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韓国との差を感じた日本代表 - 韓国vs日本【U-21】

2006年11月15日 | 日本代表 (五輪世代)
■ 思ったより実力差を感じた試合

試合直前のみどころでこの試合のポイントをいくつか挙げましたので、その点についての感想を述べたいと思います。

◆セットプレーの対応が悪いのは、問題なのか?
結果は、1-1でした。
立ち上がりU-19と同じように前半5分くらいで先制ゴールを許した日本代表。
この立ち上がりの時間帯、韓国にセットプレーを2~3回与えていました。そして、このセットプレーに対する対応が非常に悪かったと思いました。結果、同じ時間帯の流れからCKで決められてしまいました。韓国のマークに付き競り合った日本DF(柳樂)の前に入られてゴールを決められてしまいました。

この試合通じて、韓国のFKに対する対応が非常に悪かったと思います。一応、前回の中国戦のメンバーと大きく異なっていますので、そういう意味ではセットプレーの連携の対応が悪かったのはしょうがないのかな?って思います。しかし、即席メンバーって部分を差し引いても、個々の対応など「おいおい」と思わせるような場面が多かったのは、否めません。また、U-19のエントリーでも書いたのですが、こういう試合の立ち上がり、試合の入り方の悪さがもっと問題だと思います。

■ セカンドストライカーの働きと守備でのサイドのケア

◆4バックの日本代表、そしてやっぱり1トップの孤立
日本は3バックで来るのかな?と思っていましたが、4バックでした。しかし、案の定カレン・ロバートの1トップで来ました。ずっと疑問に思っているのですが、なぜ反町監督は1トップの形にこだわるのでしょうか?これまでも1トップでスタートして後半の途中で選手を入れ替えて2トップにするケースもあったと思うのですが・・・個人的には、日本人が1トップをするのは難しいと思っています。実際、この試合でも前半のほとんどの時間、前線での起点を作る事が出来ませんでした。また、ビルドアップがフィニッシュまで至らないという状況が改善されませんでした。総括するといくつか問題があって
・1トップのFWのポストプレーヤーとしての能力の問題
・韓国と比較するとのミスが多い
・手数(パス)をかけ過ぎ
大きく分けるとこの3点が今回のU-21日本代表に見られた問題点です。
まず、1トップのカレンですが・・・磐田でも1トップ気味にプレーすることはあるようですが、サイドに流れたりスペースを狙ったりと動くタイプだと思うのですが、この試合ではカレンの動きが封じ込まれていたと思います。また、それ以上にポストプレーヤーとしての能力に問題があると思いました。例えば、チェコのコラーのような純粋な1トッププレーヤーではないと思います。さらに2列目からのフォローが遅かったり連携も良くないと思いました。

次にミスが多かったと思ったのですが、この点に関しては韓国の方が全体的にフィジカル的、技術的にも日本より上でした。一番気になったのは、パスのスピードとタイミングです。パスが遅く韓国のプレッシャーを受けてハーフカンターを喰らったり、また次の指摘に通じる部分なのですが、パスを出すタイミングが悪かったと思います。具体的には、自分達の都合でパスを出すので韓国のプレスが狙っていたのでことごとく奪われていました。

そして、最大の問題は、手数をかけ過ぎたことです。
日本はボールポゼッションを高めて行こうという場面でも、韓国の戻りが早かった為になかなか崩せませんでした。そして、どうしてもパスを繋いで崩そうとしているのですが、手数をかけ過ぎの感はありました。ワンタッチのダイレクトプレーで行こうとするのですが、どうしても失敗をしてしまう・・・

■ 思った以上に1対1での差があった日本代表

◆ U-19、U-20に見る韓国との差
先日のU-19アジアユースでの準決勝で対戦した韓国代表。そして今回のU-21韓国代表と同じ世代の日本代表と大きな差がありました。それは、1対1でのマッチアップをした時です。日本のDFが抑えきれない場面、中盤でのルーズボールへ対するアタックなど、足元のテクニックの部分では日本が上手いと思ったのですが、結局、リフティングがどんなに上手くても試合では大して役に立たないようなもので・・・もっと動いてシンプルにボールを繋いだり、クイックネッスを生かしたりと日本の特性のような部分を出し切れないと感じました。

■ ホームでの韓国戦の課題

◆ 注目選手、水野をチェック
水野は、良かったと思います。特にバイタルエリアでの1対1で仕掛け、得意のドリブルからシュートという場面が3回ほどありました。また、シュートへの意識も高かったです。但し、守備面ではまだ脆さがありました。しかし、この年代であれば、今日の試合のように自分の特徴を生かしたプレーにウェイトを置いてもいいと思います。
その他、カレン、前田と2人のFWも注目していましたが、カレンに関しては日本の同点ゴールの際にヘディングをミスして韓国のオウンゴールとなりました。しかし、全体的に、彼の良さが生きなかったと思います。また前田は、後半途中から出場しましたが、取り立てて良かったプレーはなかったです。

最後に来週ホームで韓国と再度戦います。以下の点が課題かなと思います。
・1トップシステムの連携
・セットプレーでの荒さ、対応の悪さの改善
・無駄に手数を掛けずにシンプルなプレー

まぁ、こんな感じですね。個人的には1トップという形自体があまり適さないような気がします。
≪追伸≫
図解入れようと思いましたが、局面ごとに取り上げていたらきりがなく、結局「全部かよ!」みたいになりそうなので止めました。明日のA代表ではきちんとやりますので、ご了承ください。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (k-regista)
2006-11-15 17:56:16
こんばんは^^
確かにカレンは1トップよりも誰か他のFWと組む方がプレイの相性としては断然良いです。

ジュビロでも1トップの時(前山本体制)は全く仕事が出来ず、スランプに陥ってしまいました。

そもそもポストプレーヤーではありませんからね。
その点韓国は3トップで、攻撃力に明らかな差があったのは確かですよね。
返信する
Unknown (コージ)
2006-11-15 18:35:36
K-registaさん

>>こんばんは。
 やはりカレンは1トップは不向きですか・・・そもそも反町監督が、なぜ1トップシステムにこだわるのか?が一番の疑問です。何か方針というか理想があるのでしょうかね?!
返信する
Unknown (CSKA352)
2006-11-15 21:58:21
こんばんは。
1トップは仕方ないかもしれません。
DFでの数的優位(3トップなら4バック、2トップなら3バックでマークをつけカバーする)、
相手の中盤やSBへの確実な対応を考えると1人しか残せません。
2トップにしたければ中盤で無理をしないといけませんね。
それより1トップをおとりにして、後ろからどんどながるさっかができれば面白いとおもいます。
Ryonさんところで、ノートップでもいいんじゃないかという話もしていたところなんですよ。

セットプレーなんかは完全なマンマークなので個人能力差がでてしまいますよね。
この世代でこういう経験をして強くなってもらうのもいいのではないでしょうか。
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コメントのお返事 (コージ)
2006-11-16 01:17:40
CSKA352さん
>>こんばんは。
なぜ反町監督が1トップにこだわるのか?考えてみたのですが・・・
1.FWの人材がいない
2.基本的には平山の1トップが基本構造としてある
3.中盤の選手を前線の選手より生かしたい
こんな感じかな?と・・・
ただ、単純にライバル韓国と比較した際に物足りないですね。ただ、五輪に向けて考えれば、経験をもっと積んで欲しいですね。
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