大根島で牡丹

島根県の大根島に行ってきた。
牡丹をたっぷり見たかったのだ。

米子空港でレンタカーを借り、ナビに目的地をセット。
１５分くらいで到着する予定だったので安心ドライブだ。
と思ったら…。

とんでもねーナビだった。

指示通りに順調に進んでいたのだが
道路表示は目前の橋を渡れとあるのに、ナビは「左に曲がれ」と言う。
「え？真っ直ぐじゃないの？」と疑問を感じながら、近道かもと素直に従う。

そのまま進むと目前には通行止めとなった、今は無き道路の跡が…。

道、ないじゃん！
って言うか、水上を行けってェ～～～。

その新しい橋ができたのは２００６年と書いてあり、古い橋は取り壊されていた。
こいつは３年間も人々をたばかってきたのか。

わずか数十分で信頼関係が崩れ、
後はプリントアウトしておいた地図と道路表示を頼りに運転した。


そんなこんなで後は迷うことなく到着。


見ごろが過ぎたとはいえ、さすが大手の牡丹園。
たくさんの牡丹に出会えた。
中でも「島根白雁」という品種に一目惚れ。

たおやかで妖しく、それでいて清潔感もあり、実に上品なのだ。
ただ、希少品種なのか、数が少ないらしい。
だもんで、穴が開くほど観察してきた。


園内をぐるりとまわり、帰り道がてら牡丹畑や他の牡丹園に立ち寄った。


最後に立ち寄った牡丹園がよかった。
入園するとき、人影もまばらだし、実のところあまり期待してなかったが
花がとても伸び伸びしているのだ。

先の園の花は「見て見て、きれいでしょ！」と誇らしげなのに対し
ここの園の花は自然で謙虚である。
普通に生きている姿を晒しているだけに見えた。
アタシは「描く」目的で花を見ていたので
他の人と美しさの観点が違うのかもしれない。
とにかく、魅力的ないい花達だった。


出口に向かおうとすると、園の方がお茶と地元のお菓子を振る舞って下さった。

お茶を頂きながら「こっちの花の方が魅力があります」と素直に感想を伝えた。
とても喜んで下さって、きれいな花を咲かせるための苦労話など伺った。
１年間の努力と愛がきちんと花に伝わっているんだなー。

一方の牡丹園は大型バスがバンバン乗り込んでくるような組織的牡丹園、
また一方は家族経営の牡丹園。
どちらがいいかは人それぞれだろうが
努力されている様子に感銘を受けたし「東京の方で宣伝してくださいね」と仰ってたので宣伝します。
江島ぼたん園
いい表情の牡丹に会えますよ～。


さて、先日「筑波牡丹園」にも出かけた。
そこには「島根白雁」はなかったが、苗木を注文してきた。
ただ、「もし入荷したらお送りしますね」という不確定なもので
手に入りにくいんだなーと実感。
何年かかっても欲しいな。


そんな牡丹まみれのゴールデンウィークだったが
すぐに描ける状態じゃないのが悔しい。


来週後半になれば描けるかなー。
黒いのも白いのも描きたいなー。
屏風にも描いてみたいなー（注文来ないかなー）