NPO法人 三千里鐵道 

NPO法人 三千里鐵道のブログです。記事下のコメントをクリックしていただくとコメント記入欄が出ます。

金大中大統領墓所参拝

2010年08月31日 | NPO三千里鐵道ニュース
金大中大統領墓所参拝

昨年僕らは二人の大統領を失った。5月の衝撃的なニュースでノムヒョン大統領の死を知り、8月には6.15時代を拓いた金大中大統領を逝かせた。
当ブログでは朝鮮半島の平和と統一への希望を、7000万の半島南北と海外同胞に抱かせてくれた二人の大統領を悼み、追悼リレーを企画、連載した。

ぼくは昨年8月、ポンハのノムヒョン大統領墓所を参拝した。李鳳朝先生のはからいでKノムヒョン秘書官の出迎えを受け、みみずく岩と浄土院への道を故人を偲びながら歩いた。日本に帰りしばらくすると金大中大統領の危篤?がささやかれ、そして訃報を知らされた。

今回光州、独島を訪問したが、韓国滞在中にどうしても行きたいと思っていたことが、最後に実現した。国立顕忠苑にある金大中大統領の墓所の参拝である。一周忌を迎え様々な行事がマスコミにも紹介され、近くの書店で買いいれた「金大中自叙伝」を読み出した時でもあり、参拝の機会をうかがっていたのだが、さる8月24日に実現することになった。

僕の希望を耳にしたソウル市モットン区に住む二女が、それなら今から行きましょうと、車を走らせた。ほんの30分ほどで、顕忠苑正門横に乗りつけた。車を降りカメラを肩に見上げた正門の看板と、門構えは荘厳そのものであった。傍には、国のために命を捧げた英霊たちを祀ると書かれた案内版が目にとまった。

白の制服に身を包んだ両脇の衛兵に微かに目礼し門をくぐると、目の前に顕忠搭が聳えていた。その搭の真下が壺のように窪んでいた。階段を下りて中に入ると、大理石の壁一面に英霊たちの名が刻まれていた。厳粛な面持ちでその場を通り抜けると、山肌をせりあがるように整然と墓標が広がっていた。
しばし苑内を歩きながら、目的の墓所を探した。どうも見つかりそうにないので、いったん外に出て先ほどの荘厳な正門とモニュメントなどをカメラに収めながら歩いていると、「大統領墓所」と書かれた標識が目に入った。
通りかかったご老人に尋ねると、この道をまっすぐ走り左折すると朴チョンヒ大統領の墓所が出る、その隣にあると教えてくれた。再び車に乗り松林の中を走ると、朴大統領の墓所が現われ、やがて金大中大統領墓所の標識が現われた。
 
墓所の入り口横に参拝者記帳簿があった。ぼくは「日本、○○○、三千里鉄道」とハングルで書き、前に進んだ。この日は、ぼくの他にも黒の背広姿の参拝者が、順に焼香していた。小雨のぱらつく墓前で香を焚く者には次の方が傘をかざし、順に参拝していた。ぼくも前の方に傘をかざしながら、墓所全体を見渡した。
鮮やかな緑の芝生に覆われた墓は、大統領の眠る場所だけがこんもりと盛り上がり、柔らかな曲線を描いていた。焼香台には金色の小さな十字架が供えられ、敬虔なカトリック信者であった故人を偲ばせていた。
ぼくは2度ゆっくりと香を焚き、少し長めに故人の冥福を祈り手を合せた。
参拝を終え帰ろうとした時である。 李姫稿女史が、黒の背広姿の青年に支えられるようにして墓所に入られた。僕らと出くわすような格好になってしまった。
このような状況で僕は全くだらしないのに、妻は小走りに近づき女史と握手、日本からきたことを告げた。ついでに妻は、ぼくを紹介(?)、その勢いでぼくも女史と握手する栄誉に浴した。
喪服の李姫稿女史の手は綿のように柔らかく、お顔は白く神々しさを漂わせていた。この瞬間ぼくには、女史が聖母のように目前に迫ってくるようであった。恐らく焼香台に置かれていた十字架と、現在読書中の金大中自叙伝に出る大統領と李姫稿女史の強い信仰に何度も接した所為かも知れない。

恐らく今日は一周忌行事と自叙伝出版の報告を兼ね、関係者の方々がお見えになったのであろう。
生前、反独裁民主回復、祖国統一、人権と世界平和のために一生を捧げた大統領の見果てぬ夢は、李姫稿女史と大統領の家族、そして我ら残された者たちに引き継がれた。

帰りの車中、興奮冷めやらぬ妻は、握手した手を当分洗わないのだとはしゃいでいた。ぼくの手のひらにも、李姫稿女史の温もりが蘇った。
namsang




国恥日

2010年08月29日 | 東北アジアの平和
朝鮮が有史以来初めて自らの国を失った日。
それから100年。

我が祖国は解放されたか。

断じて否。

統一。

今日一日だけでも、統一のために何ができるか、本気で考えたい。


by maneappa

・………………………・


‘韓-日強制併合’100年 各地で恥辱をふり返る行事

‘統監官邸跡’標石 除幕も

クォン・ヒョクチョル記者

韓-日強制併合100年になる29日、殉国烈士の犠牲を賛え恥辱と痛みの歴史を振り返る行事が開かれる。
光復会はこの日午前10時、ソウル、鍾路区、タプコル公園独立宣言記念碑前で‘その100年の記憶、100年の未来’という主題で行事を行う。光復会の庚戌国恥日行事主管は初めてだ。この間、独立有功者関連団体としては独立有功者遺志継承遺族会が1995年から毎年 追慕祭を開催してきたが、今年は強制併合100年を迎え光復会主管で大規模行事を行うことにした。この日の行事はキム・サミョル独立有功者遺志継承遺族会長の略史報告に続き、キム・ヨンイル光復会長の開式辞、キム・ヤン国家報勲処長の式辞、記念公演および決議文朗読の順に進行される。

117ヶの韓国・日本市民団体が集まった‘強制併合100年共同行動韓日実行委員会’はこの日午前11時30分、併合条約が調印された旧南山統監官邸(現 南山ソウルユースホステル前公園)で‘統監官邸跡’標石除幕式を行う。続いて午後2時にはソウル、明倫洞の成均館大600周年記念館で‘強制併合100年韓国・日本市民宣言韓国大会’を開き‘植民主義清算と平和実現のための韓・日市民共同宣言’と‘韓・日青年学生宣言文’等を採択する予定だ。クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr

原文: http://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/437062.html 訳J.S


生マッコリ 作り、2時間あれば十分

2010年08月27日 | 管理人のつぶやき
マッコリブームが到来した。
ただ飲むだけではない。
家で造って飲むという本来のマッコリ文化が復活してきているというのだ。

これはうれしい。

わが家でも、“密造酒”を造り続けてきたかが、韓国では、これが合法なのだ。
それがうれしい。

by maneappa

↓で写真等もみれます。
http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1254144.html



ハンギョレサランバンからの転載
・…………………………


マガジンesc] 生マッコリ 作り、2時間あれば十分

カバーストーリー:おこわ作りから酒粕漉しまで
キム・アリ記者が挑戦した‘マッコリ作り’

キム・アリ記者、パク・ミヒャン記者

幼い時、祖母や母が家で作ったカリン酒・蔓人参酒・人参酒などは法的に禁止された‘密造酒’だった。もともと家ごとに必要な酒は直接作って飲んだ韓国の‘家醸酒’文化が急速に消えたのは、日帝が税源を確保するため家で酒を醸造することを禁止し、すべての酒に税金をかける酒税法を作って以来だ。解放になり政権が何度も変わりながらも、その酒税法をそのままにしたために5共和国まで家庭でリンゴ酒・梨酒を作って飲めば処罰対象となった。1990年以降、酒税法を緩和し民間でも家醸酒を合法的に作ることができるようになった。だが、祖母が母に、姑が嫁に伝授した家醸酒の命脈が切れて100年が経ち、法が変わったからと突然に家庭で酒を醸造することはなかった。一部の伝統酒専門家たちだけが私たちの酒を復元することに心血を注いだだけだった。だが、最近になり‘マッコリ熱風’が吹きながら、この家醸酒文化もはずみをつける姿だ。





1974年度国内酒市場の80%がマッコリだった。10年後の1985年にマッコリ比重が50%に減り、2002年には5%まで縮んだ。ところが昨年は9%に持ち直し、今年1分期には12%まで勢力を拡張した。酒場だけで人気があるわけではない。マッコリを学ぶ所にも人波がガヤガヤと騒がしい。‘マッコリ学校’は待機者が受講生より列が長い。受講競争が激しく40席を満たすのにかかる時間が2日から7分になり最近では5分で締め切られたという。

日本・米国・中東からも学生たちが押し寄せる。麹醇堂(クッスンダン)でも来る9月から教育機関‘ウリスルアムト’を作りマッコリなど私たちの酒講座を運営する予定だ。講義を公式に始める前に記者が先に訪ねて行き、講義を聞きマッコリ作りも習った。‘愛すれば知り、知れば見えるが、その時見えるのは以前と同じではない’という言葉のように、不思議だが講義を聞いたらマッコリの味が違って感じられた。これは改良麹だねとか、伝統麹だねとか、米マッコリ、小麦マッコリ、大まかだが区別もわかった。2時間だけ投資すればわかるマッコリ作りを調べてみる。

1.おこわを作る 2.冷ましたご飯に酵母と麹を足す 3.水を加えて混ぜる 4.保管する容器に移す 5.布をかぶせて保管する 6.毎日 杓子でかき混ぜる 7.ふるいで漉す

初日|①準備物を確保する。

●材料:米 1.5㎏ 水 1.8L、麹 2%(米分量基準),酵母 約1%
●仕込み用品:酒壷または透明プラスチック容器、蒸し釜、布巾、大きなたらい

②先ず米を洗いふるいで濾し水気を除いた後、おこわを作る。蒸し鍋に布巾を敷き、水気をの除いた米を載せ蒸して作る。概略40~50分程度蒸し、10分程度蒸らす。おこわができたら常温で冷ます。冷めていないおこわに麹と酵母を入れれば、みな破壊されるためだ。

③大きなタライに冷ましたおこわを入れ、麹と酵母、水を入れ手でよく混ぜる。この時、手は石鹸で洗わず水だけで洗わなければならない。石鹸で麹と酵母が破壊される恐れがあるためだ。また、米粒が壊れないよう優しく混ぜなければならない。

ここで麹と酵母を入れる理由を調べてみよう。マッコリはアルコール発酵飲料だ。アルコール発酵とは、酵母によって糖類がアルコールと二酸化炭素に分解されアルコールが生成されることを意味する。ブドウのような甘みが出るものは‘酵母’さえあればすぐにアルコールと二酸化炭素に分解される。だが、米や麦、とうもろこし、小麦のような穀類は、デンプンを糖に分解してこそ、酵母がアルコール発酵を進行することができる。穀類のデンプンを糖に分解する役割をするのが‘麹’の主要な役割の一つだ。‘麹’とは、酵素を持ったカビを穀類に自然的あるいは人為的に繁殖させたものだ。

それでは麹はどのようにして作るのだろうか? 昔は麹を作って使ったが、今は通販で簡単に買って使うことができる。麹を作る方法を簡単に説明するなら、小麦を洗って粉砕した後、枠に入れて四角や丸い形に整形して発酵させる。これをワラやヨモギなどに15~30日ほど置きかえながら(温度が上がりすぎないように位置を変えること)発酵させる。発酵ができて麹が完成されれば粉砕し太陽の光に一日程度当てた後に使うが、麹を作る方法は温度、環境など周辺の影響を大きく受けるので成功的に作るのが難しい。

初心者ならば麹作りは難しいのでインターネットで改良麹を買うのが良い。価格は1㎏で4500ウォン程度だ。酵母も20gで1500ウォンで買うことができる。麹を購入すれば漬け方および入れる分量も記されているので参考にすれば良い。

④約10分程度よく混ぜた後、酒壷に移し入れる。この時に注意する点は、酒は微生物で発酵するので壷がきれいに洗浄されていなければならない。陶器壷の場合、呼吸をして生きている容器なので微細な粒子の間に微生物が繁殖しやすく使用前に煙消毒あるいは蒸気消毒などをしなければならない。これが煩わしく感じられるならば、プラスチック容器に保管する。プラスチック容器はただ水で洗えば良い。やはり洗剤使用は禁物。マッコリがうまく作られているか肉眼で見やすい透明な容器ならばより良い。そうした後に布で覆い空気が出入りするようにする。ここまで来ればマッコリ作りの90%が終わったのと同じだ。所用時間は余裕をもって見積もっても2時間あれば充分だ。

⑤適当な場所にマッコリ容器を保管する。温度は25度内外で日陰の涼しいところでなければならない。

発酵2日目|米粒が水を全て吸収し大きく膨らんでいる様子を見ることができる。毎日一回ずつ1~2分程度、振ってあげなければならない。酵母の生育のために適当な酸素が必要なためだ。酸っぱい匂いが上がってくれば、すでにマッコリができたように気分が良くなる。講師がさせたように、称賛もして音楽も聞かせる。私たちの酒は誠意を食べて寝かす酒であるためだ。

発酵3日目|大きく膨らんだ米粒がぎゅっと縮みながら汁がたっぷり出てきた。酸っぱい臭いも家中に広がった。すでにマッコリができたように見えるが、味わえばまだ水っぽい味だ。二酸化炭素が生成され気泡がぐつぐつ上がってくる。容器に触ってみればほかほかしている。微生物が活発に活動しているためだ。陽気がとても暑くて28度を超えるようなら洗面器に冷たい水を入れ、そこにマッコリ容器を入れ温度を素早く下げる。

発効4日~9日目|ますます米粒は小さくなり、汁が豊かになる。毎日杓子で一回ずつかき混ぜれば良い。

発酵10日目|酒と酒粕に層が分離する。酒ができたかを把握する方法は3つだ。先ずは肉眼で層が分離したのを見て知ることが出来る。二番目はぐつぐつ上がってくる気泡があってはならない。すなわち二酸化炭素生成が止まったということだが、それで酵母がアルコール生成を完了させたということだ。三番目はライターをつけて火が消えなければ良いということだ。火が消えるということは、二酸化炭素が作られているという意味であるためだ。だが、3番目の方法は危険なこともあるので初心者には薦められない。

今やふるいで漉せばマッコリが完成される。この時、ポイントはこの酒をミキサーにかけた後にふるいで濾せば一層おいしいマッコリを得ることができるということ。ミキサーにかければ、触感もやわらかくなり味もさらに豊かになる。濾して得られたマッコリのアルコール度数は16度程度だ。度数が高い酒が好きならそのまま飲めば良い。もし市販されている6度程度のマッコリを望むなら水で薄め、更に甘みがより増すことを願うならば砂糖やオリゴ糖、或いは蜜などを加えて飲めば良い。

冷蔵庫に保管すれば15日ほど保管ができる。さらに永く保管したい場合、一杯分ずつ冷凍庫で凍らせ,好きなときに室温に解凍すれば6ヶ月まですっきりした私だけのマッコリを味わうことができる。

マッコリと私たちの酒 資料室

◎酒の甕ドットコム| www.suldoc.com
◎韓国伝統酒研究所| www.ktwine.or.kr
◎マッコリ学校カフェ| cafe.naver.com/urisool school.cafe
◎クッスンダン ウリスルアルムト| www.woorisooledu.co.kr
◎世の中すべてのマッコリ カフェ| cafe.naver.com/muruburu
◎マッコリを愛する会カフェ| cafe.naver.com /takjulove

文キム・アリ記者 ari@hani.co.kr・写真パク・ミヒャン記者 mh@hani.co.kr

助言 クッスンダン付設研究所専任研究員 クォン・ヒスク課長

原文: http://www.hani.co.kr/arti/specialsection/esc_section/436798.html 訳J.S











韓国の司法に拍手

2010年08月27日 | 南域内情勢
労働者の人権に関わる裁判で、このような判決が出たことを心からうれしく思う。

現在の韓国における最大の問題は、貧富格差の拡大である。
それがどこからもたらされているかといえば、正規職員の雇用をやめ非正規職員で賄うことが常態化したことにある。
88万ウォン世代という言葉にあらわけるとおり、月給が88万ウォン以下という人口が、とりわけ若年層において急増しているのだ。

深刻な問題は住宅問題である。バブルという言葉では誤解を招くほどに、韓国の地価やアパート価格は急上昇を続けた。昨年来、その上昇がとまり下落始めたといえ、依然として高水準であることに変わりはない。
88万ウォン世代にとっては、アパートは夢の夢なのだが、問題はそれにとどまらない。
多額の保証金を積んで毎月の家賃がない“前貰(チョンセ)”の価格も暴騰し、彼らには手が届かない。すると、最も分の悪い“月貰(ウォルセ)つまり日本でいう家賃と同じ”にならざるをえないのだが、これがバカ高い。皮膚感覚でいえば、日本の1.5倍ぐらいになろうかと思う。

こういう状況が続く以上、韓国の景気回復も難しい。想像を絶するぐらいの多くの人々が、“消費者”という名に値しないからだ。


話を元に戻す。
この判決を心から歓迎したい。
そして、韓国の労働環境を改善する良い機会になることを願う。


by maneappa

写真は、4年ぶりに笑いが戻ったKTX乗務員たち

ハンギョレサランバンから転載
・……………………………・

KTX女乗務員ら 1500日ぶりに笑った

ソウル地裁 "KORAILが使用者…再契約拒否は不当解雇"

ソン・ギョンファ記者、カン・ジェフン記者


←4年ぶりに笑いが戻ったKTX乗務員たち 韓国鉄道公社(KORAIL)に正規職化を要求し2006年5月に解雇されたKTX女乗務員らが26日午後、ソウル、瑞草洞、ソウル中央地裁で開かれた‘勤労者地位確認など請求訴訟’で勝訴した後、感激にたえない表情で法廷を出ている。4年余りの間、路上で復職闘争を繰り広げたこれらの中には、赤ん坊のママになった人もいる。 カン・ジェフン先任記者 khan@hani.co.kr

"解雇の時点から賃金支給"
控訴意志を明らかにし復職までは‘遠い道’
裁判所が高速鉄道(KTX)女乗務員の使用者は韓国鉄道公社(KORAIL)であることを認め、鉄道公社の子会社所属で仕事をし解雇された女乗務員らが復職する時までの賃金を支給しろと判決した。これにより‘公企業外注化による非正規職権利侵害’の象徴に選ばれてきたKTX女乗務員たちに復職の道が開かれた。だが、鉄道公社が控訴する意向を明らかにしているため、実際に復職するまでは時間が更にかかるものと見られる。

ソウル中央地裁民事合議41部(裁判長 チェ・スンウク)は鉄道公社の子会社である韓国鉄道流通から2006年5月15日に解雇されたオ・ミソン(31)氏など34人が鉄道公社を相手に出した‘勤労者地位確認など’請求訴訟で「オ氏などは鉄道公社の勤労者地位にあり、解雇の時から復職する時までの月給を支給しなさい」と26日判決した。

裁判所は判決文で「乗務員らと鉄道公社との間には直接採用したことと同じ暗黙的勤労契約関係が成立した」と明らかにした。裁判所は「契約期間が満了する場合、乗務員らに特別な問題がない限り原告らと勤労契約を締結する義務がある」として「それでも乗務員らがKTX観光レジャーと勤労契約を締結しないという理由で契約更新を拒否したことは事実上の解雇に該当し正当な理由がなく無効」と明らかにした。

←KTX乗務員事態日誌

これに伴い2006年5月以後1500日を超えて復職闘争を繰り広げたオ氏らは鉄道公社へ帰る道が開かれた。また、今回の訴訟とは別に同じ訴訟を行っている他の解雇者などの訴訟にも影響を及ぼすと予想される。ソウル中央地裁はやはり解雇された乗務員119人が出した同じ内容の訴訟で「(先に進行している34人に対する訴訟)結果を見て進行する」として裁判を中断した経緯がある。

鉄道公社からKTX顧客サービス業務の委託を受けた弘益会は2004年12月、乗務員351人を採用した後、鉄道公社子会社の韓国鉄道流通に業務を委譲した。鉄道公社は以後、自身の系列会社であるKTX観光レジャーに顧客サービス業務を委託することにした後、乗務員らに移籍を通知した。しかし乗務員らが「鉄道公社の直接雇用」を要求し拒否するや2006年5月これらを解雇した。先立って2008年12月、ソウル中央地裁は乗務員らが出した仮処分申請を受け入れた経緯がある。

ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr

原文: http://www.hani.co.kr/arti/society/labor/436913.html 訳J.S


統一費用を恐れるな

2010年08月22日 | 南北関係関連消息
この文は、中央日報に載ったものだ。基本的には、MB政権の“統一政策”に支持を送る性格のものと思う。

「既存の統一論議とは事実上、統一よりは分断を管理するものだった。」というのは、金大中、盧武鉉の統一政策を批判する文脈で使われているし、MBの統一税提案に対する批判を文脈を変えて擁護するという点からもうかがえる。
 しかし、この文が提案することを、その理由から一顧だにしないという態度は取るべきではないと思う。

 統一費用にかかる恐れから統一を忌避する気分は確かにに拡散しているように思うし、そもそも統一を“費用対効果”の側面からしか見られないという態度には辟易とする。

 統一には明確なビジョンが必要だ。
 
 そのビジョンに関わる筆者の意見をうかがい知ることはできないが、最後に書かれた三つの提案は、良く受け止めるべきと思う。
 全民族的議論がなされ、合意を形成していくことが切実に問われていると思うのだ。

by maneappa

…………………………
中央日報
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=132326&servcode=100§code=100

統一費用を恐れるな


李明博大統領が8・15の祝辞で統一税の論議を提案した後、南北統一案をめぐる論議が熱くなっている。論議の焦点は2つだ。第一、統一費用はどれだけで国民の負担はどれだけになるものなのかといった具体的な費用の問題だ。第二、統一税の論議が北朝鮮の崩壊の可能性を念頭に置いたものと吸収統一を推進しようとする意図ではないかという疑問だ。しかし統一税提案の本質は今すぐ税金を集めて吸収統一を準備するということだというよりは、急変する統一環境にもかかわらず、統一について既存の論議構造から脱することができないという問題認識を反映したものだと見られる。

既存の統一論議とは事実上、統一よりは分断を管理するものだった。法的な統一よりは南北韓相互体制認定、平和定着と交流協力などを骨子とした「事実上の統一」が望ましいというのだ。こうした認識の下、経済・社会交流の量的拡大は南北関係発展の指標に認識され、統一に対する関心と意志よりは交流・協力拡大のほうが重要な対北政策の目標のように見なされた。なおかつ統一に対するビジョンが曖昧で、統一は実現可能でも、望ましくもないという認識さえ拡散している。莫大な統一費用が挙論されれば統一はビジョンと希望の対象ではなく、恐怖と回避の対象だと見なされたりする。

これまでの統一論議のもう1つの限界は北朝鮮の状況に起因する。北朝鮮の政治・経済状況が次第に悪くなり、国際社会は北朝鮮の崩壊の可能性に関心を傾けている。これは米国だけではなく中国も同じだ。ムーディースやS&Pのような格付け会社は今年に入って韓国の国家格付け時、北朝鮮の急変の可能性を主要変数として考慮し始めた。これらの懸念は北朝鮮の崩壊そのものよりも韓国が政治的に、財政的にどれだけ統一を準備しているか注目されている。要するに莫大な統一費用と統一に対する準備不足は、国民の統一への意志を弱化させ、国家信用度を害する主な要因となる。それでも我々は北朝鮮の反発と国民的合意が得られず、そしてこれまでの統一論議の限界のため、積極的に対処することができなかったのが事実だ。

こうした意味で統一税の論議提案は統一論議の足かせを解く話題と言える。脱冷戦以後、変化された統一環境を点検して統一案に対する国民的合意を導出するきっかけになると思われるからだ。そのような点で理念と政派を離れ、いくつかの課題を提示することができる。

第一、失った統一論議の復活と統一に対する関心と意志を回復させることが急務だ。統一に対する否定的認識を払拭し、統一がもたらす未来ビジョンに対する論議を活性化しなければならない。

第二、南北関係を管理して安定のみを希求する消極的“対北政策”から脱皮して、統一を積極的に準備する真の“統一政策”を推進しなければならない。このために何より統一に対する国民的共感できるものを形成することに努力しなければならない。

第三、我々の統一ビジョンを周辺国と共有して彼らの支持を確保するためには統一外交をさらに強化しなければならない。国際社会を対象に南北統一の当為性はもちろん、統一過程で韓国が主導的役割を遂行すべきだという認識を拡散させなければならない。

統一準備は、未来成長動力を準備する投資だ。統一論議は「費用対便益」の両極端な論争を超え、民族の繁栄と発展のための未来ビジョンとして提示されるべきである。利益になれば統一をして損害になれば分断を継続させようという発想は、次の世代のための繁栄の礎を作るべき既成世代の職務遺棄としか見られない。統一の機会は来ても、私たちの努力と準備がなければ自然な統一はない。

チェ・ジンウク統一研究院南北協力研究センター所長

2010年を統一の年に

2010年08月22日 | 管理人のつぶやき
今日は、8月22日。
そう、あの忌まわしい、“併合条約”から100年のその日である。

 このブログは、2年前の今日、開設された。
 あれから2年間、私自身は、自らの仕事である株式会社EACが、韓国語教材専門書店ハングルの森を開設し、韓国語教室マルマダンを開講するという時期と重なり、激務を極めたことで、思うように投稿できなかった時期もある。
 しかし、このブログの読者は着実に増え、今では毎日150人前後の方が訪問し、記事の閲覧は、800前後となっている。200万以上あるgooブログの中のランキングで、7000位前後というのは、このブログの性格からして、相当なものだと思う。
 このように成長したのは、もう一人の主要な投稿者でなるnamsang氏の精力的な書き込みによるところが大きい。

 このブログが、朝鮮の平和と統一、東アジアの平和に役に立つブログになりたいと思う。
 このブログが、これからも、日本のマスコミだけでは不足する韓国・朝鮮に関する情報を補う役目を果たしたいと思う。
 このブログが、朝鮮の平和と統一を願うすべての人々の友になりたいと思う。

 2年前、このブログを開設した時の文を再掲したい。

  by maneappa
・…………………………

http://blog.goo.ne.jp/sanzenri2010/e/f91b87cb39e7da771303b2509efda296

このブログの開設日は2008年8月22日である。
この日が何の日かご存知の方は決して多くないと思われる。

『韓国併合ニ関スル条約』…
 いわゆる日韓併合条約は、1910年(明治43)8月22日にソウル(漢城)で、大日本帝国 寺内正毅 朝鮮統監府統監と李完用 大韓帝国首相が調印したものである。古朝鮮建国以来、初めてこの世界からウリナラが消滅した日である。日本や中国による度重なる侵略を撥ね返し、世界最大の帝国を誇ったチンギス・ハーンの元でさえもウリナラを征服することはできなかったというのに…
 韓国ではこの日を『国恥日』として記憶している。 (写真は李完用と寺内正毅)

 その屈辱の日からちょうど100年に当たる日が2010年8月22日である。そう、あと2年である。

 1945年8月14日、大日本帝国はポツダム宣言の受諾を連合国側に通告した。そして、9月3日横須賀沖に停泊した戦艦ミズーリの艦上で降伏文書の調印が行われ、大日本帝国は敗戦したわけであるが、それがすなわちウリナラとウリ民族の解放を意味するものではなかった。
 ウリナラは戦勝連合国の手によって分断され、東西冷戦の最前線に立たされてしまった。
 1948年には南北に分断国家が樹立され、1950年にはウリナラの全土が戦場となり、同じ民族でありながら、場合によっては家族同士までが殺しあうという悲劇を我々は経験した。
 そしてその戦争は休戦協定が結ばれたものの平和条約には至らず、ウリ民族の傷が癒えぬまま、分断、対立、戦争、憎悪、独裁…というおぞましい単語を持ってしか語りえない60年余を過ごしてきた。
 そう、われらはまだ開放を勝ち取ってはいないのだ。

 では、我々は何を持って解放の時といいうるのか。

 それは、ウリナラの統一の日、その時であるとわれらは宣言すべきだ。いや、すでにそう宣言されて久しい。
 ならば、その日を迎えるのはいつか。

 提案したい。
 2010年こそ、その年にしようと。
 大日本帝国の侵略によってウリナラが消滅したその日から100年に当たる2010年までには必ず統一しようと。そのためにウリ民族は一人残らず、南北の和解と平和そして統一を実現するよう、それぞれが献身しようと。

 偽りの解放の日である8月15日ではなく、恥辱にまみれた8月22日をこそ、我々は記憶しよう。

written by maneappa


資料として、条約文を掲載しておきます。
………

韓国併合ニ関スル条約

日本国皇帝陛下及韓国皇帝陛下ハ両国間ノ特殊ニシテ親密ナル関係ヲ顧ヒ相互ノ幸福ヲ増進シ東洋ノ平和ヲ永久ニ確保セムコトヲ欲シ此ノ目的ヲ達セムカ為ニハ韓国ヲ日本帝国ニ併合スルニ如カサルコトヲ確信シ茲ニ両国間ニ併合条約ヲ締結スルコトニ決シ之カ為日本国皇帝陛下ハ統監子爵寺内正毅ヲ韓国皇帝陛下ハ内閣総理大臣李完用ヲ各其ノ全権委員ニ任命セリ因テ右全権委員ハ会同協議ノ上左ノ諸条ヲ協定セリ

第一条 韓国皇帝陛下ハ韓国全部ニ関スル一切ノ統治権ヲ完全且永久ニ日本国皇帝陛下ニ譲与ス

第二条 日本国皇帝陛下ハ前条ニ掲ケタル譲与ヲ受諾シ且全然韓国ヲ日本帝国ニ併合スルコトヲ承諾ス

第三条 日本国皇帝陛下ハ韓国皇帝陛下太皇帝陛下皇太子殿下並其ノ后妃及後裔ヲシテ各其ノ地位ニ応シ相当ナル尊称威厳及名誉ヲ享有セシメ且之ヲ保持スルニ十分ナル歳費ヲ供給スヘキコトヲ約ス

第四条 日本国皇帝陛下ハ前条以外ノ韓国皇族及其ノ後裔ニ対シ各相当ノ名誉及待遇ヲ享有セシメ且之ヲ維持スルニ必要ナル資金ヲ供与スルコトヲ約ス

第五条 日本国皇帝陛下ハ勲功アル韓人ニシテ特ニ表彰ヲ為スヲ適当ナリト認メタル者ニ対シ栄爵ヲ授ケ且恩金ヲ与フヘシ

第六条 日本国政府ハ前記併合ノ結果トシテ全然韓国ノ施政ヲ担任シ同地ニ施行スル法規ヲ遵守スル韓人ノ身体及財産ニ対シ十分ナル保護ヲ与ヘ且其ノ福利ノ増進ヲ図ルヘシ

第七条 日本国政府ハ誠意忠実ニ新制度ヲ尊重スル韓人ニシテ相当ノ資格アル者ヲ事情ノ許ス限リ韓国ニ於ケル帝国官吏ニ登用スヘシ

第八条 本条約ハ日本国皇帝陛下及韓国皇帝陛下ノ裁可ヲ経タルモノニシテ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス

右証拠トシテ両全権委員ハ本条約ニ記名調印スルモノナリ

放送中止になったPD手帳 4大河川編 事業に支障起こす内容がある

2010年08月20日 | 南域内情勢
放送ができなくなったPD手帳のプログラム製作担当者のインタビュー。

世宗市問題に続き、四大河川問題で、MBの独走を食い止めることが何よりも肝要であるように思う。

by maneappa

・……………………………・
ハンギョレサランバンから転載


2010年08月20日
"放送中止になったPD手帳 4大河川編 事業に支障起こす内容がある"

MBCチェ・スンホ担当PD
政府が放送を阻もうとするのは
‘秘密チーム’関連内容のためだろう

カン・ソンマン記者

←MBCチェ・スンホ担当PD

<文化放送>(MBC)‘PD手帳’のチェ・スンホ ディレクターは19日、キム・ジェチョル社長の指示で放送中止になった‘4大河川水深6mの秘密’編には「4大河川政策推進の連続性に支障を与えかねない内容が含まれている」と明らかにした。

‘4大河川’編を製作したチェPDはこの日<ハンギョレ>とのインタビューで 「政府が政策チームを運営する時は、チームの名前と構成員が誰なのかを公開して人事手順を踏まなければならないが取材の結果(当事者以外には)誰にも知らせなかった情況が明らかになった」と明らかにした。チームが長官が裁可した11月5日より一ヶ月ほど前に活動を始めた点も正常組織と見るのは難しい傍証だと付け加えた。事務室もやはり国土海洋部ではない漢江洪水統制室に用意された。国土部はこの日「‘秘密チーム組織’は虚偽事実公表」として法的措置を検討していると明らかにした。

彼は「秘密チームといっても問題がないのに、秘密という言葉を巡って(国土部側から)とても神経質な反応を示し会社自らの判断により秘密という言葉の代わりにTFという表現を使うことにした」と明らかにした。チェPDは国土部が放送を阻もうとするのは‘秘密チーム’運営内容と関連があると明らかにしたが、具体的取材内容は言葉を慎んだ。

チェPDは続けて「大統領府から派遣された浦項出身行政官2人が‘水深を深くしなければならない’‘6mはなければだめだ’という話をした」として「チーム内部で‘このようになれば大運河計画に行くという話を聞くほかはない’という異見が対抗して論難になりもした」と明らかにした。

チェPDは国土部が放送禁止仮処分申請をしたことに対しては「大統領府に誠意の表示をしている」と断定した。彼は「大統領の政策を批判する放送が報道されようとしているのに、所管部署の国土部が何もせずに手をこまねいているのは相当な負担になっただろう」として「国土部一人だけの決定ではなく、全て調整されたことではないだろうかとも思う」と不快な心境を吐露した。

チェPDは「取材過程で4大河川推進本部の幹部全てにインタビューしたし、放送前日も補充インタビューをするなど協力を受けることに問題がなかったが、放送予定当日に予告記事が出るや国土部の反応が極端に変わった」と根拠を提示した。

文化放送経営陣の‘放送保留’決定を巡り、チェPDは「今後‘4大河川’プログラムが放送されるまではPD手帳の別のプログラムを見られないだろう」とし「来週の放送が再び拒否されるならば、相当に大きな事態が広がるだろう」と警告した。

チェPDは「製作陣になぜ試写要求を拒否するのかと尋ねるより、キム・ジェチョルMBC社長になぜ試写を要求するのかと尋ねることが正しい」と明らかにした。彼は「社長が試写を要求するのは、ただ見るだけではない」として「何かを直そうとするはずなのに局長責任制に反する‘悪い’先例を作ることはできない」と話した。

キム・ジョンピル記者 fermata@hani.co.kr

原文: http://www.hani.co.kr/arti/society/media/435849.html 訳J.S


林東源、丁世鉉、李鳳朝ご夫妻との午餐会

2010年08月20日 | NPO三千里鐵道ニュース
林東源、丁世鉉、李鳳朝ご夫妻との午餐会

三千里鉄道結成10周年記念行事にご出席下さり、記念行事に華を添えて下さったお三方の韓国要人ご夫妻が、韓国滞在中の僕たち夫婦を世宗ホテルに招いて下さった。
ホテル2階ビュフェでのバイキング形式ではあったが、水仙の間を林先生名義で予約されていた。
すでに顔なじみでもあり和やかな雰囲気の中で挨拶を交わし、思い思いのご馳走を皿に載せて卓に戻り、まずはマッコリで乾杯した。
会食しながらぼくは、この度の10周年行事へのご指導、ご配慮に対し、都相太理事長他理事、会員の名で感謝の意を表した。場違いな形式ばった挨拶に、林先生のご夫人がすかさず、「こちらこそ過分な歓迎と接待に感激しています。とくに北アルプスと高山などでは、生まれて初めて経験することばかりで…」と応えられた。すると林先生が「行く前に高山について調べてみたら…」と高山の由来と印象などを語ると、丁先生、李先生もそれぞれ思い出を楽しそうに語られた。
ぼくも光州、独島などに行ってきた印象などを語り、礼を失しないよう気をつけながら応じた。
この日は皆さんノーネクタイ、林東源、丁世鉉ご夫妻は地下鉄を利用されていた。明洞駅階段を下りてゆく姿からは、朝鮮半島の平和と統一をリードする大政治家、思想家のすごさを微塵も感じさせない。その普段着の佇まいにこそ、すごさの根源があるのかも知れない。
会話の中で林先生は、先日5時間ぶっ続けで講演をした経験を話された。慶南大の教授である李先生は、2時限休憩を入れ4時間の経験はあるが、5時間の記録はないと驚いていた。林先生の体力の源泉は、おそらく食欲にありそうだ。令夫人の健康管理?に加え、最高齢でありながら群を抜く食欲には、ぼくも脱帽した。
くれぐれも健康には気をつけ、ご活躍下さいと、そーっと祈った。

恥辱のPD手帳 放送中止

2010年08月20日 | 南域内情勢

PD手帳の放送が保留された。
『4大河川水深6mの秘密』というプログラムだった。

4大河川工事が、事実上、撤回されたはずの『運河』を造っているというものだ。

韓国の言論は、日本の言論よりもはるかに自律性があったはずだ。
MB政権になってから、マスコミ統制は強まるばかり。人事に手を出し、番組内容に手を出し、タレントにまで手を出す…

MBの時代がが一刻も早く終わることを祈るばかりだ。


by maneappa

・………………………
ハンギョレサランバンから転載


[社説] 恥辱のPD手帳 放送中止、キム・ジェチョルと政権の合作か


韓国報道機関に大きな汚点として記録される不幸な事態が発生した。<文化放送>の‘PD手帳’(4大河川水深6mの秘密)が一昨日夜、経営陣によって放送が保留された。放送製作の自律性と独立性を深刻に傷つける事件であり、決して起きてはならないことだった。
今回の放送中止事態はいかなる理由であろうが容認されえない。会社側は「事実関係が明確に確認されていない状態で放送を行うことが視聴者に対する公正放送実現の責務ではないと判断」し、放送を保留したと解明した。だが、裁判所すら政府の放送禁止仮処分申請を棄却した。PD手帳の内容を放送しても法的に問題がないと確認したわけだ。それでも経営陣があえて立ち上がり放送保留を決めたことは他の政治的意図があると見ざるを得ない。

事実関係確認を理由に事実上の事前検閲である‘事前試写’を執拗に要求した経営陣の形態も極めて非常識だ。文化放送は団体協約に‘編成・報道・製作上の実務権限と責任を関連局長が持つ’という局長責任制を明示している。PD手帳もこういう規定に従い内部審議を経て放送決定が下された状態だった。経営陣がこれを握りつぶし事前試写に応じなかったという理由で放送保留を決めたことは明確に編成権の侵害だ。

文化放送経営陣がこのように無理な決定をした理由を察することは難しくない。 今回のPD手帳の内容は、李明博大統領の最大関心懸案である4大河川事業を批判的に扱うものだった。2008年末に発表された親環境的な4大河川再生プロジェクトが4ヶ月後に事実上の運河事業に変わった過程を深層的に暴き、大統領府の介入疑惑も提起する予定だった。切羽詰まった政府は放送禁止仮処分申請を出したが棄却された。すると、キム・ジェチョル社長が事前試写という奇怪な論理を動員し放送猶予をゴリ押ししたということだ。

キム社長がこういう決定をするに際し、大統領府などとどんな協議をしたのかも徹底的に明らかにしなければならない。放送中止が確定する前に、政府でこれをあらかじめ知っていたという情況が一つずつ明らかになっている。政府と事前調整があったことを示唆する。それでなくても、すでに言論界を去るべきだった彼が踏みとどまり放送会社に恥辱を残したからには、真に憤りが爆発するわけだ。キム社長はこれ以上、放送を汚さず即刻辞退しなさい。PD手帳は直ちに放映されなければならない。

原文: http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/435664.html 訳J.S


金テホ新首相、驚くべき財テク

2010年08月20日 | 南域内情勢
金テホ氏が新首相に選ばれた時、その経歴をみて、盧武鉉大統領を思い出した。
しかし、政治の道に進んだ時、この二人は明らかに違う道を歩んだ。
それはともかく、彼が、30代の若さで慶尚南道知事をしたのは驚きだったし、政治的立場に違いはあれ、何か期待が持てるのかと思ったりもした。

これで、ポストMBも決定し、次の大統領選挙に出馬することになるのだろうなと思いもした。かなりの難敵だ。民主党陣営には彼の対抗馬が見当たらないと思うし、唯一、韓明淑さんしかいないが、難しい戦いになるなと思っていた。

その彼が、こんなことで、引っかかるなんて。
韓国の政治風土を憂う。


by maneappa

…………………………
ハンギョレサランバンから転載

2010年08月20日
キム・テホ、4年間で財産10倍…最低生計費で生活し‘驚くべき財テク’?

理論上 4年間 月155万ウォンで4人家族生活して初めて可能、ネチズンたち‘皇帝の生活’皮肉
構内食堂職員を家事ヘルパーに、公務員を夫人運転随行員に…‘職権乱用’非難 起きる

キム・テホ総理候補者の財産が最近3年7ヶ月の間に10倍程に増えたが、その期間にクレジットカード使用実績は皆無であるように彼の‘驚くべき財テク’に対する疑惑が広がっている。キム候補はまた、慶南道知事在職時期に道庁構内食堂の委託業者の職員を家事ヘルパーとして使ったという指摘も提起され、職権を乱用したという批判まで買っている。民主党は彼の財産形成過程に金銭的援助を与えた人がいるのではないかという いわゆる‘スポンサー疑惑’を提起して出た。




キム候補者は財産が急増した理由を、不動産価格が上がり道知事在任時期に受け取った給与を貯蓄したためだと解明しているが、当時の道知事年俸規模を勘案すれば釈然としない弱点が多い。キム候補者の道知事在職時期の年俸は8000万~9000万ウォン水準だった。この内、アパートを購入するために借金した2006年を除けば、2005年から2010年までにキム候補者家族の預金は2000万~3000万ウォンずつ増加し、借金も3000万~4000万ウォンずつ減った。キム候補者の説明が正しいとすれば、彼は道知事在任期間に給料から545万ウォンを貯蓄や借金返済に使ったことになる。そのようにして残った一ヶ月の生活費はせいぜい155万ウォンに過ぎない。

こういう算法を適用すれば彼を含む彼の家族4人は4年近くも事実上 最低生計費水準の生活費で暮らしたという話になる。40才家長、37才主婦、11才と9才の子供を基準に定める4人家族の最低生計費は現在133万ウォンだ。あるネチズンは彼の解明が常識的に納得し難いとし「一日最低生計費6000ウォンずつで4人が一ヶ月に72万ウォンならば‘皇帝の生活’を享受できるが、キム候補者家族4人は何と155万ウォンも使ったので、どれほど贅沢な生活をしたことか」と皮肉った。「お金を貯める秘法はキム候補者に問い合わせて下さい」という皮肉も相次いでいる。

キム候補者の生活費があまりにも少ないために、彼が別途の所得源を用意しておき支出内訳を露出しないのではないかとの疑惑まで起きている。キム候補者が国会に提出した去る5年間の所得控除内訳を見れば、彼の4人世帯は2005年の現金領収書使用額を0ウォン、2006年のクレジットカードと現金領収書使用額を全て0ウォンで申告した。2007年にはクレジットカード使用額は78万ウォン、現金領収書使用額は42万ウォンだった。2008年にもクレジットカード使用額は78万ウォン、現金領収書申告額は62万ウォンに止まった。2009~2010年のキム候補者のクレジットカード税金控除額は0ウォンだった。クレジットカード使用額が控除が発生する基準の200万ウォンに達し得なかったという話だ。

キム候補者が道知事在任時期に道庁構内食堂の委託業者職員らに洗濯や清掃のような家事を見させるようにして、道庁技能職公務員を事実上、夫人の運転手として働かせたというカン・ギガプ民主労働党議員の指摘も論難を起こしている。カン議員は「慶南道庁構内食堂の委託業者のある職員が、2008年から2010年6月の慶南道知事任期満了直前まで、キム候補者の社宅で洗濯、清掃、炊事をするなど、家事ヘルパーとして仕事をした事実を確認した」として「慶南道庁技能職公務員は6年間にわたり官用車を利用してキム候補者夫人の運転随行員をするようにした事実も確認した」と主張した。

これに対し、ネチズンらはキム候補者が職権を乱用したものとして毒々しい視線を送っている。あるネチズンは「刑法123条によれば公務員が職権を乱用し人にとって義務のないことをするようにさせたり権利行使を妨害すれば5年以下の懲役、10年以下の資格停止または1000万ウォン以下の罰金に処するよなっている」として、キム候補者の職権乱用を批判した。去る2006年、ホ・ナムシク釜山市長の場合、配偶者が市庁官用車を1年8ヶ月間にわたり私的に使った事実が明らかになり国家清廉委員会から‘公務員行動綱領’ 13条の‘公用物私的使用禁止’条項違反という判断を受けたことがあるとカン議員は指摘した。

eニュースチーム

原文: http://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/435791.html 訳J.S


在外投票の模擬投票のお知らせ

2010年08月18日 | 南域内情勢
在外同胞が、韓国で国政に限って在外選挙権が認められることになったのはご存知の方も多いかと思いますが、その模擬選挙が、今年実施されることになりました。

9/30までに参加申込をして、

11/14,15に在外公館で投票。

11/24に開票とのこと。

です。

詳しくは、中央選挙管理委員会HPまで。
http://ok.nec.go.kr/1.htm

在外公館(大使館、総領事館)に行けば、宣伝パンフがあるとのことです。今から早速行って参ります。

また追加情報を載せることにしますね。

・……………………
お昼に領事館に行ってきました。
残念ながら模擬投票は、日本では東京と大阪だけです…・

残念(ー_ー)!!

by maneappa