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台鉄と台湾高鉄を結ぶ沙崙支線、1月2日に開通

2011年01月03日 17時48分11秒 | 台湾鉄道情報

沙崙支線の開通式が1月2日に行われ、呉敦義・行政院長(左)、馬英九・総統(左から二人目)、毛治国・交通部長(右から二人目)、頼清徳・台南市長(右)が共にスタートボタンを押した。

台湾の在来線と台湾の新幹線こと、台湾高速鉄道とを結ぶ台湾鉄道の沙崙支線が2日午後に開通した。開通式は馬英九・総統と呉敦義・行政院長主催の下で行われた。馬・総統らは最初の列車に乗って台湾高速鉄道から台湾鉄道に乗り換える際の便利さをいち早く体験した。台南市の頼清徳・市長は開通式の挨拶で、台南市民は沙崙支線の開通のほかに、複数の重大な交通建設も期待している。これらの重要な交通建設はいずれも中央政府の協力が必要だと呼びかけた。頼清徳・市長が大いに期待を寄せている交通建設は台湾鉄道の新営駅から沙崙支線の中洲駅までの区間で運行される列車のMRT化、便利な市内バスシステムの構築、及び台湾高速鉄道の特定エリアの開発案など。

馬・総統は台湾高速鉄道と台湾鉄道とを繋ぐ沙崙支線の交通建設における重要性を評価し、それは模範建設だと讃え、今後もより多くの交通路線を建設して台湾の交通網を更に完備し、みな利便性の高い公共交通機関を利用できるよう図る方針を明らかにした。馬・総統はまた、中央政府は全力をあげて軌道交通を推進しているが、地方政府は公共交通機関の利用を習慣付けるよう努力し、まずバスのシステムの完備を図ってから軌道交通を建設するよう提案した。

交通部の毛治国・部長は沙崙支線は台湾鉄道と台湾高速鉄道を結ぶ初めての支線で、台湾鉄道が南回り鉄道開通後20年来初めて増加した新たな鉄道の支線だ。全長は6.52キロしかないが、沿線で台湾が開発した鉄道立体交差システムが建設され、高速鉄道の高架橋や橋などをまたがっており、工事が非常に難しいと説明。毛治国・部長はまた、沙崙支線開通後、台湾高速鉄道の台南駅から台湾鉄道の台南駅までの所要時間は20分間に(現在台南市からバスに乗って台湾高速鉄道の台南駅まで行くには50分かかる)、そして台南サイエンスパークまでは40分に短縮され、道路を利用する時間より半分短くなるため、台南市民は今後更に便利になると期待している。

カラフルな塗装が施されるEMU600が毎日70本運行されている

総工費58億4300万元の沙崙支線の始発駅は中洲駅、終点駅は沙崙駅、途中台湾で唯一大学のキャンパスと直結している駅、長栄駅がある。沙崙支線では毎日、カラフルな塗装が施されるEMU600が70本運行されている。そのうち、台湾鉄道の台南駅から沙崙駅までは36本、台南サイエンスパーク駅から沙崙駅までが30本、嘉義駅から沙崙駅までが4本。所要時間だが、沙崙駅から中洲駅までは8分間、沙崙駅から台南駅までは20分間、沙崙駅から台南サイエンスパーク駅は38分。沙崙駅は台湾高速鉄道の台南駅と隣り合っており、台湾高速鉄道の二階には両駅を結ぶ通路と切符の自動販売機があるため、乗り換えるには非常に便利だ。沙崙支線は1月15日までは無料乗車できる。

台湾で唯一大学のキャンパスにある駅、長栄駅

台湾鉄道によると、現在、工事中の内湾支線の竹中駅と台湾高速鉄道の新竹駅(六家駅)とを結ぶ支線は今年10月に開通する予定。そして建設計画中の台湾高速鉄道苗栗駅は台湾鉄道の豊富駅の北方にあり、台湾高速鉄道の線路は台湾鉄道の線路の上方を通る。台湾鉄道は台中の新烏日駅のパターンに沿って台湾高速鉄道の苗栗駅と直結する新たな駅を建設する予定。なお、台北市と新北市の市民の通勤、通学の足となる、台北新交通システムMRTのIC組み込み型乗車券イージーカード(悠遊卡)は沙崙支線でも使用可能。(旺)



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