S嬢のPC日記

2004年から2007年まで更新を続けていました。
現在ははてなで活動しています。

ダウン症児のご両親へ

2005年05月31日 | 「障害」に関わること
「ダウン症児の親」と、一口に言っても、その思考や個性は本当に様々だと思う。
その上で。
子どもの年齢、時代によって、親の思考傾向や感覚、育てる価値観から就学先選択の価値観。
また入手する情報に関して、どんな衝撃に強いか弱いかさえ変わる。
もちろん個人差は大きいのだけれど。
以下、乱暴に大きく分けてしまえば。
1.新生児~生後半年から生後2年
 (告知から始まる乳児期)
 (おおよその独歩開始または独歩に関しての片鱗のある時期)
 (おおよその発語開始または言語理解能力の発現期)
2.生後2年~就園
 (おおよその独歩開始または独歩に関しての片鱗のある時期)
 (おおよその発語開始または言語理解能力の発現期)
3.初めての集団参加~就学準備
4.就学-低学年期
5.中学年期
6.高学年期~小学校卒業以降の進路準備期
6~7の間.第二次性徴と思春期の開始
7.13~18歳まで
 (様々な進学先での生活。思春期と、進路に関しての準備期)
8.学校卒業後~成人期
発達に関しては、合併症の問題が関わってこなければ、おおよそ2歳~3歳過ぎに独歩は開始、充実していくのだけれど、個人差がとても大きいのが「言語能力」の問題。
こうした子どもの発達の状況と、子どもの時期とで、親の個性や価値観、不安というものは大きく左右される。
どの時期にどんな不安を持ち、またどの時期にいる相手にどういう配慮を持った言い方をするか、そうした「対応」も、それぞれの「親」に対してポイントが異なる。

ここで出てくる問題があって。

ネット上で展開される個人HP、およびブログの類というものは、たいがいにおいて「1」の時期から「4」か「5」の時期が多いと思う。
また、親の会活動というものを既存の会や自主グループに参加するのではなく、立ち上げて積極的に展開する親も、この年齢の時期が多い。
(立ち上がるエネルギーを持つ人と、不安にさいなまれた消極的な生活を送る人との差が大きい時期でもある。)

で。
ここで出てくる問題というのは。
その、ネット上で多い年齢層より「上の時期」にいる人間の、発言するスタンスというか。
この、おおよそ「5」から上の年齢層に関しては、「小さい子の親に刺激的な情報をナマで入れたくない」という思考も生まれるわけで。
「5」から上の年齢層に関しては、「5」までの経験により、障害を現実的にとらえ、日常的な視点としてとらえる生活というのが前提での「思考」というものがあるわけで。
ところが、その経験による思考がまだまだ熟成できていないとみる、「5」以前の親に、個人に対する配慮無しに情報が入ってしまうということをどう考えるか、と。

こういうことは、いわゆる「親の会活動」では、配慮やセーブができるのだけれど、ネット上で出される情報をナマで閲覧されることには、どうも危険が伴うかもしれない、という危惧もあるわけです。

HPにおいては、どんな小さい子の親が閲覧しても、まあなんとかなるように作ったという部分があります。
ダウン症児の親のHPなんてモンは、たいがいにおいて、ダウン症児の親、もしくはなんらかの障害のある子の親くらいしか閲覧しませんから。

しかし、ブログはねえ。
もともと、道楽だし。
「ダウン症児の親」というのは、わたし個人にもともと「付随してくるもの」のひとつであるわけで。
自分が思考すれば、自分が生活を語れば、当然出て来るものという位置づけなわけで。
まあ、いわゆる、小さい子の親に配慮無く「ナマ」になるわけで。
そして、小さい子の親に配慮無く「ナマ」な思考というものも、自分を持ちたいわけで。

な~んていうことをね、日常ぽつぽつと思ってはいたわけです。
「たったひとつのたからもの」関連記事をあげたときは、小さい子の親にURLを教えたといういきさつがあったので、わたしとしては、できるだけそうした配慮を持ちたいという意識はあったのですが。

まあ、あのブームが終わってしまえば、わたしは「個人のブログ」として、おもしろがりたいわけです。
さあて、その矛盾点をどーすっかなあ~、などと思ったりもしつつ。

と、いうことで、結論として「宣言」出すことにしました。
コレ、言わなきゃ、どうにもわたしは落ち着かないんですね、要するに。
ダウン症児の親御さんで、特に「小さい子」の親御さんが閲覧された場合。
とにかく「?」と思ったことは、コメントでもいいし、ブックマークに入れてあるメールフォームでもいいので、「?」と思ったとお声をかけていただきたい。
「お子さんの年齢時期」、その「お声をかけていただく内容の個性」に応じたフォロー、入れます。
「?」と思ったら、黙って下を向かず、お声をかけていただきたい。
よろしくです

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