大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

電子の海を流離(さすら)う剣豪 Aパート

2011年07月17日 09時05分11秒 | 武装神姫

今回ご紹介するのは、サイフォスと一緒に武装神姫シリーズ第2弾を飾った武士型神姫“紅緒”。
「はいからさんが通る」の主人公みたいな名前ですなぁ。去年に購入したのですが、去年はアニメイ
テッドで忙しかったのでレビューが遅れました。初期製品だけにいろいろと厳しい出来、そして世間の
評判も散々な初代投売りクイーン(後にグラップラップがその王座に付きました)ですが、恐れずレビュ
ーして行こうと思います。さて武士型な訳ですが、ぱっと身で全身に散りばめられている和風テイスト、
充分に合格点かと。シンプルながらもまとまったデザインで、かっこいいじゃないですか。


素体状態…。
小豆色だった鎧がはずれ、漆を思わせるブラックとホワイトの
ツートンカラー、そして意外に肌色部分が多いのが特徴。


ご尊顔拝見…サイフォス同様に紅緒最大の問題点として槍玉に挙げられるのがその顔。同様に団子っ鼻が…。
だから人形は顔が命なんだっての!釣り目がキツそうな性格に見えますな…。

バトルロンドでは、何故か武士型では無く侍型と表記されていて、敬語がデフォでマスターを主君とみなし仕える
忠臣型神姫。修行好きで、バトルに負けた際も“罰として素振り千本”とか言われると逆に喜んだりします。まぁ、
この場合は彼女自身が“強くなる為に頑張れ”と解釈しているわけですが。でも普段は穏やかで落ち着いた女性
で、日本人らしく自分の強さを傘に着ず逆に謙遜する方で、まさに大和撫子タイプ。気高くも割りと血の気の多い
サイフォスとは対を成しています。和風と言うからには日本以外の文化には馴染みが無いと思いきやそうでも無く、
むしろそれら異文化に理解を示していまして、積極的にバレンタインややホワイトデーに参加したりもします。

余談ですが、頭の鉢巻きは一応“茜之鉢巻「あかねのはちまき」”と言う名前が付いてます。ステータスは変動しません。



ちなみにバトルロンドでは、こんなに美人さんになりました。


後頭部からは縛った後ろ髪が伸びています。これはもちろん根元から左右に可動…しません!なんとこの部分は完全に
固定されていて、左右に振って動きを演出なんて芸当は不可能です!第一弾のアーンヴァルでさえ後ろ髪が可動したの
に…何故そこで退化するか。これじゃ長髪の意味が無いじゃん。


同じ第2弾神姫サイフォスと比較…こうして見ると、紅緒はサイフォスと違い鎧の表面積が少なく、
日本と西洋で鎧と言う物に対する考え方の違いが分かります。


それでは武装の解説に入ります。
“茜之胸当之羽織「あかねのむねあてのはおり」”、複数のパーツで構成されていて、脇の部分から左右に分かれ、後ろに靡いているのが特徴。

バトルロンドでは、重量2 防御30 対スタン20 回避30 機動10、ボディアーマーの中では珍しく防御だけでなく回避や機動も上がります。
上昇率そのものはそれほど高くありませんが、欲しいステータスがバランス良く上がるのは魅力。ただし、中途半端とも言いますが…。他のボディ
アーマー系と比較すると、打撃耐性などのアビリティが無い分は、アビリティ付きパーツよりも防御はむしろある方です。


先ほど複数のパーツで構成されていると書きましたが、分割すると右画像の状態になります。背中、襟、胸の三種類、これら
を組み合わせて一つのボディアーマーとなります。こういう処理は非常に珍しいです。


肩鎧が“茜之肩当「あかねのかたあて」”、二の腕を覆う籠手が“紅蓮之籠手(ぐれんのこて)”。
そのどれもが、全て違う配色になっているのが特徴。

バトルロンドでは、前者が重量1 防御10 回避5、後者が重量2 防御20 回避10となっています。
軽くて装備しやすく回避が上がるとは言え、茜之肩当て他のステータスが低すぎる…。紅蓮之籠手と合計しても重量3 
防御30 回避15…紅蓮之籠手が割と平均的ステータスなので、それが頑張って合計値を押し上げてくれましたけど、
もうちょっと上がってくれても。


見ての通り、“茜之肩当「あかねのかたあて」”の可動範囲は狭く、脇を広げるにもコレが精一杯です。しかも、これ
サイフォスの肩鎧と違いボールジョイントによるスライド機構が無いので、本当にこれ以上は動きません。
まぁ、あのスライド機構も全く役に立たない欠陥機構でしたが…。


サイフォス同様、手甲付きの握り手パーツが付属しています。しかし、やっぱりこの持ち手だけなので、イマイチ使い
づらいです。しかも、普段の手首は白いのにこっちは黄土色だし。


ウエストパーツは“茜之草摺「あかねのくさずり」”、先端にある黄色のパーツがポロポロ落っこちて困る…。
些細な事ですが、腹部に円形に抜かれた部分があり、それが素体腹部の丸いディテール位置とピタリと一致している
のが面白いところ。

バトルロンドでは、重量1 防御10 回避5…これも紅緒装備らしく回避も上がるウエストパーツ。ただし、ステータス
単品で見ると随分と貧相な…。ウエストパーツなのに、そのステータスは茜之肩当と変わらんとは悲し過ぎる・゜・(つД`)・゜・


前左右に伸びたパーツそれぞれにヒンジがあるので、それを動かせば足の可動の弊害にはなりません。そして腹部に
素体状態には無かった褌状パーツがありますが、これは“茜之草摺”本体です。これにヒンジが付いていて、前左右パ
ーツが付いているのですよ。


レッグパーツ“朱雀之膝当「すざくのひざあて」”、左右に伸びた鹿の角みたいなパーツがかっこいい。足首は二重
ボールジョイントなので、接地性は良いですね。

バトルロンドでは、重量2 防御10 回避10 機動15、全体的に中途半端にアップするのは茜之胸当之羽織と同じ。
紅緒装備は全体的にバランス型、そして回避寄りの様です。ただ、あんまり中途半端でも困るので、神姫のステー
タスでどの方向に伸ばすかを検討した方が良さそうです。余談ですが、後に実装された新キャラにより、こういった全
体的に少しずつアップするレッグパーツは他にも増えました。


今度は武器の解説を。“為虎天翼「イコテンヨク」”、紅緒メイン武器の刀です。サイフォスの剣と違い塩ビ製ですが、
刀身がメタリックシルバーで塗装されているので、非常に質感が良いです。かっこいいですわ。

バトルロンドでは、重量3 攻撃310 命中100/2HIT 射程0~120の近中打撃武器で両手持ち可。準備45 硬直80 
スタン無し ダウン100。攻撃力を見れば、剣の中では割と高い方。でも、剣の中じゃ命中が低いのが困りもの。


サイフォスの剣は抜刀が出来ましたが、“為虎天翼”は抜刀不可。その代わり、抜刀前と抜刀後の鞘パーツが付いて
きます。どちらも塩ビの塊で、中は空洞ではありません。多分、鞘の中身を空洞にしたら鞘の強度が不安とか、鞘内部
と擦れて刀身の塗装が禿げるとか、そう言った心配があったのでしょう。やりたかったなぁ抜刀…。そして、これまでの
画像にも写っているように、左腰につけることが出来ます。


スキル“蒼天斬月「ソウテンザンゲツ」”、まず相手に密着、それと同時に抜刀し…。


一瞬で相手を斬り捨てる居合切り!まさに“斬り捨て御免”!その後、相手に背を向けて鞘に納めます。習得レベル15 消費SP450 攻撃1800 
命中1HIT 射程0~80、そして反撃/防御不能アビリティ付き。紅緒装備では最強スキルで、威力も有り見た目も居合切りでかっこいいです。
が、消費SPがやや高めなのと、リーチの短さがネック。まぁ、リーチの短さは侍らしいので良いのか?


“怨徹骨髄「エンテツコツズイ」”、こちらは脇差とかに分類される小刀でしょうか?こちらもメタリック塗装で質感は上々。

バトルロンドでは、重量2 攻撃140 命中225/2HIT 射程0~50の短剣系近接打撃武器、サブステータスは準備8 
硬直50 スタン80 ダウン無し。短剣系で命中225と来れば結構頑張っている方ですが、所詮小刀ですので攻撃力が
低く決め手にはなりません。

が、怨徹骨髄にはスキルが有りますので…。反撃スキル“斬牙滅衆(ザンガメッシュウ)”、習得レベル10 消費SP200 
攻撃1000 命中1HIT 射程0~150、準備無し 硬直80 スタン無し ダウン無し、相手の攻撃を横っ跳びで回避しつつ、
相手に怨徹骨髄を投げつけて攻撃する技です。序盤は武器として使い、中盤以降はスキル目当てで行くのが良いかと。


そしてこちらも、抜刀不可で抜刀前後の鞘付き。


“怨徹骨髄”は、“為虎天翼”と違い、横では無く後ろに取り付ける形になります。鞘にあるジョイント向きの都合で、
どうやっても横には付けられないようです。


火縄銃“気炎万丈「キエンバンジョウ」”。こちらは塩ビでは無くしっかりした造形で、サイフォスのボウガン“ベック”と
違い塗装もされてるし持ち手で保持も出来るので、コレはいい火縄銃。ただ、塩ビじゃ無いので油断するとポッキリ折
れそうなのが不安。

バトルロンドでは、重量4 攻撃420 命中100/1HIT 射程200~400の遠距離用ライフル、準備255 硬直180 スタン
ダウン無し。単発ライフル系では結構威力ありますねコレ、ゼルノグラードのスナイパーライフルより勝ってますし。命中
じゃ負けますが。破壊力だけ見れば、エウクランテのボレアスより上ですから。命中を見てみると、単発ライフルの中じゃ
平均レベルなので、使いやすいと私は思います。あとはスキルが有れば…ただでさえ紅緒は近距離スキルばっかりだし。
唯一の中距離スキルはパワー不足だし…詳しくは後述。


長槍“破邪顕正「ハジャケンショウ」”…か、かっこええ!?サイフォスの長槍デファンスみたいに不自然に太く長いなんて
事も無いし(和風の長槍なら、むしろこの位の方がベストでしょう)、効果的に配されているメタリック塗装が素晴らしい!

バトルロンドでは、重量4 攻撃300 命中80/3HIT 射程80~180の近中距離用打撃武器、準備120 硬直140 スタン
無し ダウン100…同じ長槍繋がりで、サイフォスのデファンスと比較して見ると、重量6 攻撃420 命中150/3HIT 射程
80~150の近距離用打撃武器、準備160 硬直220 スタン無し ダウン120…破邪顕正よわっ!デファンスに比べるとパ
ワーと命中が随分と劣りますなぁ…。しかしスキルがあるので、そちらに希望を持ちましょう。


攻撃スキル“燦華繚乱「アキカリョウラン」”習得レベル5 消費SP250 攻撃1200 命中7HIT 射程80~200の近中距離打撃、準備140 硬直100 
スタンダウン無し。モーションは刃に炎を纏わせ、相手を数回突いた後にジャンプ、頭上でぐるぐる回した後に縦に一刀両断します。

モーションは派手ですが、初期に習得できるだけに威力は低く、なんと反撃スキルの斬牙滅衆よりも劣ります。これで何かしらの状態異常でも付け
ばいいんですが、それすら無し。HIT数が多いのでテンションアップ用として割り切るか、もしくはスキルレベルアップ用と割り切るか。いずれにせよ、
中盤以降は攻撃スキルとしては使い物にならんです。どうせSP使うなら、斬牙滅衆に回した方が有効でしょう。ただし、神姫が出してくれたらの話。

こうしてみると、破邪顕正ってホントに序盤用なんだな…見た目だけは派手なくせに。


そしてこちらも重装形態、同じ時期に同じ換装コンセプトで開発された神姫だけにサイフォス
と同様のギミック。兜や肩当が付いたことで、より一層武士らしくなりました。ただ、太腿パー
ツの水色が空気読めてないなぁ…。もっと他の色にしたほうが良かったんじゃ?


重装形態でもサイフォスと比較…こうして見ると肩の部分はサイフォスより自由度高そうです。


重装形態での武装解説を始めます。蘇芳之兜「すおうのかぶと」、やっぱり武士といえばこう
いう兜が無いと。髑髏の様な面が付いてますが、これは後述。その面の顎の部分にジョイント
があり、そこに喉輪を付けられますがイマイチ収まりが悪い。

バトルロンドでは、蘇芳之兜単品と喉輪付き状態“蘇芳之兜&喉輪”の二種類から片方を選択
する形になっています。ステータスは重量2 防御20 対ダウン10 対スタン20の紅緒専用装備。
尚、喉輪の有無によりステータスは変わりません、どっちも同じです。


面“餓鬼之面頬「がきのめんぼお」”、塩ビにホワイト塗装されたマスクパーツ。それを外すと紅緒の素顔が見れます。

バトルロンドでは、重量1 索敵10 攻撃10となっています。これも紅緒専用装備ですが、同じ和風系“忍者型神姫 
フブキ&ミズキ”も装備可能です。そしてバトルロンド内では配色が異なり、グレー地に目が赤なのでメッチャ恐いです(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル


“蘇芳之胴「すおうのどう」”、こちらは“茜之胸当之羽織”と異なり従来通りの構造で、特に特徴は無いです。胸部中央
に円形ディテールがありますが、それと似たものが素体にもある所を見ると、これは紅緒共通のシンボルなのでしょうか?

バトルロンドでは、重量3 防御100 対ダウン20 対スタン20 回避10となっていますが、紅緒装備の中でこれに限って
は装備条件が有り、神姫の防御レベル5を越えていないと装備不可となっています。

ステータスを比較して見ると、こちらは防御主体で“茜之胸当之羽織”は回避主体になっているようです。他のボディアー
マー系と比べると防御100はかなり高い上昇率で、サイフォスの銃装アーマー“キャヴァリエアルミュール”の防御150に
次ぐ数値(課金パーツ除く)となってます。ですが、キャヴァリエアルミュールと違い回避と機動がマイナスされないので、
それを考えればこっちの方が使い勝手は良いです。


肩パーツは蘇芳之肩当(すおうのかたあて)+蘇芳之袖(すおうのそで)、それぞれが別パーツで右画像が蘇芳之肩当単品となります。
こちらも肩が大きく襟や兜と干渉しやすく、可動範囲はサイフォスよりはマシとはいえ狭いです。ただし“茜之肩当”と違い、サイフォスにも
あったスライド機構があります。あんまり役には立ちませんが。

バトルロンドでは、“蘇芳之肩当”が重量2 防御15 回避10、“蘇芳之袖”は重量2 防御20 回避10となっています。
もちろん、蘇芳之肩当無しで蘇芳之袖を付けることは出来ません。数値を合計すると重量4 防御35 回避20。“茜之肩当”とのステータス
差は重量3 防御25 回避15ですから、重量制限の厳しい序盤は“茜之肩当”、余裕の出来た中盤以降はこちらに換装するのが良いかと。


蘇芳之袖の有無を比較すると、やっぱり無いと寂しいですね。武士鎧には兜と肩当が付き物ですから。


先程肩パーツが干渉するとは書きましたが、サイフォスと違い下腕部パーツは通常形態と同じで太さは変わっていない、
そしてサイフォスほど肩パーツが大きくないので、あれに比べると自由度は高め。


ですから、サイフォスでは絶対無理だったこういった構えも可能です。やはり和風の長やりは両手持ちが出来ないと。


“蘇芳之草摺「すおうのくさずり」”…実は中央の馬蹄毛状パーツが違うだけで、それ以外は全て茜之草摺と全く同じです。
よって、黄色いパーツが頻繁にポロる弱点も同じorz

バトルロンドでは、重量3 防御15 回避20…ウエストパーツとしては重量は平均値ですが、防御と回避がこれだけ上がれ
ばまぁ良い方ですか。大体、デフォでウエストパーツが付いてる神姫って意外に少ないですからね。こちらは蘇芳之胴と違
い、装備制限はありませんので最初から使えます。


“蘇芳之腿当「すおうのももあて」”、先程触れた空気の読めてないパーツ。一箇所だけ明るい水色なモンだから、
もう周りから浮きまくり。しかも他に水色の成型色パーツが無い、何故これだけの為にこんな色を用意したのか???

バトルロンドでは、重量1 防御15と、珍しく回避が上がらないパーツでもあります。よって、余裕が無ければ忘れ
ても良いパーツ。そして最大の違いは“餓鬼之面頬”と同じで配色が全く異なり、水色では無くブラックにゴールド
の縁取りと、シックな配色になっています。この水色があまりにも空気読めてない、バトロンスタッフも同じ事を考え
たみたいですね。


このパーツ最大の欠点が、太すぎて干渉し、ご覧の通りこれ以上足を閉じられない事!
形状もイマイチだわ色もおかしいわ、このパーツはもう忘れても良いんじゃないでしょうか?クソの役にも立たん。


最後に、サイフォス同様に鎧スタンド。スタンドの形状はサイフォスのものと全く同じです。


総評としては…初代不人気投売りクイーンの汚名を着た紅緒ですが、グラップラップよりはとっつきやすいと思います。武装させてみると結構かっこいいし、動かなくなる
といってもサイフォスよりマシ、火縄銃“気炎万丈”以外の武器のメタリック塗装も素晴らしく、武器を構えさせると本当にかっこいいんだけどなー。特にサイフォスでは完全
に無用の長物だった銃が、紅緒ではちゃんと保持できるのも加点要素。個人的には、可動でも勝っているので評価はサイフォスより上。ただし、サイフォスレビューの時に
も触れた“換装コンセプト”の消化不良さ、そして頭部パーツの出来の悪さ。この事で敬遠されたのは仕方が無いのでしょうか?いや、かっこいいんですよ本当に?

キャラクター設定は次回に。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿