今日、知的障害児の保護者を対象とした勉強会に参加してきました。
講演会という形で、講師の方は、知的障害児・者を支援する弁護士さんでした。
知的障害があることが、事件・事故の原因ではない。
知的障害があることからくるコミュニケーション不足が「出来事」を「紛争」化させる。
知的障害を持つが故にコミュニケーションがうまくいかないことが原因なのである。
こうしたお話の主旨を元に、コミュニケーションの事後的修復をはかるという「解決法」に関して、簡単な事例を上げて話されました。
また、弁護士に相談という必要性が高い事例も話されました。
特に時間をさかれたのは、自閉症者に関してのことでした。
自閉症を少しでも知っている人なら理解できる行動が、誤解によって事件化されかねないことがあること。
警察で調書を取られるときに、質問に対して自閉症者特有の「オウム返し」の返答をすることで、「自白した調書」ができあがってしまうことの怖さなども話されました。
不起訴にするための迅速な弁護士介入の話もあげられました。
そうしたことが起きたときのために、ご自身の事務所に加え、各種相談機関の連絡先の紹介がありました。
資料として配られたこの方の事務所のパンフには、細かく弁護士費用に関して数字を紹介されていました。
その報酬額は「日本弁護士連合会報酬基準」を元にして算定されていると明記されていました。
質疑応答の中で。
これらの相談機関があるが、あなたがいつもいらっしゃる場所はどこなのか、という質問がありました。
この「回答」として。
ごく普通の、常識的な、当たり前の返答だったら、「事務所に連絡を」という回答で終わると思います。
この弁護士の方、
なんと、二百名以上の聴衆に対して、ご自分の携帯電話の番号をメモさせました。
わたしは、ものすごく、驚きました。
「緊急性を伴うSOSを確実にキャッチする意志があります」と表明されたように感じました。
そのことが、「二百名以上の聴衆に携帯番号をメモさせることの弊害」より優位に立つものだという、毅然とした姿勢も感じました。
どんな言葉を駆使するよりも、この「行動」には、大きな説得力がありました。
人間に対しての基本的信頼感というものを、この方の態度に感じたようにも思いました。
誤解を招くと困りますので、この方の名誉のために「自閉症の方の問題に関して、相談を聞くためのお金はいただきません」とおっしゃったことを付け加えておきます。
わたしは、この講師の方に、大きく尊敬の念を抱きました。
そのことだけでも、今日、この勉強会に出席した意義があったように思います。
講演会という形で、講師の方は、知的障害児・者を支援する弁護士さんでした。
知的障害があることが、事件・事故の原因ではない。
知的障害があることからくるコミュニケーション不足が「出来事」を「紛争」化させる。
知的障害を持つが故にコミュニケーションがうまくいかないことが原因なのである。
こうしたお話の主旨を元に、コミュニケーションの事後的修復をはかるという「解決法」に関して、簡単な事例を上げて話されました。
また、弁護士に相談という必要性が高い事例も話されました。
特に時間をさかれたのは、自閉症者に関してのことでした。
自閉症を少しでも知っている人なら理解できる行動が、誤解によって事件化されかねないことがあること。
警察で調書を取られるときに、質問に対して自閉症者特有の「オウム返し」の返答をすることで、「自白した調書」ができあがってしまうことの怖さなども話されました。
不起訴にするための迅速な弁護士介入の話もあげられました。
そうしたことが起きたときのために、ご自身の事務所に加え、各種相談機関の連絡先の紹介がありました。
資料として配られたこの方の事務所のパンフには、細かく弁護士費用に関して数字を紹介されていました。
その報酬額は「日本弁護士連合会報酬基準」を元にして算定されていると明記されていました。
質疑応答の中で。
これらの相談機関があるが、あなたがいつもいらっしゃる場所はどこなのか、という質問がありました。
この「回答」として。
ごく普通の、常識的な、当たり前の返答だったら、「事務所に連絡を」という回答で終わると思います。
この弁護士の方、
なんと、二百名以上の聴衆に対して、ご自分の携帯電話の番号をメモさせました。
わたしは、ものすごく、驚きました。
「緊急性を伴うSOSを確実にキャッチする意志があります」と表明されたように感じました。
そのことが、「二百名以上の聴衆に携帯番号をメモさせることの弊害」より優位に立つものだという、毅然とした姿勢も感じました。
どんな言葉を駆使するよりも、この「行動」には、大きな説得力がありました。
人間に対しての基本的信頼感というものを、この方の態度に感じたようにも思いました。
誤解を招くと困りますので、この方の名誉のために「自閉症の方の問題に関して、相談を聞くためのお金はいただきません」とおっしゃったことを付け加えておきます。
わたしは、この講師の方に、大きく尊敬の念を抱きました。
そのことだけでも、今日、この勉強会に出席した意義があったように思います。
わたしが好きなのは、こちらのページです。
http://www.niben.jp/07frontier/news/news98/toubannikki9809.htm
ときどきS嬢さんのブログを拝見しています。S嬢さんの頭脳明晰さ、明るさ、芯の強さ、優しさ、鋭い感性、そしてユーモアには、お世辞でなくいつも感動しています。
ところで、私もブログを開設してみました。
「リーガルカウンセリング」(goo)という名です。
皆さんからご指導ご鞭撻をいただけることを期待しているのですが、いまのところまだどなたからもコメントをいただけていません。
もしご興味がおありでしたら、お時間のある時にでもちょこっと覗いてみてくださいませ。
それではまた。
プロフ全て非公開にされているブログを、ご本人からお教えいただける機会に恵まれるとは、と。
ご紹介のブログは、goo検索にタイトルを入れ訪問。
早速読破させていただきました。
総論の感想は、変な言い方ですが、たったの2時間の講演中に自分が得た感想を裏切られることが無かったということ。
いや、裏切られることが無かった、というよりは、自分が得た感覚を、より実感に近い形で得させていただいたな、と思う。
そしてさらにご自身にふれられるという光栄、でした。
講演での印象として、一人の人間の経験、というお話は、とても暖かい気持ちの中で心に届いたものが多かったのですが、プライベートにふれていく、ということで、この「感想」の内容からあえて省きました。
あの数々のお話、特に「雨の中に濡れながらずっと立っていた」というお話、そしてそれを話される時の話され方というもの、一年ちょっと経過した今も、鮮明に記憶しています。
ブログは、コメントは残しにくい内容のものだとも思います。
安易な感想が残しにくい、ということで。
でも、続けていってください、と、切にお願いしたいです。
わたしは最近、もうひとつブログを更新しています。
そちらは、もっとぐちゃぐちゃと結論無く綴っておきたい、という感じの更新。
腕引っぱって、閲覧をお願いしたいものがあります。
まず、書籍「自閉症裁判」のレビュー。
http://d.hatena.ne.jp/satomies/20060223/p1
この書籍を読んでいく中で、あの日の講演を聞いたことは理解を大きく助けたこと、このことを直接お礼が言える機会に恵まれた喜び、です。
ありがとうございました。
そして、もうひとつ。
http://d.hatena.ne.jp/satomies/20060331/p1
これは「リーガルカウンセリング」を読んで、「これ読んで」とお願いしたくなったものです。
ご多忙だろうということがわかっているのに、これもこれも、とおねだりする我が儘、どうぞご容赦くださいね。