天の川を渡って

井上紗羅の波間の泡のように消えてゆく日常の防備録です。

生まれてきた奇跡

2014-01-31 00:36:00 | ニュース
今日の東京・世田谷区は曇りのち雨。雨量はたいしたことはありませんでしたが、久しぶりに空気が潤っているように感じます。



3月並に気温が上がる予想でしたが、それほど暖かくは感じません。むしろ日中は風が強くて寒く、コートのえりを立てたいくらいの気温でした。



北海道で行方不明となっている9歳の少女の行方は知れず、不審者の情報のみ上がってきています。親としては心配で眠れぬ夜を過ごしていることでしょう。



それとは別に、最近乳幼児を殴り死なせたというニュースが2件ありました。母親が殴り殺した少女もいました。



親になることは簡単ですが、子育ては簡単ではありません。親の自由を全て奪い、睡眠すらままならぬ時だってあります。



しかし、それはほんの一時のことであり、自分だって、親にその時間と手間を取らせて生まれ育ってきたのです。親に返せぬほどの恩をもらっているからこそ、子に返せと子宝に恵まれたのです。



その粛々とした命のリレーを、人類は長く繋げてきました。人としての道を教えてもらう機会があったからかも知れません。



しかし昨今、恩を恩と感じない人が増え、自己中心的なその考えに拍車がかかり、自分に不都合あらば、例え幼児だろうと高齢者だろうと自制の利かぬ人間が増えました。



子を持つことは、至福の喜びです。しかし、産むときは死ぬほど辛く、生まれてきても子のために献身しなければなりません。



それはまるで修行僧のような毎日で、煩悩との戦いの日々です。そうしてやっと育てても、少し大きくなれば、自分ひとりで生まれてきたように振る舞い、親をないがしろにします。



あまつさえ、自分が不幸なのは、親のせいと言ってのけたりもします。しかし、生まれてきたことが奇跡なのであり、育ててもらい、事故無く見守ってもらえたからこそ今ここにあると思えば、感謝の念を持つのは当然なのではないでしょうか。



親になることは簡単です。しかし、子育ては、簡単ではありません。人は罪を犯したからこそ、楽園を追われ、この世に生を受けた、と言う考えがあるくらいです。



子育ては、親が味わった苦しみそのものであり、そして親が味わった最高の楽しみでもあるのです。人として生きることは苦しいけれども、子を持つ喜びがあるからこそ、人生はまた楽しからずや、とも言います。



子育てをしなければならないほどに、前世に大きな罪を犯したかどうかはさておいて、子育て中にふと囚われる、今がずっと続くような感覚、これは幻想です。



子は毎日成長します。日々弱っていく晩年の人と違って。今日より明日は楽になり、今日より明日は驚くことがあり、今日より明日は喜べる。全ての子育て中の人に、このことを知ってもらいたいと思います。

ニュースの中から

2014-01-29 21:27:15 | ニュース
エクアドルで新婚旅行中、夫が殺害され妻が重傷を追うと言う事件が起きましたが、その犯人グループ6人が逮捕されたとのことです。



失われた命は戻ってはきませんが、犯人たちが逮捕され、同様の事件が少しでも減れば、治安の回復に繋がるのではないでしょうか。



また海外で、日本人が日本に居るときと同様の行動をすることは、危険なことだということを認知する機会になったと思います。



アクリフーズの逮捕された派遣社員が、事件への関与を認め始めたようです。待遇に不満があれば、普通は辞めるのが通常です。



関係のない大多数の消費者を巻き込んだことは、許されるべきことではありません。そしてこんなことをしても、何の解決にもなりません。



少なくとも、良い方向に向かうことは皆無です。破滅に向かう道筋に、何の目的が、改善策があるというのでしょうか。



農薬の混入法も、粉末の農薬を有機溶剤で溶かし、スポイトで滴下したのではないかという報道もありました。現在まだ捜査中とのことですが、全て明らかにして欲しいものです。



ノロウィルスの感染が止まりません。今日は、埼玉の障害者施設で集団感染があり、配食の停止処分となったようです。



施設や病院では、多くの人に配食しており、こういったところで感染が起きると、罹患患者は多数に上ります。調理担当者には、今まで以上に細心の注意を払って欲しいものです。

放たれた言葉

2014-01-29 15:44:17 | ニュース
公園に子供達の歓声が戻ってきました。入り口で見守る母親の元から、自由自在に駆け回っています。木馬の布切れがなくなっていて良かったと思える場面でした。



NHK会長の就任会見で、従軍慰安婦問題について言及したことについて、波紋が広がっています。私見として発したことではなく、会見場でNHK会長としての立場で発した言葉として、不適切だったのではないかということです。



内容について、特段違ってはいなくても、政府として従軍慰安婦の存在を認めていないにも関わらず、公共放送の会長があったと言い放てば問題になるのは当然でしょう。



利害ある他国としては、聞き捨てならないこととなりますし、反応は必須です。公共放送の宿命として、偏りのない番組制作を心がけているNHK職員としては、心穏やかではないでしょう。



世論の矢面に立ちやすいNHKですが、特にニュース関連においては、間違いのないよう細心の注意を行いながら最短の時間で行っています。



放送内容についても、今回の日テレのような軋轢が生まれれば、放送内容を差し替えることもありました。私が在籍していた頃も、急に金融機関からの申し入れがあったということで、消費者金融に関する番組が差し替えになったことがありました。



意見や思考というのは、各個人それぞれ違うものですから、当然軋轢を生みやすいものです。だからこそ、現場の人間は、口をつぐみ勝ちだったのですが、会長が公式に公表すべき内容ではなかったと思います。



私も、NHKを辞してからは言いたい放題ですが、職の立場によって多少の制限があるのは仕方ないことなのではないでしょうか。



民放ならまだしも、公共放送という立場をもっと理解して欲しかったと思います。それは心に納めて、近隣諸国の反感を買う必要は無かったと思います。


来客千万

2014-01-29 10:11:09 | ニュース
公園にあったぼろ布は、洋服だったようで、黒い上下と白いジャケットのようでした。



そういえば、数日前に夜中に頻繁に襲来していた男が着ていた服に似てるなと思ったので、回収しようかと思ったところ、自転車に乗った50代と思われる男が来て、落ちた服の泥をはたいた後、全て持ち去ってしまいました。



その洋服を置き去った男は、襲来していたパチンコ男と仲間らしく、先ほど我が家の玄関に向かってパチンコか石のようなものを投げつけてきました。



パチンコは、かなり飛距離の出るタイプか改造品のようです。その他にも水鉄砲のようなものを持っているようです。戦争ごっこのつもりなのでしょうか。



ところで、何故なのでしょうか。私の書いていることに反応しているようなので、ネットストーカーでしょうか。それとも、本当のことを書かれると困るということなのでしょうか。



日テレの明日ママは、全てのスポンサーがCM中止という異常事態となりましたが、日テレ社長は強気のままで、放送続行を決めたようです。



それに呼応するかのように、新規のスポンサーがついたようです。美容整形外科医ですが、ヘリでのパフォーマンスなど派手な宣伝で話題を呼んでいる医院です。



他のスポンサーからクレームが上がり、頓挫しているようですが、どうするつもりなのでしょうか。あまりに強引なやり方は、北朝鮮を彷彿とさせ、あまり賢明なやり方と思えません。

今日の事件簿

2014-01-29 08:32:46 | ニュース
今日の東京・世田谷区は晴れ。強い西風が、枝だけとなった公園の木を揺らしています。我が家の夏みかんの木も、下のほうの実はなくなり、上のほうだけとなってしまいました。



それでも40~50個はまだ、貯えているでしょうか。このまま春まで持ちこたえそうです。この夏みかんの木のすぐ横には、フェンスを隔てて児童遊園の木馬があります。



距離にして2~3m。木馬の全長は2mくらいでしょうか。子供達が乗って遊ぶ遊具ですが、今年になってから、頻繁にぼろ布が掛けられるようになりました。



不思議に思っていたのですが、しばらくすると、誰かが外し、忘れ物かと思ってでしょうか、入り口のほうに移動させるので、気にも留めないできました。



今日、ふと見やると、防犯カメラに薄い青の防寒服を着た警備員のような出で立ちの男が、ぼろ布をいくつかその木馬に掛けているところでした。



折からの強風にあおられて、異臭のする黒い布と白い布は木馬から落ち、もうひとつの黒布の塊が木馬に乗っていました。その様子を5~6m離れたところからじっと見ていた作業員は、あたりを伺うようにまわりを見回しました。



うねった黒髪と比較的大きな目は、邪悪に満ちてはいませんでしたが、怯えたようなその顔が、自分のしていることを知っていることを物語っていました。



身長165~175cmの体を翻し、もう一度あたりを伺ってから、後ろを見ずに去っていきました。児童遊園には、また静寂が戻ってきました。