Bonne Pêche !

フライフィッシングの釣行記録

悩ましいライズ

2017-06-30 08:47:56 | フライフィッシング
6月27日(火)、前日は小さな沢で釣ったので、今日は男鹿川の本流へ。
上流部のポイントへ行くと、要所要所に車が止まっています。
前週土曜日に放流があったので仕方ないね。
駐車スペースが空いていたのは、放流場所ではない所でした。


水に入らないように静かに歩いていくと、ライズがあります。
浅いプールなので、できるだけ遠くから狙う。
7Xの先に14番のピーパラ。
這うように近づいて、ライズの1メートル先にフライを落とす、つもりでキャスティング。
まあ、そんなに上手くはいかなかったけど、イワナは出てくれました。


放流ものではないきれいなニッコウイワナですが、残念ながらサイズが小さい。
川岸には25日(日)の日付の入った入漁券が落ちていたので、大きいのは誰かが持って行ってしまったのでしょう。

おじか・きぬ漁協管理の男鹿川は、河川環境が良く、澄んだ水がきれいで、フライで釣りやすくて、釣行回数が最も多いお気に入りの川です。秋田、岩手、宮城などの川に負けないポテンシャルを持っています。だけど、2015年9月の豪雨被害によって有力支流2本で釣りが出来なくなり、本流のプールは浅くなり、また被害の大きかったC&Rエリアが機能しなくなってしまったため、以前の釣果は望めなくなっています。(腕が悪い、というのもあるかもしれないけど)

漁協は河川管理、放流・増殖に力を入れていると思いますが、放流後に大勢の釣り人が集まり、すぐに良型(と言っても最大25センチくらいですが)は姿を消してしまいます。現状では持ち帰り匹数に制限はないため、釣っただけ持ち帰るというのが実情でしょうか。
漁協では15センチ以下の採捕禁止とC&Rエリア以外でもリリースを奨励していますが、1日釣りを楽しんで、釣れる数とサイズが落ちてきているのは否めません。1日の持ち帰り匹数の制限を設けるなどの新たな対策が必要なのではと思います。

以前のように、シーズンを通して通えば、尺ヤマメ、尺イワナが釣れることもある、そんな川に早く戻ってほしい。

行けども行けども、釣れてくるのは小型のみで、思わずこんなことを考えた。
もうどのポイントも入られた後だし、大型の魚を釣りたくなったので、川治へ行くことにして退渓です。

支流の涼しい木陰でランチ&シエスタ。
湯西川の道の駅で足湯を楽しみ、再度シエスタ。
夕方へ向けて体力の回復を目指します。

17時、川治のいつもの場所が空いていました。


ティペットは5X。フライは12番のEHカディスを用意した。
待っていると、見込み通りライズが始まった。
それも半端ない数のライズ。

サイズの良さそうな対岸の枝のきわの魚を狙う。
しかし、ここは流れが複雑。
流れ込みから続く流心の端が小さな突起にあたり、流れ中央部へ戻るその分水流がじれったくなるほどゆっくりと枝のきわを流れている。
その手前には水中から頭を出した岩に流れが割かれ、緩流帯と急流帯を作っている。
下流からアップキャストで狙ったり、真横から、上流からと立ち位置を好き放題変えて狙うけど、釣れない。魚は捕食に夢中で、こちらの事にはお構いなしだ。

何度フライを変えたか分からない。
フライを見に来てはプイと鼻先をそらしてしまう。
明らかに食ってるものと違うのだ。
水面、空中に目を凝らしてもこれといった虫の姿は確認できません。
6月男鹿の夕刻といえば、ヒラタカゲロウを考えるけど、違う。
水面をついばむような捕食で、トビケラ類でもなさそう。
流れの至る所、足元でもライズしている。
いやー、難問だ。
仏検1級の前置詞の問題みたいじゃないか。

こげ茶のボディの小さなパラシュートを結んだ。
流れが複雑なので、長い距離フライをドリフトさせるのは無理。
ライズの横に立って、思い切り上流へラインをリーチして魚の頭のすぐ上にフライを落とす。何度目か、フライが魚の頭を通り過ぎて、駄目か、と思った時にそいつは振り返りざまに毛鉤を咥えた。

手応え十分の虹鱒でした。

ストマック取るのを忘れてリリースしてしまった。
この難しいライズの正体は何なのか、確かめてみたい。
ところが、次が釣れない。釣れたと思ったら、ストマックポンプ用意している間に逃げられた。更に苦労してもう1匹釣ってやっとライズの正体を採取。


でも、これ、なんですか。
正体が分かっても問題が解けたわけではなかった。
どんなフライを巻いて再戦すればいいのか。
宿題をもらってしまいました。


秘密の沢でイワナ釣り

2017-06-28 18:00:12 | フライフィッシング
6月26日(月)、秘密の沢へ。
深い森の中の小さな流れ。
本当にひとまたぎで越えてしまえるような川幅。
車止めから30分ほどだらだらとした登り道を歩くと、頼りなげな水音がしてくる。
ここに魚がいるの?と思えてくるけど、イワナだからね。こんな流れにも住み付く。
リーダーをぐっと短くして。
それでも枝が邪魔して投げられないポイントがけっこうある。
音を立てないように近づいて、上が開けた細い流れのちょっとした落込みにそっとフライを落とす。

流れに不釣り合いなサイズのイワナが飛び出してくる。


お腹はこんなだ。

いいよね。

熊鈴鳴らしたり、ホイッスル吹きながら釣り登る。
気づかれずに毛鉤を落とせれば、かなりの確率でイワナは出てくる。








サイズは25センチ止まりだが、こんな小さな流れでは仕方ない。
漁協の放流のない場所なので、すべてネイティヴのニッコウイワナ。
ここのイワナは持ち帰らずに、艶肌に優しく触れた後はそっと流れに戻すべき。
5センチくらいのチビ岩魚の姿もある。
今後も長く命を繋げていってくれるといいよね。

奥様も1匹釣り上げた。


地図をあれこれ眺め、イワナの棲む沢を探す。
何の情報もないけど、もしかしたらというのが原動力だ。
見つけた時には嬉しくなる。
行ってみたら涸れ沢で水が流れていないこともあるけど。
今度は秘密の沢の、魚止めのあの堰堤の上に行ってみよう。
もしかしたら、いるかもね。

宮城・秋田渓流三昧

2017-06-23 19:12:14 | フライフィッシング
6月19日~21日で、宮城県鬼首へ。
いつものペンション・オンザロックに泊まって、荒雄川、役内川を釣り歩き。


19・20日はBMyamaちゃんも一緒に。
本流、支流を精力的に回って、イワナ、ヤマメと遊びました。







オンザロック後藤さんによれば、今年はどうやら6月1週、2週あたりがベストだったようで、尺上、泣尺が連発したとのこと。
例年6月に来ていますが、早すぎたり遅すぎたり、毎回時期を決めるのが難しい。
定年組とは言え、それなりに用事があって、このタイミングになってしまいました。
いっそ仙台あたりに移住して、いい時、行きたい時に出撃できるようにしたいもんだね。
千葉にこだわる必要もそんなにないし、仙台からなら岩手もぐっと近くなる。マジで考えてみてもいいかも。

ご存知のように、普段は栃木県北部男鹿川がメインの流域です。使うフライは18番から14番が中心。イブニングで12番といったところ。しかし、ここでは12番から10番が中軸、場合によっては8番まで使います。となると釣行前にそんなサイズのフライを巻かなくてはなりません。で、これが意外に手こずったりします。慣れの問題もあるけど、12番や10番の大型フライをバランス良く仕上げるのにはけっこう難しい。こんな大きなフライで大丈夫かな、ほんとにこれで釣れるかな、なんて思ってしまうのが原因かも知れない。
でも、実際に現地で使ってみると、12番や10番にイワナがちゃんと出てきます。出ないのは、流し方や、ストーキングができてないからで、サイズじゃない。それがここの釣りの面白さと難しさ。実際10番のピーパラがカポッと吸い込まれるのを見るのはこの上なく楽しい。







荒雄、役内の本流、支流とも魚の反応はまずまずで、爆釣とはいかなかったけど、一日やって20匹近く釣れました。
奥様も役内川で秋田イワナをゲット。





もちろん、イブニングは別で。荒雄のイブではヤマメのライズがものすごく、ワンキャスト・ワンフィッシュに近い釣れ方。しかしサイズが20センチ前後で、大型を釣ることはできず。




去年はそんなライズの中から小さくて静かなライズを見つけ二日がかりで34センチのイワナを釣りました。
今年もそれを狙ったんだけどなー。


カゲロウ舞う渓でライズを遊ぶ

2017-06-02 14:59:16 | フライフィッシング
5月30日、思いのほかぐっすり眠ってしまい、入渓点へ着いたのは6時半頃でした。
危惧していた通り、既に車が一台止まっていました。
もちろん、釣り人です。

川沿いに少し歩いて流れをチェックすると、
入ろうとした区間に先行者の姿がないことが確認できた。
きっと、ずっと上まで歩いて行ったのでしょう。
では、さっそく川に入りましょう。

先ずは浅く広く続くプール。


川に入らずにじっとしていると、対岸寄りで水面に波紋が広がるのが確認できました。
それが微妙に遠くて、川に入らないと届きそうもない。
しかし、どれだけ注意して動いても、こっちが近づいた分だけライズは遠ざかってしまう。
無理に遠投すれば、背後の枝が針を捉えるか、狙った流れにきちんとフライを乗せられない。
やっと届いて頭の上を流れてもフライが合わないのか、魚は出ない。

7xのティペットを継ぎ足し、フライを何度も変えてやっと釣り上げた。

この前に1匹掛けたけど、ばらしていました。

楽しいライズ地獄、というか、苦しいライズ天国。
あれだけのライズを目の前にしてイワナ1匹とは。
まだまだ修行が足らんね。

奥様はさっさとプールに見切りをつけて、上の瀬に上っていきました。


追いついてみればここでもライズ。
昨日とは打って変わってハッチが多く、魚も上ずっているようです。
ここぞ、というポイントからはほとんど魚が出てくれました。






奥様も昨日のヤマメに続き、イワナを釣り上げました。


退渓点とした堰堤下では、


今日2匹目のイワナ。


夏のような天気が数日続き、水温の低かった男鹿川でも、水生昆虫がやっと動き始めたようです。
ハッチあり、ライズあり、魚あり。
いやー、楽しかった。

また、行こう!