嶋津隆文オフィシャルブログ

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大和駅前広場での松蔭大生と市長の討論会

2009年11月21日 | Weblog

写真:「討論会後の松蔭大生と大和市長」

教員生活をしていると、若者から時に素晴らしいプレゼントを受けるものです。その一つが昨夕の大和市での、大木哲市長と松蔭大学の学生達との、大和駅前広場プロムナードの活性化についての意見交換会でのことです。

ことの起こりは松蔭大の観光学部の新設に伴う各首長への表敬訪問でした。地域の連携を重視したいとの大学の申し入れに大和市長が大いに関心を示したのです。「大和駅前の広場がただ空いているだけで殺風景だ。何とか市民に親しまれる空間にしたい。若い学生さんたちの意見を聞く機会が持てないだろうか」という話になりました。

昨日の会では学生から様々なアイディアが出されました。「レンガやもみの木で統一しシックな欧州風の駅構造としてはどうか」、「生演奏を聴けるオープンカフェとする」、「若者の芸術家の作品を展示し、大和駅前を芸術のスタートラインとする」、「老若男女の交流を考え、大道芸の広場とする」、「駅は別れを演出できる場所。ベンチや花は欠かせない」等。

しかし対する市長は、なかなか現実的です。駅舎は小田急や横浜銀行など民間のものなので調整がいる。予算もきびしいので簡単にはいかない。それでも、「壁に大きく絵を描いてストリートを通る人に楽しんでもらうとのアイディアはすぐに検討しましょう」という話などになり、学生達から大きな拍手を受ける場面もありました。

それにしても教師としては心配で、若い学生達が臆することなく市長に意見表明が出来るだろうか、親のような気持ちになっていたものです。ところが学生たちは堂々と、時にユーモアも交えプレゼンしたのですから爽快です。中には「予算は殆どかからないから、心配せずに着手して下さい」などと市長をたしなめる輩もおりました。

こうした光景に出くわすのは、まさに教師の醍醐味というべきでしょう。素晴らしいプレゼントを学生から貰ったものと、その帰路には同僚の教員たちとやき鳥屋で盛り上がったものでした。

それにつけても帰宅すると、紛糾していた国立市議会で駅周辺の整備計画の一部予算がやっと可決されたと聞かされました。しかし何と野党の自民、公明が賛成し、逆に与党の共産、民主、社民が不賛成だったというのです。“革新”市長誕生と言われて2年半が経過したいま、国立市政の非力と混乱を象徴するような屈折した風景が生まれたのです。

もっとも可決させたのであれば、確実にその整備計画の結果を出すよう、与党も野党も責任を持ってほしいと願うものです。国立駅周辺の交通混雑を考えると、道路整備は火急の課題であるからです。が、ここ10年以上もやるやるといってコトを進めず、検討会ばかりで時間浪費を重ねてきた国立“革新”市政への不信感は簡単には払拭できません。また口先だけで、仕事を放り出しはしないかと危惧してしまうのです。

大和駅周辺の整備での市長と学生との爽やかな議論の光景を見てきた後だけに、国立駅周辺の整備での市政の混迷の無様な光景には、一層気持ちを暗澹とさせてしまうというものです。

コメント (1)
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