ペーブメントに舞い散った枯葉の上を踏みしめ歩いている。
そのかさこそと乾いた音は晩秋から初冬への序奏。
この季節の灯ともし頃はなんとなく心もとなくうらさびしい思いにとらわれる。
私はいつものようにピアノのお稽古を終えて、ふと外を見るとすでに薄暗く
なっていた。ショパンのプレリュード二曲。間違ってばっかり。上達しない。
春を過ぎる頃には家の前を通る人が「あの曲はショパンの曲だったのね」と
分かってもらえるように弾きたいと思って、根気よくお稽古をしている。
一日のなすべきことを終えた夜分には昨日の続きの本を読もう。
今、読んでいるのは大橋しずこさんの随筆。
彼女は「暮らしの手帖」の初代社長であり、編集者でもあったが、
「すてきなあなたに」という随筆を長く掲載されていた。
残念なことに素敵な随筆の玉手箱を残されて2013年、93歳で亡くなられた。
彼女の文章はとてもわかりやすく、気どらず、飾り立てることもなく、素直で
濃やかな愛情溢れる心で物事を見る何気ないその内容に深い感銘を覚える。
暮らしに根付いた眼差しで毎日の生活を何気なく散りばめ描いた出来事を
「あら、私と同じだわ」と私にそっと気付かせてくれる。
高ぶらず、奢らず、品性のある御一生でありましたことでしょう。
今、この年になって読み返してみると、昔は読み取ることが出来なかったことが、
沢山あることに気付いた。再読してよかった!そう、つくづく思う。
冬至が過ぎると日脚がほんの少しずつ伸びてくる。
本格的な冬が来る前に、私はもう春の訪れを日脚の伸びと共に待っている。
そして、もう一つ春を心待ちにするのは、来春のNHKの朝ドラはしずこさんが
モデルなのだ。「とと姉ちゃん」。早く来ないかな、春!
そのかさこそと乾いた音は晩秋から初冬への序奏。
この季節の灯ともし頃はなんとなく心もとなくうらさびしい思いにとらわれる。
私はいつものようにピアノのお稽古を終えて、ふと外を見るとすでに薄暗く
なっていた。ショパンのプレリュード二曲。間違ってばっかり。上達しない。
春を過ぎる頃には家の前を通る人が「あの曲はショパンの曲だったのね」と
分かってもらえるように弾きたいと思って、根気よくお稽古をしている。
一日のなすべきことを終えた夜分には昨日の続きの本を読もう。
今、読んでいるのは大橋しずこさんの随筆。
彼女は「暮らしの手帖」の初代社長であり、編集者でもあったが、
「すてきなあなたに」という随筆を長く掲載されていた。
残念なことに素敵な随筆の玉手箱を残されて2013年、93歳で亡くなられた。
彼女の文章はとてもわかりやすく、気どらず、飾り立てることもなく、素直で
濃やかな愛情溢れる心で物事を見る何気ないその内容に深い感銘を覚える。
暮らしに根付いた眼差しで毎日の生活を何気なく散りばめ描いた出来事を
「あら、私と同じだわ」と私にそっと気付かせてくれる。
高ぶらず、奢らず、品性のある御一生でありましたことでしょう。
今、この年になって読み返してみると、昔は読み取ることが出来なかったことが、
沢山あることに気付いた。再読してよかった!そう、つくづく思う。
冬至が過ぎると日脚がほんの少しずつ伸びてくる。
本格的な冬が来る前に、私はもう春の訪れを日脚の伸びと共に待っている。
そして、もう一つ春を心待ちにするのは、来春のNHKの朝ドラはしずこさんが
モデルなのだ。「とと姉ちゃん」。早く来ないかな、春!