rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

ドクター・パレ

2010-10-28 11:26:03 | アロマな日記
 フランスの医師Aパレ(1517-1590)は、近代外科の父と呼ばれています。イブン・シーナの確立した蒸留法で作ったローズ精油を使って軟膏を作ったことでも有名で、パレというとローズオイル軟膏というくらい直結していたようです。

 当時、戦場で銃撃にあった傷は煮えたぎった油を注いで消毒するという処方が行われていました。しかも治療のあと何日も熱が出て激痛にうなされるのだそうです。軍医であったパレはこの処方に疑問を持っていたようです。ある日消毒用の油が足りなくて代わりにローズオイルで作った軟膏を処方したところ、軟膏を湿布した患者は熱も出ず夜中うなされずにぐっすり休んでいたので安心しました。

 その後もパレは自分の信じる処方を推し進めるのではなく、それまでの処方と比較・検証する二重盲検法によって客観的に判定していったそうです。

 また、パレは歯科治療にも熱心で、虫歯治療にクローブ精油を使用しました。ちなみに日本に蒸留法の技術が伝わったのは1672年、精油を日本人に初めて使ったのは、かの有名なドイツ人医師シーボルトのようです。クローブのほかにフェンネル、ペパーミント、カユプテなども使われたようです。

 パレの著書には1575年に刊行された『パレ全集』があります。







↑ポチっとよろしく↑お願いします。

※トラックバックを送られる方は、コメント欄にひとことお書きください。コメントのないもの、記事の内容と関連のないものは削除させていただきます。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 背中からヒーリング | トップ | カルボナーラ鍋 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アロマな日記」カテゴリの最新記事