黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

長崎さるく #43 高島本町地区

2009-08-27 12:40:05 | 長崎さるく
最近の記事でずっとアップしている長崎県の高島。
これまで教会や炭鉱施設をアップしてきましたが、
今日はそれ以外の島の様子を少し。



以前にアップした高島教会のすぐ近くの光景。
教会がある本町地区は島の北側にあり、
木造の低層住宅が点在する一帯です。
このへんかな→Mapion




こんな味のある木造住宅も沢山残っています。
このへんかな→Mapion






道沿いに残る三角溝。→Mapion
三角溝は石を斜めに敷き、底辺が三角形になるように作られた
明治時代のものといわれている排水溝です。
長崎の市内にも何カ所か残っていますが、
ここ高島のものは有名です。
本来高島の三角溝として紹介されるのは、
もう少し離れた場所にあるものですが、
それいがいにも島内を探すと見つかります。



以前にアップしたグラバー別邸からほど近いところにある、
高島公園付近にあった滑り台が並走する特殊な階段です。
このへんかな→Mapion
これと同じ造りのものが隣の島、中ノ島にもあります。
【特集】中ノ島 #10
高島の権現山にある展望台もまた、
中ノ島にある展望台と同じ形をしている事を考えると、
おそらく同じ業者により、
同じ時期に作られたんではないかと思います。



島の北部には公営アパートが何棟も建っています。
殆どは現役ですが、端のい1棟はすでに使われていないようです。
Mapion
この一帯に残るアパートは炭鉱アパートではありませんが、
炭鉱アパートが高台に並んでいた時の雰囲気を、
かろうじて感じる事ができる場所です。

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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (nama)
2009-08-27 20:46:37
ずいぶんあじわい深い三角溝ですね。
出島のよりもずっと見応えあります。

長崎は、昔は基本が三角溝だったのでしょうか?最初にこれを見たとき、地方にある”虫や小動物が自力で這い上がれる側溝”を思い出したのですが、そういった目的よりかは、ビジュアルなんでしょうか・・・?(なんか美しいいので・・・)

滑り台も、すごいですね~w
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▼namaさんへ (廃墟徒然草)
2009-08-28 10:33:56
こんにちは!
苔の生え方がすごいですね。
> 長崎は、昔は基本が三角溝だったのでしょうか?
どうなんでしょうね?
三角形は、水量が少なくても多くても変わりなく流れるため、
なんて聞きますが、
長崎市内には三角形の底を広げて平らな部分を作った「えご」
http://blog.goo.ne.jp/ruinsdiary/e/494a6b40a6bca48d56c559c131e4f38b
とかもありますんで、
一概に水量問題だけでもなさそうですね。
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Unknown (nama)
2009-08-28 11:23:35
そうなんですか~。ありがとうございます。

えごについてはまったく知識がありませんでした。
しかしこの「えご」写真もまた秀逸ですね~。
すっごい良いです。

長崎はなにかと発祥の地が多いので、
もし三角溝もなのなら、
なぜ全国に伝わらなかったのかな、
とか思ったのですが、ここらへんは
自分で調べてみようと思います♪

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▼namaさんへ (廃墟徒然草)
2009-08-29 05:42:38
私も「えご」は丸山花街跡を散策していて、
初めて知りました。
三角溝がなぜ全国に普及しなかったかは、
確かに不思議ですね。
長崎は発祥の地や国内初の宝庫ですが、
例えば蒟蒻煉瓦も全国に普及する事なく、
長崎だけのものでとどまっているので、
そういった全国に普及したものとそうでないもの、
っていう見方も面白いですね。
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