大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

リベンジの時は来た!その37

2010年03月25日 21時12分59秒 | ムービーTF リベンジ

今回ご紹介するのは、N・E・S・Tカテゴリー最終ラインナップとなったアイテム達よりオートボット軍医“ラチェット”。
ラチェットと言えば前作にも登場し、今回のリベンジでも前作公開時に販売された製品のリペ“デザートトラッカーラチェット”が販売されましたが、
このラチェットは完全新規造形です。ラチェットは実写TFでは常連キャラですが、その中でも最も地味な脇役だったので、最終弾にてまさかの完
全新規造形!その事を知った私はたいそう驚きました。尚、以前のヴォイジャークラスからデラックスクラスに1ランクダウンした価格帯で開発され
ましたので、以前の物と比べると小さいです。


ご尊顔拝見…ヴォイジャークラスと同じキャラなので造形が似ているのは当然ですが、サイズ
が小さい割にディテールが細かいです。ただ、墨入れが無いのでせっかくのディテールが埋ま
りがち。よく見ると目が左右で大きさが違いますね。

劇中では、殆ど出番のない脇役で、ほぼ突っ立っているだけも同然でした。
台詞も「こんな星、出ていくか?」とアイアンハイドに一言問いかけるだけで、ホンットーに空気。
一応銃で戦うシーンもありましたけど、それさえよく見なきゃ気付かないレベル。オートボットの
空気キャラと言えばジョルトがいますが、ジョルトは台詞が一個も無いとラチェットよりも酷い扱
いでしたが、ジェット司令官を完成させる為に電力を供給すると言う見せ場が有りました。台詞
は無いが見せ場は有ったジョルト、台詞は一個だけあるが見せ場の無いラチェット…どっちが
マシ?正直、無駄な冒険よりもこういうキャラクター描写の方に尺を使って欲しかったですあの
映画。ゴールデンラズベリー賞受賞って…・゜・(つД`)・゜・

こちらでネット配信されているCGムービー第三話(四月十六日より配信予定…待ちきれない人
こちらで)だと、市街地でディセプティコンに雇われたバウンティハンター“ロックダウン”と交戦
中、隙を突かれて敗れた上に武器を奪われてしまいました。ああ、せっかく主役のエピソードが
作られたと思ったらコレだ・゜・(つД`)・゜・


ヴォイジャークラス(前作映画版)と比較…ラチェットは設定デザインに比べると随分とマッシブなデザインだったので、設定準拠の
細身体型になったのは素直に嬉しいです。まぁ、ヴォイジャークラスのこのマッシブさも好きなんですけどね。いっその事、ヴォイジ
ャークラスのリペなんか出すよりこっちのデラックスクラスをリベンジラチェットとして販売した方が良かったんじゃ?


可動は肩や肘や股関節や膝等の基本的な関節は動きます、手首は変型ギミックの都合で内側に傾ける形で可動し、回転可動は不可。
そして変型ギミックの恩恵で、足首と膝が二重関節になっていて、下半身の自由度は高いです。ただ、股関節が干渉しやすく大きく開脚
出来ないので、折角の優秀な脚が宝の持ち腐れ。そして最大の欠点が、今回のヴォイジャーメガトロンさまよろしく首がほんの少ししか
回転しない事!実質固定も同然で、視線を動かせないのは致命的…勿体ないなぁ。


武器は右腕のEMPブラスター、設定では銃を持っていたラチェット(劇中でも使用)ですが、ヴォイジャークラスには銃が付属していなったので、体型だけでなくこれで
漸く設定に近くなりました。右下腕部の専用ジョイントを介して接続しますが、劇中では腕そのものが変形していたので、その辺は目を瞑りましょう。先端の青いパー
ツはミサイルですが、外すと劇中に近いデザインになります。先ほどお話ししたCGムービーでの設定では、人間と共同開発した事になっている様です。そっちの方だ
と、青いパーツはミサイルでは無く銃身となっていました。


これに面白いギミックが有り、ジョイントに接続すると右腕のギアが回転しグレーのパーツが持ち上がり、それがEMPブラスター
をロックします。こういうギミックは今まで無かったですね、地味ながらも面白いです。


取りあえずヴォイジャークラスにも持たせてみました。
持たせたと言うより挟んだだけなのですぐ落っこちますが、雰囲気だけでも味わってください…なんか毎回言ってるなこの台詞。


メックアライブは相変わらずの穴空き方式で、膝から下を回転させるとそれに連動して太股から見えるグレーの内部メカ
が左右に回転します。膝と太股を繋ぐジョイントがこの内部メカであり、それが膝と繋がっているんだから連動して当たり
前だろうに。なんかしつこく使い続けてますねこのギミック、簡単に出来るから設計する際に重宝するのは分かりますが、
流石にここまで乱発されると…。ウンザリさせられる位なら最初から入れない方がマシ。


ビークルモードはハマーH2、あの細身姿からそこそこ纏まった姿に変形したように見えますが、車体底部にロボットモードの
パーツがはみ出ています。


ヴォイジャークラスと比較…天井にライトが付いて無かったり、ヴォイジャークラスには無かったEMPブラスターが付いていたりと、同じ車種
なのに比較してみると随分違います。よく見ると、車体のバランスそのものも大きく違いますね…デラックスクラスの方はやや纏まりに欠け
る感じ。ビークルモードではヴォイジャークラスの方に軍配が上がります。



最も大きな違いがここで、車体後部を比較してみるともう全く違います。ラチェットのスキャンしたハマーH2は救急車と言う設定
なので、ヴォイジャークラスは中に人を乗せる簡易救護室になっている設定ですが、デラックスクラスは単なる荷台。
これ車種そのものが全く違うんじゃ…?


EMPブラスターを外すとこんな感じに…やっぱり違う車種にしか見えません。


変型シークエンス。車体のガワを展開します。そう、ラチェットはガワ変型なのです…だからこそあの細身プロポーションを再現出来たわけで。


そのまま展開を続け、後輪の付いたガワを折り畳みつつ中からロボットモードの手足を引っ張り出します。


手足を完全に伸ばしたら、足を使って床に立たせます。するとこの状態になります。


ここからが面白いです。
中央にある頭の付いたグレーのパーツ、ここを回転させます。このパーツは両腕にも繋がっているので、一緒に両腕も回転していきます。


180度回転させると、頭が上の方に移動します。そこから回転させたパーツを斜め上に押し込み、右画像の形になります。
この形だとなんとなくバリケードっぽいかも。


ビークルのボンネットを前の方に90度倒し胸部を形成し、前輪の付いた車体ガワパーツを折り畳みます。


最後にガワパーツを手前に移動させ両肩を形成し、胸部のロールバーを真下にスライドさせて変型完了です。単なるガワ変型では無く、ガワを
折り畳んでアーマー状にしたり、斬新な方法で変形したりロールバー移動でシルエットを変更させたりと、非常に面白い変型を見せてくれます。
ビーストウォーズで一斉に花開いたガワ変形ですが、あれから十年以上が経過してガワ変形もここまで進化したのだなぁ。


ああ、オプティマス…済まないな。今、人間と共同開発したEMPブラスターの試験をしていたんだ。

総評としては、出来はいいのですが惜しい!デラックスクラスでここまでやってくれたのは頭の下がる思いですが、工夫はやり過ぎると言う事は無い(by味皇)なので、
もう少し頑張って欲しかったです。流石に無理なのも分かりますけど、だったらこの設計を元にしてヴォイジャークラスで作って欲しかった。そうすれば単なるリペじゃ無
く新規造形となりますから、単なるリペで敬遠されやすかったデザートトラッカーラチェットよりも売れやすかったんじゃないかなと思うんですが。兎にも角にも、ラチェットに
何の思い入れの無い人も、ぜひ一度手に取って見て下さい。ただ…コレ出荷数が極端に少ないんですよね・゜・(つД`)・゜・


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