英会話スクールについて
[ジ]英会話という業界の大手が倒産してしまいました。今回の倒産は[ノ]の倒産によって業界イメージが悪くなったからだとも言われています。しかし私たちにとってもっと深刻なのは企業経営の問題ではなく、英会話学校に通っても全然話せるようにならないということでしょう。ちょっとブログを調べてみても、元あるいは現役の英会話会社の従業員本人が、英会話スクールで英会話が出来るようにはならないと辛辣な証言をしていることがわかります。たとえば、Dorkyの英会話業界レポート が一番徹底していますね。あるいは、吉村宗太郎という人の「英会話のジオスに見る英会話業界」によると、次のような状況です。
国内の英会話学校に通っただけで、大幅に会話力が上達したケース…
英会話学校で働いていたにもかかわらず、殆ど見た事がありません。
50~60 万の料金を頂いておきながら、情けない話しですが、語学力向上を提供するというよりは、本人が『やっているんだ』という満足感を提供しているように感じていました。
当塾でも、原則的に英会話スクールには通わないようにと指導しています。通うだけ時間と金の無駄で、通う暇があったら英語の勉強でもしていなさいということです。
なぜ英会話スクールでは英会話ができるようにならないのでしょうか。よく講師の質が悪いとか、あるいは、外人講師への待遇が悪すぎるとか言われたりします。たしかに、それも一つの原因でしょう。しかし、根本問題ではないのです。理由は大きく分けて、1)一週間に通う回数と時間が少なすぎる、2)一定量以上の宿題を課すシステムができていない、3)生徒の基礎英語力が低い、の三つに分類されるのではないでしょうか。
1)英会話だろうと、どの言語だろうと、通常は週に3回以上の授業が必要です。入門者・初心者ならば本当は週五回くらいが望ましいのですが、最低ラインはおそらく週3回くらいでしょう。語学習得の観点からいえば、週一回の授業ではほとんど絶望的なのです。本当のことを書くと、学生時代には週一回の語学の授業(第三外国語のドイツ語、早稲田奉仕園で学んだはずのタガログ語)を何度か挑戦し、結局、全然成果が上がりませんでした。
現状では毎日のように英会話スクールに通う生徒はほとんどいないでしょう。お金が高くつきますじ、時間的にも厳しいでしょうからね。となれば、英会話スクールなんてほとんど絶望的なのです。
2)真面目な教師であれば、宿題計画を予め用意しておく必要があります。週に3-5回の授業だとしても宿題は必要です。ましてや週1-2回だとすれば、大量の宿題を生徒に課さなくてはいけません。しかし、英会話スクールでは宿題なんてほとんどないのではないでしょうか。それは、致命的な大問題なのです!
さて、もし英会話スクールのほうで宿題を出さないのであれば、生徒が自主的に勉強をしなくてはならないわけです。しかし、どれだけの生徒が自主的に勉強してくるでしょうか。たとえば毎日NHK「基礎英語3」と「英語5分間トレーニング」を聴いている人です。皆無とは言いませんが、ほとんどいないでしょう。だから、英会話スクールはほとんど機能していないわけですね。
3)ただし、ある程度英語基礎力がある生徒であれば、かなり事情が異なるはずです。仮に英検準1級レベル前後、あるいは難関国立大学や早慶上智の大学生レベルならば、やる気さえあれば、自主的に課題を見つけ、こなしてくることが可能です。そういう真面目な彼ら・彼女らならば、英会話スクールで英語を学ぶ場にするのではなく、日頃の学習の成果を披露する場にするならば、大いに成果が上がる可能性があるでしょう。言い換えれば、独学でインプットし、英会話スクールでアウトプットするようにすれば、英会話スクールで英語は伸びるはずです。
しかし、英検準一級レベルの生徒は、英会話スクールにほとんどいないはずです。考えてみてください。準1級レベルの生徒が集まっている英会話学校ならば、町に乱立できるわけはないではないですか。
余談
ところで、我が塾に、私のアドバイスを無視して、英会話スクールーーオオノの[の]だそうですがーー通い続けている生徒がいます。本人に尋ねてみると、我が塾に通うようになってから、2段階レベルがアップしたのだそうです。ま、そりゃ、アップするでしょうね。我が塾でしっかりインプット(『シリウス発展編』の暗記暗唱)していますから。ただ、[の]に行くのは、やっぱり時間とお金の無駄であることは変わりないです・・・。
[ジ]英会話という業界の大手が倒産してしまいました。今回の倒産は[ノ]の倒産によって業界イメージが悪くなったからだとも言われています。しかし私たちにとってもっと深刻なのは企業経営の問題ではなく、英会話学校に通っても全然話せるようにならないということでしょう。ちょっとブログを調べてみても、元あるいは現役の英会話会社の従業員本人が、英会話スクールで英会話が出来るようにはならないと辛辣な証言をしていることがわかります。たとえば、Dorkyの英会話業界レポート が一番徹底していますね。あるいは、吉村宗太郎という人の「英会話のジオスに見る英会話業界」によると、次のような状況です。
国内の英会話学校に通っただけで、大幅に会話力が上達したケース…
英会話学校で働いていたにもかかわらず、殆ど見た事がありません。
50~60 万の料金を頂いておきながら、情けない話しですが、語学力向上を提供するというよりは、本人が『やっているんだ』という満足感を提供しているように感じていました。
当塾でも、原則的に英会話スクールには通わないようにと指導しています。通うだけ時間と金の無駄で、通う暇があったら英語の勉強でもしていなさいということです。
なぜ英会話スクールでは英会話ができるようにならないのでしょうか。よく講師の質が悪いとか、あるいは、外人講師への待遇が悪すぎるとか言われたりします。たしかに、それも一つの原因でしょう。しかし、根本問題ではないのです。理由は大きく分けて、1)一週間に通う回数と時間が少なすぎる、2)一定量以上の宿題を課すシステムができていない、3)生徒の基礎英語力が低い、の三つに分類されるのではないでしょうか。
1)英会話だろうと、どの言語だろうと、通常は週に3回以上の授業が必要です。入門者・初心者ならば本当は週五回くらいが望ましいのですが、最低ラインはおそらく週3回くらいでしょう。語学習得の観点からいえば、週一回の授業ではほとんど絶望的なのです。本当のことを書くと、学生時代には週一回の語学の授業(第三外国語のドイツ語、早稲田奉仕園で学んだはずのタガログ語)を何度か挑戦し、結局、全然成果が上がりませんでした。
現状では毎日のように英会話スクールに通う生徒はほとんどいないでしょう。お金が高くつきますじ、時間的にも厳しいでしょうからね。となれば、英会話スクールなんてほとんど絶望的なのです。
2)真面目な教師であれば、宿題計画を予め用意しておく必要があります。週に3-5回の授業だとしても宿題は必要です。ましてや週1-2回だとすれば、大量の宿題を生徒に課さなくてはいけません。しかし、英会話スクールでは宿題なんてほとんどないのではないでしょうか。それは、致命的な大問題なのです!
さて、もし英会話スクールのほうで宿題を出さないのであれば、生徒が自主的に勉強をしなくてはならないわけです。しかし、どれだけの生徒が自主的に勉強してくるでしょうか。たとえば毎日NHK「基礎英語3」と「英語5分間トレーニング」を聴いている人です。皆無とは言いませんが、ほとんどいないでしょう。だから、英会話スクールはほとんど機能していないわけですね。
3)ただし、ある程度英語基礎力がある生徒であれば、かなり事情が異なるはずです。仮に英検準1級レベル前後、あるいは難関国立大学や早慶上智の大学生レベルならば、やる気さえあれば、自主的に課題を見つけ、こなしてくることが可能です。そういう真面目な彼ら・彼女らならば、英会話スクールで英語を学ぶ場にするのではなく、日頃の学習の成果を披露する場にするならば、大いに成果が上がる可能性があるでしょう。言い換えれば、独学でインプットし、英会話スクールでアウトプットするようにすれば、英会話スクールで英語は伸びるはずです。
しかし、英検準一級レベルの生徒は、英会話スクールにほとんどいないはずです。考えてみてください。準1級レベルの生徒が集まっている英会話学校ならば、町に乱立できるわけはないではないですか。
余談
ところで、我が塾に、私のアドバイスを無視して、英会話スクールーーオオノの[の]だそうですがーー通い続けている生徒がいます。本人に尋ねてみると、我が塾に通うようになってから、2段階レベルがアップしたのだそうです。ま、そりゃ、アップするでしょうね。我が塾でしっかりインプット(『シリウス発展編』の暗記暗唱)していますから。ただ、[の]に行くのは、やっぱり時間とお金の無駄であることは変わりないです・・・。
該当記事では年単位の海外留学を勧めていますが、他のケースとしては英語であれば英語圏の恋人がいる方は、驚くほど上達するんですね。
日本語のコミュニケーションをしても意味はないのですが、意識的に英語のコミュニケーションを取ることによって、自然とインプットもアウトプットも増えます。
お書きになられている通り、インプットとアウトプットのバランスが取れる環境があれば英会話スクールに行く必要はないと思います。
余程、頻繁に通える環境でなければ…ですが。
>英語であれば英語圏の恋人がいる方は、驚くほど上達するんですね。
そうでしょうね。そういえば、私の知っている日本語の達人は、皆さんプレイボーイの人ばかりでした。