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人に自然に耳を傾けながら、まちを歩こう。

そばの会

2006-07-23 01:12:18 | まちづくり
区民会議で2年間お世話になったノモト課長は、そばうちが趣味という。「おそば、ぜひ食べさせてください!」といっていたら、「食べてくれる人いないんです」と謙遜に満ちたことばをそえて、本当に自宅に招いてくださった。会長以下区民会議の仲間4人で、大宮のご自宅におじゃました。
 おそばは最後のお楽しみ、ということで、冒頭2時間は、奥様手作りのお料理をさかなに、タイスケさん持参の越乃寒梅大吟醸などをいただきながら、ひたすらまち談義だった。区役所のところに防災井戸をつくろう、新しく貫通するバイパス道路の近くの生活道路を整備しよう、せっかく区役所横にできた「ぷらざうえすと」のあまりの使い勝手悪さをどうするか、区民まつりをどうするか…etc.話はつきない。ひとりひとり持論があって、聞く耳ももっている。なにより実行力のある人たちなのでいいっぱなしにならない話をする。こういう人たちと話していると、元気が出る。
 で、ついに手打ちのおそば。自然薯入りのあたたかいおそばをいただき、さらにざるにもったそばとつけ汁があらわれた。こしも喉ごしもいい。おせじぬきに、おいしかった。さらには、娘さんが焼いてくださったという、オレンジクリーム添えのふわっふわのシフォンケーキが登場。帰り際には、月桂樹の鉢植えまでもたせてもらう。枯らさないようにしなきゃ。型をこえていく自治体職員に出会えたことにはじまった、本当に贅沢なおひるのひとときだった。

ことしの夏合宿

2006-07-21 23:58:24 | 学びの場
ことしの夏合宿は、岩手・遠野に決まった。通算でいくと、これまで夏の調査合宿として、沖縄(兼与論もうち1回)に5回、神戸・北海道・屋久島に1回づつ、訪れてきた。定番・沖縄以外の新しい土地へ行くときは、私自身もその土地へどう出会うべきか、土地勘がでてくるまで探り探り入るのでドキドキするし、最後まで気が抜けない。なかでもその土地の見え方に大きく影響を与えるキーパーソンを誰にお願いするかが結構な要になる。出発点を間違えると、とんでもなく「ずれた」みかたをしてしまうし、なにより土地の人の思いからかけ離れた、外からの勝手な思いのおしつけになることをこわいと思う。遠野は私も数回訪ねているが、本格的な調査としてははじめてなので、一から出発する思いだ。
 救いは、遠野で出会った知人・東京のツユキさん経由で、ヤエさんに1本の線が結ばれていたことだった。今日、遠野のヤエさんに電話がつながった。ヤエさんは、地元のおじいおばあは、外の人・研究者が情報を「つくっていく」ことに対して、「あれはウソだよね」と怒っていること、本当のことを知っているけれど、口をつぐんでいることをおっしゃっていた。このまなざしにたたねば。でもうーん、どうすれば、外からきた研究者がもてはやされ、まちづくりの材として徴用されているまちの現状の中で、「ほんものの火」をさぐりあて、描き出していることができるのだろう…。

じてんしゃケーキ屋さん(まつり2)

2006-07-17 23:48:35 | まちづくり
今年、学生たちは、初の試みとして、自分たちでも夜店・パフェ屋をだした。パフェは、まちのじてんしゃケーキ屋「megimegi」さんのてづくりだ。
 大学を4年前に卒業したメグミさんは、最近まで大学前にて大学生御用達の「B-PLANT」というパブで働いていた。そのお店でも手作りケーキを彼女が担当しているのだが、今年5月、テレビで見たのをヒントに、赤い自転車に手作りオヤツを積んで売り歩くというちょっとおもしろい商売をはじめた。主にクッキーやタルトを、うしろの木箱につんで、売り歩く。公園や駅前、学生寮前など人が通りそうなところで自転車をとめて売ったりもするのだという。お母さんが子どものおやつに買っていく。友人の家に遊びにいく手みやげに一風かわってていいわね、と買っていってくれたりする。ときに注文でバースデイケーキをつくったりもする。…で、まつりの担当者ノリコさんがナイスなアンテナでまちで出会った彼女に声をかけ、今回のコラボとなったという。メグミさんは、採算度外視、宣伝になればということでひきうけてくれた。
 教育学部で幼児教育専修だった彼女が、まちのじてんしゃケーキ屋さん。とてもまだそれで食べてはいけないそうだが、いいな、こういうの、と思う。赤い自転車がおやつと夢をつんで、まちを走っていく。なんと素敵な光景。とりあえず1年は続けてみるという彼女。なんとか軌道にのってほしい。まちにおもしろい人がどれだけいるか、いや大学としてどれだけ輩出できるか。そこに豊かさがあると思うから。

まちやのまつり(1)

2006-07-17 23:35:11 | まちづくり
ブログ再開!
今日のはなしはまちやのまつり。
7月15日、まちやの「宵宮」にでかけた。
4年前からか、大学の足元の「町谷」という地域のまつりに「おーきなわっ!」としてかかわるようになった。今年は至上最大?、他の学科や他のサークルもつないで30名でかかわるという。2年のノリコさんが随分尽力した。
 ここはフツーのまちなのに、フツーじゃない。「宵宮」は自治会館ヨコの広場にステージをつくって行われるが、ステージといい、一切地元で運営している数々の夜店といい、なんというか、「うちのまちの祭りだよ!」ってかんじのアットホームさと賑わいが心地いい。毎年ゲストが絶賛して帰るのも解る気がする。二日目の御輿は、辻辻の休憩所で、手作りのもつ煮やうどんetc.心づくしの手料理がふるまわれる。他のまつりに参加したこともあるが、そこは手のかからない、バナナや既製品のコロッケなどだった。(いえ不満げにくらべているわけじゃなくて、事実として…)商店会で知り合いのイハラさんが若衆頭になったときは、「今年は何をさしおいても若衆頭を全うする、頭になることは最大の誇りだ」と力説していた。この、祭りに賭けているかんじが、彼だけのものじゃなくて、まち全体に満ちている。大学のそばに、こんな素敵なまちがあるなんて。
 私は毎年宵宮か次の日の御輿をみにいくのだが、申し訳ないことに次の日朝5時からのかたずけには参加したことがない。でも、以前参加ことのある綾子さんのことばには、うなずかされた。「町谷の大人って、かっこいいんですよね。祭りもいいけど、かたづけがかっこいいんです。かたづけができない祭りはだめだ、それをわかっていて、次の日の朝にはすっかり元に戻っているんです。」…うーん、なるほど深い!