今日はロッキーの誕生日 生きていたら15歳です。。
桜の便りが聞こえてきますが北国はまだまだ寒く庭にもまだ出られません。
『マール物語』 続けるとしましょう。
2004年1月
マールを迎えた我が家は笑顔でお正月を迎えました
一年間名門の犬舎で寄宿舎生活をしてきたシーザー改めマールは スリムな体で庭をトントンと歩く姿はまるで白馬の天使!
馬場を闊歩するサラブレッドのようでもありました
いつも自主トレのように朝テーブルのまわりを、ひとりで黙々とくるくる回り続けます。
おすわりはしませんでした。 お尻を高く上げて前脚を前に出し伏せます。
散歩は車をこわがって前に進めず、人間が珍しいのかジィーッと立ち止まっては見て振り返っていました。
特に女の人。お里のお姉さんを思い出していたのでしょうか?
どんな生活をしていたのかマールは何も話してくれません。
無駄吠えもせず、おとなしく、抱っこできる大きさ、色も毛質も違って手入れも楽、ロッキーは自分の弱点を全部改良した子を、教育の苦手な父母に与えてくれたようでした。
私はマールが可愛くて、可愛くてたまりませんでした
来た子は拒まず。と、散歩にも連れて行き可愛がっている夫ではありましたが胸の中では・・ ロッキー>マール
マールを可愛がる事がロッキーにすまないことのように思っていたようです。
その心の葛藤を払拭する出来事がありました。
夫は毎年、真冬の地から常夏のハワイにゴルフを楽しみに行くのが恒例となって20年にもなります。
どんなにビンボーしても、これだけは行かせてくれーー!!と。その年もハワイに旅立ちました。
ボロを着て、かばんの中にロッキーとマールの写真をしのばせて。
センチメンタルジャーニー
異国の地で2枚の写真をずっと眺めながら思ったこと。それは、「マールに会いたい!!マールにすまないことをしていた」
俺は心から愛してやっていなかった」旅先から早く帰りたいと思ったのは初めてだったそうです。
ハワイアンオープンの覇者が、先妻を亡くし長く低迷していたのが勝てたのは、新しい奥さんを前の奥さんの分まで愛してあげることが供養になるのだと悟ったからだとの記事を目にしてハッとさせられたようなのです。
帰ってからマールに夢中になったのはいうまでもありません。
夫いわく・・今だから言うけど 俺はマールと空港で初めて会った時
「ゲッ!!このヘンな犬とこれから先ずっと一緒かよ・・」
「マール様!!その節は大変しつれいをば致しました!」 と 土下座して謝りました。