六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

国鉄型を追って東北遠征+新潟

2017-09-10 |  出撃 at 東北地方
 昨年も9月の頭に北東北への遠征を行ないましたが、その時は583系のわくドリやお召し列車の訓練運転があり、それメインの出撃でした。
 今回はそういう特別な列車もなく、まぁあるのがカシオペア紀行ぐらいのものですが、メインは羽越線・五能線・八戸線で生き残っている国鉄型のキハ40系の記録がメインです。
 特に八戸線はまとまった休みを取ってその間の1日で訪問するようなプランでないと、なかなか行きにくい場所にあります。
 今回は9月1日の夜に出発し、96時間のレンタルで全行程を車で移動します。車移動なので最近は持たなくなった重たい一眼レフも今回は持って行き、強風など気象条件が悪くて動画が撮れない時に備えます。一眼レフの稼動は6月の三江線の出撃依頼の実に3ヶ月ぶりです。

 .9/2 撮影1日目 羽越本線
 国道19~117~8号(一部高速経由)のいつものルートで新潟に朝到着します。折しも台風が日本の東海上を北進していて、その影響で前日までまとまった雨が降っていたのですが、夜半には上がって、天気予報も「曇りのち晴れ」なので、ぼちぼちと撮影に入ることにします。

 10:57 まずやってきたのが8月にも来た、今川-越後寒川間のビーチです。前回は海水浴客がいたのですが、もう海水浴場としての営業?はしてないようで、砂浜に打ち上げられた海藻がそのまま放置されている状態でした。絵に描いたような美しい浜辺の風景は海水浴場組合の人たちが毎朝せっせと海藻やゴミ拾いをして美しさを保ってくれていたからの賜物で、シーズンが終わり掃除する人が居なくなるとこの有様です。
 天気もうっすらと太陽がのぞいている程度の中、海側から下りの4連気動車などを撮ります。

 昼からは蓬莱山の見える場所に移動、天気は急速に良くなってきました。
 ここの浜辺は岩がゴツゴツと出ているために海藻が打ち上げられることは少なく、自然に美しい砂浜を形成しています。

 14:00 ここでは14時台の下り列車を撮ります。
 浜に置きっぱにしたカメラの映像はこんなものです。
 撮影後は一旦村上方面へ戻ってきます。

 14:50 途中の間島-越後早川間で上りの気動車を撮影、海浜から狙おうか迷いましたが、線路の近くからの撮影にしました。
 次が本日のメインエベントです。

 15:52 村上-間島間の海側から下り列車を順光で狙うポイントへ来ました。まずはいなほが来ます。
 夏場の太陽が北側へ回る時期でないと多分撮れないと思います。まぁ冬場は海が荒れるのでなかなか来れませんが。

 16:28 10m程の岩に登っていなほ号を撮った後は、岩場に下りて見上げる形で次の普通列車を狙います。
 流木やゴミが打ち上げられていて、誰も手入れをしていない場所で、どうしても映り込んでしまうゴミを横へのける作業が伴いました。
 間島で撮影の後は、再び車を北へ走らせます。

 18:24 今日最後の撮影は、小波渡の海岸からの撮影です。
 ここも去年、お召し訓練列車の撮影で来た場所ですが、夕陽のキラリを期待したものの、残念ながら列車が来る15分前に日が雲隠れしそのまま日没しました。
 明日はカシオペア紀行の撮影で青い森鉄道沿線に出るのですが、7月の水害で大曲近辺は一部通行止めがあるため、一旦秋田へ出て46号経由で岩手県へ向かうルートを取ります。

 .9/3 カシオペア紀行+五能線
 今日は日曜日で、上野からのカシオペア紀行が青森県までやって来ます。
 高速で飛ばせば2発ぐらいは撮れるかも知れませんが、無理な追っかけはせずに、上下1本ずつ撮影すべく移動のプランを組みます。
 撮影場所は十分に日が当たりそうな青森県内で、順光が期待できる三戸-八戸間のどこかでということで、約20年ぶりにこの地域での撮影です。

 6:34 諏訪ノ平-剣吉間を通過する下りカシオペア紀行。
 昔583系を撮りに来たカーブの場所は草がボウボウに生えていたので、剣吉側に移動して、踏切手前の草が切れている場所で撮影。
 撮影後は車を青森方向へ走らせます。奥羽本線経由の上り回送列車を撮るため、浪岡・大釈迦あたりを目指します。カシオペアの回送を撮ったら、午後はそのまま五能線方面へ移動できます。
 青森まではずっと晴れていたのですが、弘前界隈に来たら岩木山から黒い雲が流れ込んできて、ちょっとヤバイ感じ、そして遂に雨が降りだしてしまいました。
 そこで車を更に走らせて秋田県側に移動します。
 結局大館を過ぎた辺りでようやく晴れてきたので、撮影できる場所を探します。

 13:14 糠沢-鷹ノ巣間を行く上りカシオペア回送列車。
 上り列車を撮る所は他にもあったのですが、今回は初めての場所で撮ることにこだわってみました。少し駅寄りに草が切れた所がありましたが、別カットの撮影の都合、この位置からの撮影としました。太陽が真正面から当たったので、側面は順光にならず。
 これで上下2本のカシオペアを撮影、その間一時降雨もあったりして移動ばかりしていたので、非常に効率が悪い1日になりました。
 まだ夕方までは時間があるので、車を西へ走らせます。


 15:38 五能線で海を入れて撮影するを探していたらタイムリミットとなり、この場所で撮影。
 線路際は草ぼうぼうの所が多く、特にこの時間から午後に順光で撮れる場所が少ないので、結局行く場所は限られます。

 15:59 今日の最後は先ほど撮った普通列車と岩館で交換して下ってくる、リゾートしらかみ5号を定番の鉄橋を下から見上げる場所で、道路から岩場に下りて撮影。残念ながら雲が出てしまいました。
 これで今日の撮影は終了とし、明日は朝から八戸線の撮影に勤しむため、一旦青森へ戻ります。

 9/4 八戸線の記事はまとめて次に掲載します。

 .9/5 撮影4日目 羽越本線とオマケに越後線で撮影
 今日は遠征最終日で、夜には地元に帰って車を返却しなければなりません。
 そのため撮影できるのは午前中のみとなり、あとはひたすら車を走らせるだけの半日になります。
 初日に午前中曇っていた羽越本線ですが、朝は海をバックに順光撮影ができます。と言っても、既に何ヵ所かで撮影済みのため、今回は全く新しい場所に訪問して見ます。吉と出るか凶と出るか。

 6:51 やってきたのは府屋駅から1kmほど北にある大川のPC橋を渡る朝1の新津行3連。
 川原から見上げる形で撮影。夏の終わりかどことなく秋の雰囲気が漂います。ここでは上下2本の気動車が5分以内にやってくるので、アングルを稼げません。いなほ+気動車2本撮って終了。村上方面へ走ります。

 8:56 続いてやってきたのは、直流の電化区間で、4連の気動車が来るまでに時間があるので、その間を利用して村上より南側の場所で115系6連を狙います。

 上の写真の追い撮り。順光で見るとやはりいいですね。たわわに実った稲穂が秋の太陽に照らされて黄金色に光ります。この風景も来夏もう1度見られるか分かりません。
 撮影後は急いで交流区間へ戻ります。

 9:28 初日に撮った間島-越後早川間に戻ってきて、午前中なので、バックに海を入れて俯瞰で狙います。
 少しカメラのパンが早目にしてしまったので、列車が追いついていませんが、その分海がよく見えています。
 これで一応予定の撮影は終了なのですが、帰り道にできれば越後線で115系を狙えるかも知れないので、越後線沿線へ寄ることにします。

 12:01 巻-越後曽根間を行く吉田行普通電車を捉えます。
 バイパスから給油のため国道8号の白根を経由していたら、そこからナビに従って走るとトンでもない道を指示されて、しかも途中の橋が通行不可、迂回の橋がまた遠いわでグルグル回っているうちに通過時刻に近付いてきて焦ったのですが、10分ほど前に到着。
 何とかオマケで越後線でも撮れて全撮影終了。あとはひたすら帰るのみ。

 今回は4日間とも、ほぼ天気がよく、爽やかな秋晴れに恵まれました。
 こんなに天気に恵まれたのも最近では全然ないという状況だったので、大変充実した感があります。もう次に行く機会があるかどうか・・・

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