その子はシーザーとよばれていました。
偉大なるロッキーよりも偉そうな名前はいかんという夫のために、私は”マール”と名付けることにしました。ブルーマールという珍しいお色、優しそうな女の子のようにも見えたお顔、親しみやすいネーミングで「マ~ちゃん!」なんても呼んでみたい
そのマ~ちゃんが、まもなく到着します!
どんよりとした雲間からがスーーッと降りてきた時、そこにうっすらと虹がかかっているではありませんか
「おとーさん!!見てーー!!虹ーーっ!!」
ロッキーだ!ロッキーが迎えに行って連れてきてくれたんだ!!
前夜から私は、長旅でやってくるその子を案じてロッキーにしていました。
来る時の出迎えてくれた珍しい白鳥といい、信じがたい光景の中を天使が舞い降りてきたのです。
貨物の方から出てきたその子は7,2キロと聞いていたので、『思っていたより大きい・・』が、私の第一印象。
夫は明らかに『ロッキーとは大違い・・』そんな目をしていました。
そんな夫の複雑な心境を察したのか『このヘンなオジサンだれ』とそのこは、後ずさりしておしっこをさせようとしてもしません。
私は抱き上げ車に乗り、頬擦りして「いいこね~大丈夫よ~ よく来てくれたね~マ~ちゃん」と感激の面持ちで抱きしめました。
どんなに怖い思いをしてきたのでしょう。しばらくプルプルからだの震えが止まりませんでした。
家に着いて一番先に玄関の前のロッキーのところに行き「ありがとう」を言い「マールをよろしくね」としました。
その夜からマールは落ち着き、部屋をウロウロしたり吠えもせず人懐っこく、おあいそをふりまいてくれそりゃもう、みんな交代で抱っこしたり我が家は笑顔が満開
ロッキーからのビッグなクリスマスプレゼント
マールを譲ってくださったM氏にも深く感謝するとともに、この子を大事に大事に幸せにしてあげようと誓いました。
そしてシルクさんにも しました。
『ご縁があって他からブルーマールの子を迎えました。これからもよろしくお願いします』と。
その時は何も知らずに。。。