懐かしき良き事
資料館の「帯広百年記念館」で、収蔵している年代物のひな人形を飾った「ひな人形展」が開催され、訪れた人たちの目を楽しませています。
今年は帯広や音更に住む人たちから寄贈された12セットが展示。
古風な顔立ちで、細工を施したかんざしやぼんぼりが気品を漂わせていました。寄贈された方がそれぞれの思い出や親から感じた愛情などをつづったパネルも併設されていました。
明治22年生まれで帯広在住の女性(石川県出身)の方がお持ちだったそうです。
大正14年のお雛様。両親は食糧難の時代でも食料と交換をしなかった。 | 昭和2年。岡山県生まれの方の雛壇と掛け軸。 |
昭和7年。お節句には必ず両親が飾ってくた。 | 昭和13年。3月3日のその日は必ずしまっていた。 |
昭和17年。父が、市内の玩具屋か藤丸かに1セットしかないのを買ってくれた。 | 昭和47年。母が孫のために、唐草模様の風呂敷に包み、背負って届けてくれた。 |
ひな人形は昔から生活と深く結びつき、私たち見る人に懐かしさを呼び起こしてくれました。「年代によって人形の顔が違うネー」と話ながら見てきました。そして、親が子を思う精一杯の愛情を感じた。
帯広市の串だんごの「福いち」さんは、ひな祭りのお祝い行事などで予約も多く、さくら餅が大人気です。昔懐かしい味と香りに唸ります。しかも1月~3月3日の限定販売なのです。1年に1回は味わいたいと思います。
しかし、{福いち}といえば串だんごですよね。
お団子の独特のもっちり感は何とも懐かしい。創業のあの懐かしい{お多福}さんの串だんごを受け継いでおられます。
水あめを挟んだ南部せんべいのおやつが大好きだった頃、上記の串だんごは贅沢なおやつでした。それとおやきと言えば十勝・帯広では"高まん"の愛称で親しまれています{高橋まんじゅう}の大判焼き。創業54年目、3代目さんがハツラツと焼いてくれました。"高まん"の大判焼の職人芸を見てください。お雛様のムービーもどうぞ
「チーズ3個と餡2個くださーい。身内に受験生がいるので、合格印をお願いします。」
受験シーズンで祈・{合格}印は喜ばれました。餡は甘さを控えたように感じるが、これもまた懐かしい味でした。チーズは、今回初めていただきましたが、とても美味しかったです。若いお客さんがたくさん来ておりました。昔の味を守りつつ、時代にあった工夫もされているのですね。
異常気象なのでしょうか、雪も少なく、なま暖かい 冬です。このまま終わってしまう冬だとすれば、うれしくもあり、物足りなくもあります。でも 桃の節句の前は、待っていた春の訪れや親の温かみが懐かしくてワクワクする。百年記念館に、思い出いっぱいのお雛様を寄贈された方々に感謝します。うちにも古物がもしかして眠っているかもしれないなと思いました。そして 懐かしい味を守っているお店がありうれしいです。