さちさんのひとりごと

初めは母の介護の記録のつもりで始めたブログでしたが、今は目に付いたこと、心に残ったことなどを記しています。

介護保険改正で支払い大幅UP

2005-11-26 | 母のこと(介護) 父のこと

先日母の老人保健施設への支払いを済ませました。
10月から介護保険の改正法により、月35,000円のアップで96,000円程の支払いでした。
我が家の場合は洗濯物は自宅に持ち帰り済ませるので費用はかかりませんが、施設にお願いすると月5,000円位かかるそうです。 ですから月100,000円を越えてしまいます。

法改正では在宅介護の人は居住費や食費を自分達で支払っているので不平等をなくす為に自己負担になったそうですが 月100,000円からの出費を楽に出せる人はいざ知らず、中には仕方なく在宅に変更する人さえいるそうです。
しかし、引き受けてくれる家族のある人は良いのですが、そうでない人は1人暮らしを余儀なくされる事になります。

これって何か変・と思いませんか???
在宅介護が出来ないから施設へお願いするのであって、お金が支払えないために又自宅へ戻るしかないなんて・・・
家で面倒を見る人がいない場合はいったいどうなるのでしょう?
動けない身体でヘルパーさんが来てくれるのをじっと待っている・・・そんな光景を想像しただけで寂しくて情けない思いです。

母と同室の人も御主人を亡くされ、一人娘は嫁いでいるのでほとんど顔を合わせる事はありませんでした。
お宅はいいわねぇ~・・・と何度いわれたことか。。。

私の母も1月中旬で6ケ月になり施設を出なくてはなりません。その後 又 在宅介護になります。先日、介護保険の期限が切れるので再審査があったのですが本人は人が来ると元気になってしまいます。
1ヶ月後に介護認定がどう出るか?ヒヤヒヤしているところです。

今の世の中 お金のない人は病気にもなれないんですねぇ。
老後の蓄えと病気にならないよう健康に過ごす・よい子供をもつ(?)、
これらが老後を安泰に暮らせる方法かな?と想いをめぐらせています。

それにしても、国も外ばかりに目をやらないで国内の事を、庶民が安心して暮らせる世の中を・・安心して歳をとれる世の中にして欲しいなぁ・・・
とつくづく感じる今日この頃です。

日展と豚まん

2005-11-21 | 絵画


やっとのことで一昨日、日展を観に行く事が出来ました。
毎年、友人と一緒なのですが今年はお互い忙しいので時間が空いた時に行ってこよう・・ということで私は急遽土曜日に上野へ。。。
その日 最寄のJRの駅に車を置き(1時間100円) さあっ、行くぞ!と気合を入れて駅についたはいいのですが、人身事故の影響で電車が来ません。大幅に遅れて来た電車は途中止まり・・それでも乗り継いで上野へ。
都美術館も土曜日のせいかいつもより混んでいました。

洋画を1室と5室(偉い先生の作品多数)を中心に見て回り、最後の23室まで観終わった時はぐったりでした。
特に、1室は黒山の人だかり・・ジュディーオングさんの版画が特選を取っていてそれを観たさに人が集まっていたのです。
さすが日展・最後の部屋まで見ごたえがありましたね。
私の先生も今年は2回目の特選は取れませんでしたが着物を着た婦人像でとてもステキでした。
それから知り合いの先生の書を観て美術館を後にしたのですがプーシキン展も混んでいて残念ながら観る事を断念しました。

いつもなら友人と おいしいランチ といくところですが今回は何せひとり・・・
と、動物園の入り口近くに“幻の豚まん”と書かれた旗がヒラヒラ おいで!おいで!をしているではありませんか?
ン!青空の下で食べるのもいいかも・・・と思い、思い切って普通だったら絶対やらないであろう事をやっちゃいました。
人間ウオッチングをしながらイチョウの木の下で豚まんをパクついたのです。
とってもおいしかったんです。これにカラシとお醤油があったらもっと良いのに・なんて思いながら・・・誰も知った人がいないから出来る事なんですねぇ~。

家に帰って夫に話したら若い人でもあるまいし・・・とあきれられましたが。
でも楽しかったなぁ。。。
日展と豚まん・変な取り合わせでしたがストレス発散の出来た土曜日でした。



老人の意識

2005-11-16 | 母のこと(介護) 父のこと

先日電車内での事、
都内に行ってきた帰り途中でやっと座れホッとしていると、
斜め前に見え隠れする髪の真っ白な老人。。
あれっ! おじいさん?と思って良く見ると杖をついた老人が柱にしがみついているではありませんか
前に座っている若い人は寝たふり(?)の様子。
 私には年取った父がいるので人ごととは思えず立っていって どうぞ!!と声をかけるとヨロヨロしながら私の座っていた席へ・・・
そして、どちらまで?と声をかけると○○まで・と答え、私の孫は教師をしているので良く言うのだけれど、今の若い人はねぇ~・立てぇ・・と叩く訳にもいかないし・・・と話し始めました。
おいくつですか?とたずねると 94歳だけれどまだまだ大丈夫。杖は用心のために持っているんだよ・・・と。
そして降りる駅まで来ると それではどうも・・・といい、ヨタヨタしながら降りて行きました。
その後姿を目で追っていると階段の方向とは反対の方へと歩いて行くのが見えました。
アラアラ 大丈夫かしらと思いながら帰途についたのでしたが。。。

そして翌日、実家での事
私の父は92歳、前立腺がんという病は抱えているものの、見た目は年よりも若く自分でも若い・・と言われることに喜びを感じているようですし、まだまだ自分がいなくては・・・と思っているようです。
しかし、しかしなのです。
昼食後、毎日飲んでいる薬が足りないんだよ・・・と言うのです。
朝・昼・晩と小さなビニールの袋に分けてあるはずだから足りないはずはないのに・と不思議に思い、○○ちゃん「妹の名前)が分けているんでしょう?と尋ねると、いいや、自分で分けているよ・・・との答え
間違えて袋に入れてしまったようです。
あ~あ どうしよう 薬を間違えるなんて・・・
すぐに調べて入れ直し、まあまあ大丈夫かなとホッとしたのですが・・・

2日続けて90歳を越す人の行動を見ていて老人の意識ってどうなっているのだろう?と考えてしまいました。
自分ではまだまだ何でもできる。。と思っていても、老いは確実に加速しています。脳だって錆び付いてきているでしょう。けれども本人のやる気をなくすような事はできませんし したくありません。

私達には未知の世界ですから皆目見当もつきません。もっともっと年を重ねた時に理解できるのでしょうか

男の人って年をとってもプライドは高いですよね。
老人の尊厳を傷つけないように、人様に迷惑をかける事のないように、うま~くコントロールしなくては大変な事になるぞ・・・と心にタスキをかけた出来事でした。




文化講演会

2005-11-10 | その他

今月初め、我が街の市民文化祭がパストラル○○において開催されました。

初日・午前10時から開会式、オープニングセレモニーにキーボードとフラダンス、
平均70歳(?)位と思われる人達の華やかな衣裳を付けた演奏と演技で始まりです。
デジカメを忘れて画像に出来ない事が残念でなりません。
アニメでお目にかけたかった!(見たくなかった・・といってるのはダ~レ)
次に実行委員長、市長、教育長の挨拶・と続き文化講演会の運びとなりました。

演題は「アラビア文化とイラクの現況について」 講師は(財)中東調査会上席研究員の大野元裕氏.90分の講演でした。
そのうち約80分がアラビア文化について。。
13年間もアラビアに住んでいた大野氏のお話は目からうろこの内容でしたが、とても高度で大学の講義を聞いているようでした。
周りを見回したら うわまぶたとしたまぶたが仲良くしている人がかなりいたようでした。。私も仲間になりそうでしたが、かろうじてセーフ

最後の10分がイラクの現況について・・イラクの子供達についての現況、社会的弱者についてでした。この頃になるとみんな目がパッチリです。
イラン・イラク戦争から始まり現在のテロにいたるまで、なが~い間戦争にさらされている子供達の事。
現在では自爆テロはもちろんの事、他爆テロ・つまり子供達に爆弾を巻き付けてリモコンで他人がスイッチを押す・・・こんな事が行われているそうです。
どうして他爆テロかというと自爆テロをする子供には時間をかけて教育し、納得ずくで実行に及ぶのですが最後の最後に“おかあさん”の顔が浮かんで紐が引けず失敗に終わる事があるからだそうです。
先日はダウン症の子供が犠牲になったそうです。
何と残忍なことでしょう。・・・切ないですねぇ。。。

私たちは平和な日本にいてテレビや新聞でしかイラクの現状はわかりません。でも現実を目で見てきた人の話を聞く事で世界を広げ、日本の平和が続く事を祈り、イラクの子供達に早く平安な日が訪れる事を願うばかりです。
90分の半分をイラクの現況について聞きたかったなぁ・・と。

人数あわせのために頼まれて聞きに行った文化講演会ではありましたが、考えさせられた内容でした。
5日過ぎた今でも私の頭の中を他爆テロの光景がちらついてはなれません。

35歳のプロ棋士誕生!

2005-11-07 | その他
昨夕、将棋アマの瀬川昌司さんがプロ変入試験に合格・ついにプロ入りが認められたと言うニュースが流れました。

瀬川さんは35歳・我が息子と同年代で現在の安定した職を捨てて、念願だったプロに挑戦する・・・と言う記事を読んでからひそかに応援していました。
将棋の世界は意欲のある人はいつでもどうぞ・・・という世界とは違い26歳までにプロになれなければ退会を余儀なくされるといいいます。

瀬川さんは14歳で奨励会に入会・しかし、年齢制限を破る事が出来ず退会。。。
その後、大学に進学してアマとして活躍。
アマ代表として特別参加したプロ公式戦で5年弱の間に17勝7敗と驚異的な勝ち星をあげ連盟に嘆願書を提出・特別のプロ試験実施が認められたといいます。
そして昨日、待望の3勝目をあげプロ棋士4段の資格を獲得したのでした。

わたしは将棋の事は何も知りません。子供の頃、大人たちが将棋を指しているのを横から眺めたり、はさみ将棋くらいしかした事がないので将棋の魅力などということは皆目見当もつきません。
しかし、35歳になる現在まで夢を持ち続け、ついに現実のものにしてしまう・・・
すごいなぁ~ と感心してしまいました。
今の若い人は短絡的な考えを持つ人が多い中20年もの間1つの夢に向かって進んで行く事は大変な事だったと思います。

改めて おめでとうこれからも頑張って!とエールを贈りたいと思います。

なぜそこまでしてプロに?との質問に好きだから! と困ったような はにかんだような顔で答えていたのがとても印象的でした。

結婚式

2005-11-04 | その他

10.11月は秋の結婚式のシーズン 幸せな新婚夫婦の誕生です。
昨、11月3日は大安吉日・我が家の長男も友人の結婚式に出掛けて行きました。
自分の結婚式はいつになる事やら・・・
今は、昔と違ってお仲人さんのいない結婚式が主流のようですね。
お仲人と言えば私にも忘れられない、思い出しても冷や汗タラタラの結婚式がありました。

それは ず~と若い頃:初めて頼まれた仲人での事です。
頼まれ仲人とはいえ始めての事ですし、準備万端・玉串の捧げ方からお嫁さんの介助の仕方など本を買って勉強し 式に備えていました。
その式場は留袖は当日持って行ってよかったので、忘れ物のないように車に積んで。。。義姉の家の浅草まで車で行き、そこに車を置いて タクシーで式場へ・・のつもりでした。式場は日比谷公園内にある法曹会館。

タクシーに乗って途中までは良かったのですが、渋滞に巻き込まれてしまい車が全く動きません。(時間はたっぷり余裕を持っていたはず)
時計の針は進むばかり・・・あせりに焦って 
 あ~もう ダメ・・・
運転手さんに事情を話して最寄の地下鉄の駅へ着けてもらい地下鉄に飛び乗りました。その時の電車の遅かったこと、電車の中でその場で走っていましたね。
霞ヶ関で降りて着物を抱えて(オットがもってくれましたが)必死で走りました。

走りに走ってやっと到着・そのまま衣裳室へ・・・オットはモーニングに着替えるだけですから簡単・そして一足先に控え室へ。
私は待ち構えていた2人の係りの人に着物を着せられて・仁王様のように足を踏ん張って立っているだけでしたが。
あっという間にヘ~ンシン。その間30分くらい、(髪、お化粧も入れて)
今思っても本当に手際がよかったなぁ~と感心するばかり。。。

そして何食わぬ顔(*^_^*)をして皆様の待つ控え室へ・・・
ぎりぎりセーフでした。本当にホットしました.私のわきの下はじっとりと汗ばんでいましたが・・・
あとの事は覚えていません。でも何とか無事に終わる事が出来ました。
冷や汗物の初仲人を。。。

それ以来 都内での結婚式は最初から電車で行く事にしています。
今思い出しても胸がキュン! 懐かしい???思い出で~す。