会いにきたわけでもないし、どうやって話をはじめようか?と心配だったのだが、どうして!第二次大戦中のナバホ暗号部隊員を探しては、訪ねて行って年老いた彼らの信用を得、ポートレートを撮るのをライフワークとしておられるだけあって、カワノさんはしなやかでやさしい話術の持ち主だ。知らない間に奥さんのルースさんも含め、日本へ同じ頃帰国していたことからはじまり、四季折々の日本食のすばらしさを実感した話、サクラメントにいらっしゃる娘さんのこと、最近のお仕事や展覧会のこと、私は私でペルーへの旅、これからやろうとしていることなど、おしゃべりに夢中になっていた。
と、二人の中年男性が声をかけてきた。ふたりともコードトーカー(暗号部隊員)の息子さんなのだそうだ。特にレスリーさんは、私たちのテーブルに座り込んで、最近作ろうとしているジュエリーや家具の説明をはじめた。どうやら、やはりジュエラーの弟レイさんが最近日本へ行って来たばかりで、自分も日本へ進出したいらしく、私たちの意見をききたいらしいとわかった。3分で食事を済ませるから、これから自分の家へ来いと言う。「キミもだぞ!」と何度も言われ、ナバホのインディアン・ジュエラーはあまり知らないので、訪ねるのもおもしろそうだと思いご一緒することにした。
それは、私のような「ひよっこ」にしたらまさに「夢の工房」そのものだった。もちろん裏庭にあって、一見は単なる錫でできた物置だ。しかし、必要な設備はすべてととのっているし、その上自作の道具や試作品であふれている。急に行ったのに、全てが整然としている。こういうのを本当の職人っていうんだろうか、と思った。そして、作業台やガスタンクの金物のキャリーには「笛吹き」や羽の飾り、金槌の木の柄にも彫り物がしてあるのだから!鋭い眼光を持つこのオジサン、一体何者なんだろうか?無数の結構イケるデザイン画や試作品まで見せていただいて更に感動を深め、後ろ髪を引かれつつみなさんに別れを告げた。
あと3.5時間。突き刺すような夕日だが、東を向いているので運転はラクチンだ。
今日はゆっくり休んで、7時半ぐらいにベンのホーガンで目覚める。お日様はとっくに頭上高く、わたしを待ちくたびれて地面を焦がしていた。母屋に入ると、友人ベンもさすがに(若々しいとはいえ60才だ)疲れが出たとみえ、まだいびきをかいている。外でハチドリとトカゲを眺めながら、ヨーグルトとコーンフレークの朝食を食べ終え、ふと「明日かあさってと思っていたけれど、今日帰ろうか」と思い立った。今月末にまた戻って来る計画を立てたので、名残惜しさもない。すっかり荷物をまとめ終えた頃、おもむろにベンが起きてきた。これで、おいしいコーヒーにありつける!(余談だが、ペルーのコーヒーはまずかった。みんなコカ茶などを飲むからだろうか。コーヒーを頼むと、お湯の入ったカップと黒い液体の入った小さなガラスのグラスが出て来る。エスプレッソを薄めてアメリカーノにすると解釈したけれど、色は濃いのに香りがなく、インスタントを少量の水で溶かしたとしか思えなかった。)
そうだ、ウィンドウ・ロックにいるカワノさんに、帰りがけお会いしたいと伝えてあるのだから、すぐに電話しなくては。2時にウィンドゥ・ロックのナバホ・ネィション・インのロビーでお会いすることにした。走り慣れたナバホ12号線を南下して、1時間後に到着。顔を洗ってロビーに出ると、彼はもうソファに腰掛けて待っていた。なんせ10年振りだし、日本食のお土産もペルーのお土産もないし、特に用があって会いにきたわけでもないし、どうやって話をはじめようか?と心配だったのだが、どうして!第二次大戦中のナバホ暗号部隊員を探しては、訪ねて行って年老いた彼らの信用を得、ポートレートを撮るのをライフワークとしておられるだけあって、カワノさんはしなやかでやさしい話術の持ち主だ。知らない間に奥さんのルースさんも含め、日本へ同じ頃帰国していたことからはじまり、四季折々の日本食のすばらしさを実感した話、サクラメントにいらっしゃる娘さんのこと、最近のお仕事や展覧会のこと、私は私でペルーへの旅、これからやろうとしていることなど、おしゃべりに夢中になっていた。
と、二人の中年男性が声をかけてきた。ふたりともコードトーカー(暗号部隊員)の息子さんなのだそうだ。特にレスリーさんは、私たちのテーブルに座り込んで、最近作ろうとしているジュエリーや家具の説明をはじめた。どうやら、やはりジュエラーの弟レイさんが最近日本へ行って来たばかりで、自分も日本へ進出したいらしく、私たちの意見をききたいらしいとわかった。3分で食事を済ませるから、これから自分の家へ来いと言う。「キミもだぞ!」と何度も言われ、ナバホのインディアン・ジュエラーはあまり知らないので、訪ねるのもおもしろそうだと思いご一緒することにした。
それは、私のような「ひよっこ」にしたらまさに「夢の工房」そのものだった。もちろん裏庭にあって、一見は単なる錫でできた物置だ。しかし、必要な設備はすべてととのっているし、その上自作の道具や試作品であふれている。急に行ったのに、全てが整然としている。こういうのを本当の職人っていうんだろうか、と思った。そして、作業台やガスタンクの金物のキャリーには「笛吹き」や羽の飾り、金槌の木の柄にも彫り物がしてあるのだから!鋭い眼光を持つこのオジサン、一体何者なんだろうか?無数の結構イケるデザイン画や試作品まで見せていただいて更に感動を深め、後ろ髪を引かれつつみなさんに別れを告げた。
あと3.5時間。突き刺すような夕日だが、東を向いているので運転はラクチンだ。
ハチドリとトカゲを見ながら・・・なんて私には想像つかない位に素晴らしい体験だと思います♡本当、羨ましい限りです(。♋ฺ‸♋ฺ。)
またゆっくりとペルーの旅を教えて下さいね★
ところでペルーのハチドリは、大きさが3倍くらいで、ツバメかと思うくらい巨大でしたよ!
私も羨ましくなっちゃった。
よかったですね。
また、ゆっくり、、
よかったけど、断然もの足りなかったですよぉ。短期旅行ですからね、しょうがない。日本からだと、行きにくいんでしょうか?(私たちも、飛行機は二回乗り換えでした。)オススメです。
>satoさん
インターネットカフェは、町ならそこら中にあって、思った以上に利用できました。(15分で20円から50円くらい)ダイアルアップが多いので時間がかかり、ゆっくり読み直せず、ミスタイプばかりで失礼しました。
うれしいですね。誰かがペルーにいるから、地図帳を開いて目を閉じて、彼の地を想像する・・・
ご無事で、また行きたいと思えるような旅になったようで、本当に何よりです。
ものすごく魅力のある場所ですよね。
satoriさんの日記を読んだら、また行きたくてうずうずしてしまいそうです。
楽しみにしています。
わたしも、もうすでに次のペルー行きを、夢見ています。是非会いたい人もいるんです。
日記では今夜やっとペルー入りします。お楽しみに。