TV「開運!なんでも鑑定団」が私の町にやって来るそうです。
我が家に「お宝」はないものか?
捜してみてもありませんね。
そうそう、親父の愛用していたあの「硯」はどうだろう。
ほこりのかぶった硯をタワシでゴシゴシ洗ってみると
見事な彫り物が浮かび上がってきました。
石に染込んだ墨のほのかな香りもだだよって来ました。
縦40センチ、横30センチ、厚さ42ミリ。硯の裏には北鮮鍾城産と彫られています。
調べてみると鍾城(チョンソン)は、朝鮮民主主義人民共和国咸鏡北道の北部にあった郡、
15世紀に豆満江沿いに置かれた六鎮の一つだそうだ。
そもそも、なぜ、こんな物が我が家にあったのだろう。
子供の頃の記憶では、オフクロの家に戦時中、疎開していた方が
お世話になりましたとお礼に置いていったそうです。
この方は一体、どんな方だったのだろう。
この硯のルーツを探る旅は続きます。