宇宙の真砂

いわゆるつぶやき系な愚痴のカズカズ

栴檀は

2013-07-06 14:08:56 | 日記

双葉より芳しとはいうが、自分の子供のPTAからはじまってスポーツ関連で複数のこどもと各人数年間もつきあう事が続いていると、家庭内事情がいかに子供の性格その他に影響しているかがよく分かる。

何が「普通」か勝手に基準を決めるなといわれそうだけれど、多少の障碍があっても親がそれをちゃんと認識して対応する気概があれば周囲の共感も得られ易い。あきらかに親自身が問題を抱えているように見える家族は、子供の情緒不安、反抗的なところが目立って世話する方に気を使わせる。やっていることは単なる「スポーツ」の筈なのに、子供の精神的ケアまでやらされるのは不本意だ。

学校教育でないからこそなんとかまだ来れる「緩さ」がある。ここでこの問題児を切り離したらもう何処にも行き場が無いかもしれないと考えればそう簡単に捨てる訳にも行かないという葛藤は、負いたくもないし負う必要も無い重荷である。

小学六年生を中心に見ているが、その中に3年かかってもまともに簡単な運動指導に従えない子供が一名居る。身体が小さめなので精神的に幼いのか発達が後れているのか不明だったのだが、他の子供に比べ全体において能力がどんどん後れて来ている。

単純なウオーミングアップ運動を、やる気が無いのか出来ないのかいやがってやらない。本気で嫌ならば来てくれない方が、主催者にとっては助かるのだが規則正しく通って来るのはどうも親が怒るからか家に居たくないのか。中学生となれば桁違いに伸びる同級生と一緒に通うこと自体が危ういと、端からみていても思われるのに両親はそれを正視出来ないでいるらしい。たまに子供がダラダラしている姿に両親とも罵声を浴びせているだけだ。

赤の他人がどうこう言えたことではないけれど、どっと疲れる。

先月から例の「勘違い君」の子供が祖母につれられ来る様になった。自分の内心は父親にそっくりな小2の顔を見るだけで気鬱になりそうなのだが、祖母にあたる人とは付き合いが長いのと子供には罪が無いということで意識しない様にはしている。

この女の子が4回目にして初めて喋った。「ごめんなさい、この子一旦喋ると凄いことぐさっというものだから」と祖母が必死にフォロー。たしかに。父親にそっくりな物言いだ。人の弱みにつけこんで顎で使う、バレなければ何でもしたい放題、高校時代から万引きの常習だったとは退社したあとに聞いた噂の、父親。その子が小学校2年生にしてすでにこの調子だったら、先はどうなるかというより学校では「今友達がいない」かもしれない。誤摩化していいくるめる技術はさすがに無かろう、毎日を一緒に過ごす同級生はシビアである。それで、心配した祖母が連れて来たのか。

いやあ、うち「問題児ケア」のスポーツ活動じゃないんですけど、といいたくなる。つうか最近こちらは正式に「発達障碍」といわれた子が来る様になったのだが、この子「ちゃんとした子」です。母親がちゃんと付いて精神的ケアしてフォローしているので前述の二人の方より多分「まっとうな大人として先々暮らしてゆける」と心底思える。

なにが「正常」なのか、こういうのを見ていると判断出来ません、ほんと。