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オーストラリア対策

2011年01月27日 | アジアカップ2011
■ オーストラリアを分析

◆ オーストラリア対ウズベキスタン
決勝で対戦する事となったオーストラリア。
今大会のオーストラリアを初めて見るが、
参考になる部分とならない部分とはっきり分かれてしまった。
オーストラリア(6-0)ウズベキスタン

試合結果は知っていたが、得点差ほどウズベキスタンが悪かったという
感じはしなかった。
オーストラリアは、前半5分にキューエルのゴールで先制。
しかし、その後もわりと良いサッカーをしていたウズベキスタン。
ところが、前半34分にオーストラリアがセットプレーから2点目。
前半2-0と折り返す。
まだまだ、頑張っているウズベキスタンにオーストラリアが
後半20分に3点目を奪い引導を渡す。
その後、緊張が切れたウズベキスタンのバカーエフがイエロー2枚目で退場。その後は、オーストラリアのゴールラッシュで6-0。終わってみれば大差。

日韓戦のクオリティと比較すると1ランク下のレベルの内容。
オーストラリアが3-0とした所で試合は決まってしまい
最後は練習試合状態(苦笑)

オーストラリアが3点目を奪うまでは、
それなりにウズベキスタンも頑張っていたので多少参考になると思う。
とりあえず、その辺までで感じたポイントを2~3挙げてみる。

◆ 攻撃
この試合、オーストラリアはオーソドックスな[4-4-2]。

       キューエル  ケーヒル

マッカイ                ホルマン

      ジュディナック バレリ

カーニー  オグネノフスキ ニールー ウィルクシャー
 
         シュワルツァー


2トップはキューエルとケーヒル
ビドゥカのような高さはないもののスピードと足元はしっかりしているキューエル。またケーヒルなんかはフィジカルコンタクトは弱くないので、日本のDF陣も苦労するかも。

中盤は、左のマッカイがやっかい

キューエルが左に流れてくさびを受けて後方からオーバーラップを仕掛けてきたりと、見ててなかなか良い選手という印象を受けたマッカイ。
またその後ろのカーニーも気をつけたい。前のマッカイと縦のユニットを組んでいるので要注意。

いわずもがなセットプレーの高さ

現状の日本にとっては最も警戒しなければならない。ドイツW杯でも経験しているし、韓国戦でも経験したように最後はパワープレーを仕掛けて来るのは必至。

◆ 守備
[4-4-2]でダブルボランチはバレリとジュディナック日本のように攻撃の起点というよりはDFラインの前での守備を前後左右に広くカバーする印象。
長谷部のような前線のフィニッシュまで行くような機動力(オーバーラップ)はさほど見られず。

DFラインは裏への対応は遅い印象。特に右SBのウィルクシャーは狙い目。
長友のオーバーラップが利くかも。
そうそう、骨折した香川が離脱していなければ、結構オーストラリアのようなタイプにはハマったかも。

もう1つ注意しなければならないのが、FWのキューエルとケーヒルがボランチの所へプレスをしっかり掛けてくること。そして、チームがボールを奪ったら2列目から飛び出すイメージ。

その他、監督のオジェックの特徴は浦和サポーターが詳しいと思うので、おまかせするとして、わりと中央の守備は堅いけどサイドの深い位置は狙い目あり。つまり、案外穴はサイドにある。

◆ 香川離脱。ごめんね、ドルトムント
今朝ニュースを見て驚いた。日本は香川がチームから離脱してしまった。
日本サッカー協会は、アジアカップに出場中の日本代表から、負傷のためにMF香川真司が離脱すると発表した。

香川は右足を痛め、右第5中足骨骨折と診断された。

香川は韓国との準決勝にも出場していたが、途中交代していた。チームは背番号10抜きでオーストラリアとの決勝に臨むことになる。

  香川が日本代表から離脱

代表も大事だが、それよりも怪我の完治の期間が長引けばドルトムントでのポジションとブンデスリーガで身に付けた戦う術であったり経験、感覚を失ってしまう危険性もある。そう考えると欧州のクラブが代表の試合で怪我をした場合の補償を求める理由も今回の件で実感した。ごめんねドルトムント、クロップ監督、サポーターの皆さん。

■ オーストラリア戦のスタメン予想

話を戻そう、日本は松井に続いて両翼を失ってしまった。
岡崎が松井の穴を十分過ぎるほど埋めているが、
岡崎がスタメンに入ることによって交代の駒(ある種スーパーサブ)を失った日本。

現状だと、細貝、柏木、藤本、伊野波、李(優先度順)辺りが決勝のスタメンに名を連ねるだろうと思う。そこでいくつか考えられるパターンを挙げてみる。

[4-3-3]
前提を言えば、[4-2-3-1]と同類系。
韓国戦でゴールも決めて気持ち的にも上がってきた細貝を使う形。
左に本田、中央に前田、右に岡崎
中央に遠藤、細貝、長谷部みたいな形。これが一番現実的かもね。

[4-2-3-1]
現状のフォーメーションを貫くのであれば
本田圭祐、遠藤、長谷部という中盤のトライアングルは変えられないが、
本田を左ウイングにして柏木をトップ下。
あるいは、藤本を左サイドで使う。
2通りのスタメンを含む最も可能性のある形。

[4-4-2]
サッカーでスタンダードな形。
但し、オージーと被るので真っ向からぶつかる怖さもあり。
前田と誰を組ませるかがポイント。
前田と本田。前田と岡崎。これだと両SHのどちらかが不足する。
前田と李の2トップ。これだと一番素直に試合になると思う。
毎試合スター(キープレーヤー)が出ている日本の戦い方を考慮すれば、
李を入れて彼にスターなってもらいしましょう!

[4-3-1-2]
前田と岡崎の2トップ。
本田のトップ下が揺るぎないならばという前提付き。
細貝、遠藤、長谷部で3ボランチにする。
ただ、これだと両翼がなくなってしまうのだが…。

[4-3-2-1](クリスマスツリー)
前述の派生形。
前田の下に本田と岡崎を配置して前線の3人は流動的。
但し、これも両翼がなくなってしまう。SBへの負担が大きくなる。
さらに、現状の日本人だとこの形は混乱する危険性が高い。

[4-1-4-1]
とにもかくにも両翼は欲しいとザッケローニは考えていたら、
細貝をアンカーに配置。
本田、遠藤、長谷部、岡崎と並べるこの形。
あるいは、長谷部をアンカーに配置。
藤本、本田、遠藤、岡崎。
遠藤か長谷部が適宜前後すれば[4-2-3-1]と変わらない。

[3-5-2]
練習はしていたらしいが…。
正直、見えん(苦笑)

基本的に両翼をどうするか1トップか2トップかを考える。
キーとなるのは本田の位置。
付随して柏木、藤本、細貝を入れるという選択肢が現状は高い。
ただ、後方(守備ブロック)をいじる事はしないと思う。

◆ センターバックについても
ちなみに、CBだけどもオーストラリア戦はこのまま岩政だと思う。
韓国相手にそれほど大きなミスもなく、何よりも「バランス」を重視する
ザッケローニ監督ならば、不安定さを大きく露呈した吉田に戻すことはないと思う。何よりも韓国に勝ったという事実、つまり勝っているチームをいじらないという鉄則を貫くと思う。
しかし、吉田を使ったとしたらリスクを冒してでも世代交代とタイトル獲得という二兎を追うという選択をザッケローニ監督がしたと、私だったら考える。

◆ 世代交代、底上げ必須
余談だが、DFライン、センターバックに限らず両SBも代表クラスの選手の底上げがこの大会でクローズアップされた。あと、意外と両SH(ウイング)の人材不足も見逃せない。とりあえず、中盤に関しては大丈夫だろう。
それとFWも若い世代に多少期待できそうである。
やはり、アジアカップ後にはDFラインとウイングの底上げが必須である。
こう考えるとオシム時代に協会主導でもっと世代交代を推し進めるべきだったのかもしれない。

選手の話はまた次の機会にするとして、決勝戦のオーストラリア戦。
韓国戦同様、アジア(東アジア)の強敵オーストラリアに勝利し、もう一度アジア王者として君臨すべきである。そして、コンフェデの出場権を獲得して欲しい。選手、監督、スタッフ、サポーター一丸となって決勝に臨もう!

最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
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追伸
皆さんは、香川の穴をどういう風に埋めるのが良いと思いますか?

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3 コメント

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Unknown (Zero)
2011-01-28 02:45:55
ザックの今までの采配を見れば、最初から[4-2-3-1]を崩すこと、本田をトップ下から外すことは考えづらいのですが。

あと、[4-2-3-1]でそのまま香川の所に柏木、または清水でやっていたように岡崎を左に移し藤本を右に入れるというのはお考えになりませんでしたか?

自分が上記の2つが最も現実的だと思うのですが。
返信する
コメントのお返事 (コージ)
2011-01-28 23:59:59
Zeroさん

こんばんは。
報道によると藤本が右SHに入るらしいですね。
清水の戦い方はてんで分からないんで(苦笑)

とりあえず、ボランチ・ラインは変えない。
CBの岩政も変えないでしょうから…
守備のブロックで変更を加えないということは確かでしょうね。少なくとも守備でのリスクが減るし。
返信する
もうすぐキックオフ (Mr. コンティ)
2011-01-29 23:22:12
コージ様

ご無沙汰しております。お元気でしょうか?

決勝戦は日豪対決になりましたね。
McKay はつかって来るんじゃないですかね、オーストラリアの地元紙にオジェク監督がそう言っていたらしいです。
日本が狙うならなんといっても相手の左サイド。Carney は元々攻撃的な選手で守備能力にはまだ難があるはずです。 Ognenovski は高さがありますが前後左右の動きにスピード不足があるみたいです。
これまでのオーストラリアはワントップで守備ブロックをしっかり作ってアジアレベルではバイタルエリアの侵入を許さなかったのですがワールドカップではドイツにびしびし破られていました。ワールドカップ予選の時と異なり本田がいるのでその間に入りこんでボールキープが出来るのではと思います。
好調の Kewell 、Cahill の2トップを如何とめるかですが2列目の選手からのクロスをふさげば攻撃力も落ちると思います。
GK Schwarzer は鉄壁なので先制点は許したくないですね。 
好結果を期待したいですね。
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