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マルヤガーデンズ-店舗コンセプトに疑問 3 

2010-07-21 09:07:14 | 「身の丈」経営
 社外に目を向け,「優れた他社の知恵」を,自社の経営に生かしていくという手法がベン
チマークである。「マルヤガーデンズ」の店舗コンセプトを考えるうえでの事例として,
「プランタン銀座」「ソラリアプラザ」「セブン&アイ」を挙げたい。



▼その3-ベンチマーク・プランタン銀座のぶれないコンセプト
 1983年の創業から,銀座2丁目のランドマークでありつづけるプランタン銀座。創業時,
デパートでは当たり前の地階の食品売り場や紳士服などの男性向け売り場を設けず,40~
50歳代のアダルト世代の女性に的を絞り,女性ニーズへの対応に徹した。このコンセプト
が,女性のみならず男性の支持を受け,めまぐるしく変化する銀座・有楽町エリアでランド
マークともなり,その存在感を確立した。
 いまからでも遅くはない。「プランタン銀座」を,徹底的にベンチマークし,アダルト
世代での対応を図るべきである。
 
▼その4-ベンチマーク・天神の商業施設,ソラリアプラザのリニューアル
 西日本鉄道は福岡・天神の商業施設、ソラリアプラザは,20~30歳代の女性をターゲット
として,美容などにも力を入れている。来春の新博多駅ビルの開業で商業施設の競争激化が
予想されることから、施設の魅力を高めて来館者をテナントの約4割を今秋に刷新する。
 福岡市内では10年3月の福岡パルコ開業に続き、11年3月には百貨店の阪急や専門店街が
入る新博多駅ビル「JR博多シティ」が開業する。同年秋以降にもソラリアプラザの近くに
NTT都市開発が大型商業施設を開業予定で、福岡市の商業集積は今後さらに高まる。
 競争が激しくなる中、テナントの刷新で商業施設全体の鮮度を保ち、独自性を打ち出して
来場者を獲得するという観点から,ソラリアプラザのリニューアルはマルヤガーデンズのみ
ならず鹿児島の商業者の学ぶ点は多である。

その5-ベンチマーク・セブン&アイ・ホールディングスの時代対応 
 セブン-イレブン,イトーヨーカ堂,西武百貨店を傘下に持つセブン&アイ・ホールディ
ングスは,いまマーチャンダイジングの大転換を図っている。その象徴が,セブン-イレブ
ンは,主要客層の若者世代から主婦層,シニア層への転換である。なぜ,そうするのか。理
由は単純明快である。この層が一番人口が多く,購買力を持つからである。
 



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