葬祭業コンサルティング日記

船井総合研究所において、葬祭業を専門にコンサルティングを行っている前田亮の気付きやマーケティングに関することを発信

ファンを作る接客の見本

2013-06-25 13:07:03 | マーケティング
先日ご支援先の社長と近くにある蕎麦屋さんに足を運びました。

そのお店は、外観はお世辞にも綺麗とは言えず、サンプルもかなり古い
ものが置いてあります。

お店に入ったのは1時半頃。
それでも相席になるほど、お店にはお客様が入っていました。

もちろん味も美味しいのですが、混んでいる理由はなんといってもファンの
数だと感じました。

数分前までテーブルで食事をしていた人がお皿を片付けて、お皿洗いをはじめました。

初めは、従業員さんがお昼を食べていたのかと思いましたが、実はその方はお客様でした。

しかもそのお客様は自分のお皿だけではない、ほかのお皿までも洗っています。
好きでやられているのですね。

そんなこのお店が好きな人ばかりが集まる蕎麦屋さんだったのです。


なぜそんなお客様ばかりになるのか。
それもなんとなく分かりました。

おかみさんのお客様に近づく接客がとても上手なのです。

その日には初めて来たお客様がいらっしゃったようで、

「私たちは長野出身なので、お蕎麦が好きなんです」

という言葉をかけてくれたのをきっかけに、


「実は私の友人が長野の○○ってところ出身なんですよ~」

といった感じで話をどんどん盛り上げていきました。


冷静に考えれば、おかみさんの友人ですから、お店とは何の関係もない話です。

ただこの投げかけは、「長野出身」のお客様の話との共通項として用いられただけで、
それ以外の何の意味もありません。

でもこういった共通項があるだけで、話が盛り上がるのです。


おかみさん自身は、長野のことなんて全然分かっていないようでした。
でもこういう投げかけをきっかけに、お客様がどんどん話をしてくれています。

こうやって距離を近づけているのですね。


決して、高級ホテルのように丁寧な接客があるわけではありません。
ただコミュニケーションがとてもうまい。

こういった方がファンを作っていくのだろうなと感じるお店でした。


本日もありがとうございました。



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