1日講習・全国出張!職長教育・安全衛生責任者教育ブログ

全国を渡り歩き、職長教育・安全衛生責任者教育を1日講習で行う愛知のRSTトレーナー。

設備の改善-4について

2018-06-04 13:10:18 | 日記
4.本質安全化とは

どんな状況においても災害を発生させないことが機械安全の究極の目的です。
機械の危険源を除去すること、すなわち人に危害を及ぼす原因そのものを
なくすことが「本質安全化」なのです。踏切事故をなくすために平面交差を
立体交差に変えることが典型例です。これに加えて、作業者がミスをしても
災害にならない機能(フールプルーフ)や機械が故障しても人の安全が
保たれる機能(フェールセーフ)を実現することも「本質安全化」と
位置付けられます。

(1)危険源の除去(エネルギーを小さくする例)
・操作盤の電源電圧が高いと漏電などで感電災害が起きるので、DC24V
 などの低電圧に変更すれば感電災害はなくなります。
・鋭利な端部を丸くすれば突き刺しなどの災害は最小限に留められます。
・質量の大きな可動ドアにはさまれると指を潰されますが、軽いドアなら
打撲で済みます。

(2)フールプルーフ(Fool proof)
フールプルーフを目指した設備の例としては、次のようなものがあります。
・一定の高さ以上に荷を吊り上げられないようにしたクレーンの巻過防止装置。
・扉を閉めないと加熱できない電子レンジ(マイクロ波の外部放射防止)。

(3)フェールセーフ(Fail safe)
フェールセーフを組み込んだ設備の例としては、次のようなものがあります。
・停電や故障で電源が遮断されると自動的にブレーキが働き、重力で荷が
 下りてこない機構を持つクレーンの巻き上げ装置。
・転倒したとき自動消火装置が働き、火災にならない構造の移動式石油ストーブ。

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