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サンタフェより

高地砂漠で体験したこと 考えたこと

また!

2010年07月26日 | 振り返りの月はじめ
このブログは、違うテーマを中心に展開することにしたため、引っ越しました。
コメントを寄せてくださった方々、リンクを張ってくださったサイトの管理人の方々、今までありがとうございました!!

もしご縁があれば、またどこかでお会いしましょう。

工事中のお知らせ

2009年09月03日 | 振り返りの月はじめ
ここのところ更新もせず、前の記事を一時的に削除したりしていたため、いろいろ心配のメールなどいただきました。すみません!

実は、内容を統一して編集してから引っ越そうか・・・と考えていまして、工事中です。

しばらくご迷惑かけます。(気が向いたら、ひとりごとを更新しますね。)

シープ イズ ライフ

2009年06月26日 | 火遊び?水遊び?
今日は少々不安定なお天気でしたが、雨があがるとまばゆい光に包まれた夏日です。こちらは、本格的なモンスーンシーズン(にわか雨の降る雨季)に突入しました。日本は梅雨ですね。

先週ファーミントンまで行ってきました。この町は、サンタフェの北西フォーコーナーズと呼ばれる4つの州境(ニューメキシコ、コロラド、ユタ、アリゾナ)に一番近い大きな町(と言っても、人口4万ちょっとですが)です。山があるので少々回り道をして、約300kmちょい、車で4時間前後。インターステイトのような大きなハイウェイが少なく、とても気持ちの良い美しいドライブです。

標高1644m。サンファンという比較的大きな川が貫き、メサベルデやチャコ、アズテックといった遺跡に囲まれ、ギャラップに比べると白人の人口が断然多いのですが、ナバホやアパッチのネイションが近くにあり、ネイティブの文化が水面下に定着している印象です。

今までファーミントンは、わたしにとって「通過する町」だったのですが、ナバホのチュロ羊関係の協同組合が主催するウールフェアがあると聞き、フェルト用のウールを仕入れがてら出かけることにしました。



題して"Sheep is Life"。とても小さな集まりでしたが、たくさんの情報を得、面白い人たちとの出会いがあり、何といっても閉じこもり気味だったわたしにとっては、最高の気分転換でした。詳しくは、またお知らせしますね。

真っ赤な・・・

2009年06月20日 | 四季折々
やっと夏らしい陽気です!!

というのに、私は昨日新しく本腰を入れた仕事で大失敗をしてしまい、ものすごい自己嫌悪におちいっておりました。少々焦ってたんだなぁ~。新しいことを始めたとはいえ、手が震えるような大失敗って大人になって初めてかも。(そりゃ、医療ミスなどで人が死んだわけではないけれど、自分でもどこかへ消えてしまいたいようなミスでした。)

こういう時は・・・掃除に限ります。ちょっとの落ち込みなら、散歩とか歌をうたうのがいいのですが、ここまで自己嫌悪になると、腹に力が入らないし、お日さまの光はちょっと眩しすぎる!!

というわけで、愛犬桜にも行水してもらい、おっちらおっちら・・・いやごしごしやりました。タオルもシーツも洗っちゃえ~。あれもこれも磨いちゃえ~。

で、お天道様に顔合わせられる気分になったところで、友達宅へ。そのうちの子が、谷の向こう側に住んでいる友達を大声で呼ぶと、「こっちへ来いよぉ~。トランポリンしよー!」という返事。思い切ってわたしも誘われることにしました。(そんな気になるなんて、けっこう早い立ち直りだったかも。)

ひと汗、いやみ汗くらいかいて(3人の7歳児+2歳児ひとり、しかも全部男の子だったので、激しいのです!)、最後には、「冬の国をつかさどる雪の女王」にさせられて,夏の国の戦士が投げる花火と火の玉にとかされ、ぼろぼろになって、やっとの思いで友達のガーデンにたどり着きました(笑)

そこで私を待っていたのは、庭からとれたミントで作ったお茶!!ふと見ると、桜の木には鈴なりに赤い実が。

今度は木に登り、さくらんぼ摘みに没頭。木の上で頬張る真っ赤なさくらんぼは、アメリカのダークチェリーではなく、中が黄色いタイプ。おいしかったぁ。カメラを持っていなかったので、皆さんにお見せしたくて、何粒か持ち帰りました。おいしそうでしょう?

で、この写真を撮って、日記の更新を・・・。と思い、コンーピューターを立ち上げたところ、失敗を正すチャンスをもらうことができるという知らせが届きました。

ありがとうよぉ~。

掘り出しもの

2009年06月15日 | びっくり玉手箱
こんにちは。

日本は梅雨の入りを過ぎたとか。
こちらは、夏になりきれぬ感じ。野菜やハーブが、思うように育ちません。朝夕の冷え込みが原因でしょうか。晴れれば暑いのですが、今日も・・・雨がち。小鳥が軒先で、雨宿りしています。

去年はほとんど働かなかったので、今年はちょとお財布のひもを締めてかかっているのですが、先日どうしても見過ごせないものに出会ってしまいました。

懐中時計です。

わたしはたぶん、中学生の頃から「時計を持つのなら、懐中時計!」なんて言っておりました。いつも忙しく働いていた父への非難からか、日焼けをしたときにできる白い線は、なんだか時間の囚人のしるしみたいに見えて、腕時計はあまり好きではありません。大好きだった『不思議の国のアリス』に出てくるウサギもまた、懐中時計をもって走っていました。(彼も時間に追われているのにね。)

しかも、その時計は新しく作られたものではなく、高価でなくてもいいけれどアンティークというかちょっと古いもの。電池ではなくネジを巻いて使うタイプ。文字盤がおもちゃっぽく、大きな数字であること。などなど条件がありまして。

あるとき、私がまだ大学生だった頃でしょうか、ヨーロッパへ出かけた母が、骨董屋さんでわたしの干支である馬が彫られた銀の懐中時計を見つけたらしいのですが、到着早々だったのでつい「もう少し見て歩いてから。」と思っていたら、結局お店の開店時間と予定が合わず、諦めることに。以来、わたしと母のあいだでも、秘かな懐中時計探しのゲームが続いておりました。

先日友人がガレージセールをするというので、線路際のアート・ギャラリーめぐりの帰り道、立ち寄ることにしました。彼女はお針子の会の仲間ですから、当然のことながら布や糸の山を期待してゆきました。

ところがその山の合間に、ちょこんとこの時計が座ってこちらを見ているのです。裏に貼られたマスキングテープには、$5と記されていました。真鍮製ですから高価なものではありません。でも、テープをはがすと裏には「1931年ナントカ乳製品株式会社 ルドリー・ナントカさんへ 10年間の勤続と尽力に対して」と、アールデコ調の模様と共に彫られています。

「動くのかしら?」 「え~、わからない。動かないでしょ。」

でもネジを巻いてみると、チクタクいい始めました。重さも適度の丸みも、手に取った感触もよい。1931年といったら、アメリカが大恐慌を経験した直後です。当時の「10年間の勤続」は、会社にとっても社員のルドリーさんにとっても、感慨深い記念だったことでしょう。

「懐」という言葉は、なんだかここちよい体温を感じさせませんか?わたしは料理が好きなのですが、お茶事のとき亭主が心をこめて作る家庭料理のことも、懐石(=ふところに小さな石を入れて温めたようなおもてなし)、と言います。この時計も、なんとも言えないやさしいエネルギーを持っています。古いものは前の持主(たち)の歴史を携えています。この時計の持ち主は、きっと穏やかな気持ちでこの時計を身につけていたのではないかな・・・。

数日たった今も、一分も違わず時を刻んでいるようす。掘り出し物だったかも!