歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

金色のライブ(本編)

2010年03月05日 | 遊興 -pleasure-
ずいぶん時間が経ってしまった気がします;

忘れた頃に、書きますよ。満を持して。

 *

先日。
下北沢の音楽食堂:"mona records"の とあるライブイベントに行きました。

先日、というか、、
「書く。」と宣言した予告編から、、えー、

なななんと、
2週間も経ってました!、、、時の流れ速すぎ!

いよいよ本編です。





下北沢の駅に ほど近い、
カフェとインディーズのレコードショップが付いてる ライブハウス。





今回お誘いしてくれたのは、

壱零base(イチゼロベース)こと、、十兵衛さん。

折しも、
まさにひと月後の、4月4日。

十兵衛さん主催のライブイベント:“ludens" にて、
不肖野口造園、
「庭的空間演出」をすることになってまして。
(詳しくは、右の→【NEWS】の→ “ludens” をクリックしてみてね。)



この前も、会場の曼荼羅で、打合せして来たところです。

とてもドキドキ。
なんせ、「歌庭:野口造園」のやりたい道・ど真ん中のことを、やらせて頂けるので。
十兵衛さんのメーリングリスト配信のたびに、どんどんハードルが上げられていて、ヒヤヒヤしていますが;
いや、とにかくやるしかないね!
喜びと、緊張と、冷静と、情熱のあいだ、的な気持ちで。

よかったら、4月最初の日曜の夜、ぜひ来てみてね!

お力添え役、頑張ります。


以上、告知。




さて、話は2週間前に戻りまして。


壱零baseさんは、
一説には「弁慶」と呼ばれる、まさに武士(サムライ)のような物腰の方ですが

その正体は:
「ハンマード・ダルシマー」という、
変わった楽器の、演奏家さんです。可愛いお子さんもいらっしゃる。
ちなみにそれ以外のデータは ほぼ謎。


このハンマードダルシマーっていう楽器、ピアノの祖先だそうですが、
チェンバロのような。琴のような。
これまた変わったバチではじいて、奏でます。

これがまた、
綺麗な音なんです!

メロディ云々以前に、ポン(というか、ビュィン、)と弾かれた瞬間に 立ちあらわれる
その“音”自体が、もはや、
耳慣れない不思議な感じで、でもなんか、すっと入って来る親しみ易さがあって。

その一瞬で、持ってかれます。心を。
それは、楽器本体の力なのか。
いくら説明してもわからないと思うので、ぜひ聴いてみてほしい。





最初に耳にしたのが、
"秋田 森のテラス"のオープニング祭でした。

出番前に、5月の春の、池のほとりで、
カエルの合唱と共に弾いていた、その音。
あまりにもしっくり 池の中、風の中に しゅーっと融けていくその音に、
とてもビックリして、
その時ばかりは しばし、立ち止まってしまったのを覚えています。


その時お世話になって以来、ちょこちょこどこかしらでお会いする機会が重なり。

森のライブで再会したりとか。

そして、

、、今に至る。

、、っていう、ご縁でございます。




十兵衛さんのブログにもあるように、


すとんと 容赦なく真っ暗になって、

ライブは始まりました。




背景に映し出された 空。

そこに、端から

ふら~~っと現れた ローマ字。


ふらふらと、浮遊する 文字。


(何だろう、何だろう、、、*)って、
この時一番ドキドキした。


 . . . t r  i  b e  w h  o   p .. .


謎のホイッスルや オルゴールや
ロケット発射の合図の声や
謎のプチテレビや
謎の電子機器も多用して

不思議な音空間が くるくる展開されていく。

舞台は 暗黒と ほのかな金色の 明滅を 繰り返す。



暗黒と。




明滅を、繰り返す。


外の闇より真っ黒い 四角い線に切り取られた闇。

赤い玉。

昼の空のはずだけど 不思議と翳りがあるように感じる、蒼い空を、背景に。




音は
壱零baseのHP、あるいはその周辺で試聴できるはずなので、これはぜひ聴いてもらいたいのですが


私はいつも、
「風だ。」と想うんです。
池のほとりの第一印象が、影響してるかもしれないけれど。


金色の風が、
キラキラした静かな水色の上を すーっと通り抜ける感じが、
いつも、見える気がするのです。


ああそうだ、
カリンバ。あれに近い。

指で弾いて鳴らす、小さな鉄琴ピアノみたいな、アジアっぽい楽器。
カリンバに、似てるかもしれない。










音楽は




目に見えないし

撮る事も出来ない

掴む事も出来ない

けれど

確実に
何かが心に残る。

それは、

「風」と同じ。


ハンマードダルシマーの音は、
まさにそれ。
「風そのものを体現している、音」。そんな感じ。




なんていうか

とにかく いま ここにあるこの音に 純粋に シンプルに浸れさえすれば
もう完璧だ。と思えた。


「とりあえず 全身 この音に委ねてしまえばいいじゃない。」と

「説明する言葉も別にいらないし、見なくても、いいじゃない。」

って、思ったので、


眼鏡をはずして、ふうー、と ひとつ呼吸して、

眼を瞑ってみた。






そしたら 

やっぱり 心地好かった。

ただシンプルに、ストレートに。
音に心身をゆだねられたら、良い。

色々な御託は、別に要らない。


そういう、
シンプルな気持ちになった。


まさに
池のほとりに 静かになびく風に吹かれて、

さわさわそよぐ初々しい緑を、ただ、とろんとした目で、眺めているような。

そんな心地に。



そしたら、

なんか、目からウロコがはらはら剥がれ落ちて行くような感覚があった。


ここら辺の心中に起こったことの連関については、うまく説明できないけれど、
みるみるうちに、色んな事のつじつまが符合して行く感じがあった。

あえてあんまりわからないかもしれないけれど 率直なその時の感じを言い表すと、

「あーー!わかった!」っていう感じ。




「自分は『歌庭』をつくるんだ。」

っていう、
いまさらながらの、再認識の瞬間でした。





それで、
何か、未来への道筋の標識を見つけたような
知恵のかけらみたいなものを手にしたときのような
その「悟り」に近い瞬間特有の、
ものすごい ほっとしたような、幸せな気持ちに浸りつつ


いよいよ、
次回のライブは四月四日で。、、ってことになります。


この夜のMCで、これまただいぶ、ハードル持ち上げて下さいまして、

もうどうしようか、ほんとに、本気で、凄い事しなければ、やばい;
正直、ひえー;って、想うけども。

いやしかし、
目標の到達地点が高ければ、そのぶん背伸びしよう、ジャンプしようと頑張れるから、
有り難いっス。レベルアップのチャンスでもあります。
頑張りますっス。


ということなので、
良かったら、いったいどういうことになるか、見届けに来て下さい。


「野口造園」がいったい何をCREATEしたいのか、
「歌庭」って何なのか、
っていうのが、お目にかけられることと思います!



、、って、
自分でもハッパかけてみる。


ほんとは半分わかったようで、半分わかってないんだけど、きっと。





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2 Comments

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Unknown (fumika)
2010-03-05 10:39:27
4/4は、日曜日ですよ!お間違えなく。
歌庭空間、きっと素敵に広がるでしょう。
想いがたーんと含まれて、ふくふく形になっていくはず。
その頃はもう、春真っ盛りでしょうか。
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Unknown (ngch)
2010-03-05 21:50:39
完全にまちがえてましたー!
修正しました。ありがとう;

4/4、その頃はもう、桜満開です。
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