林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

基礎英語力のチェック問題

2011年02月28日 | 英語学習
当塾にはじめて訪問する高校生に英文法力をチェックしてみると、その大半が中1レベルから怪しい。とくに中堅レベルの私立一貫校の生徒の場合に顕著だ。中高一貫教育の悪いところが出てしまった形である。(高校受験を経ている生徒さんの場合は、もう少し良い場合が多い)。

よって当塾では、ほとんどの生徒さんに中1からの英文法の再構築をがんばってもらっている。

ここで、中学レベルの基礎英文法力の目安を示しておこう。下の画像は、最初の面接時に和文英訳試験で用いる予定の文章である。念のためにもう一度書くと、英文法の問題集を解くのではなく、与えられた和文を瞬時に英語に出来るのかがポイントとなる試験である。



別にとりわけ難しいではないとは思うのだが、残念ながらこのレベルが出来ないのだ。


しかし、集中訓練で頑張れば、短期間でモノにすることが可能だ。某国立大学(卒業するためにはTOEIC600点以上が義務づけられている大学です)に推薦合格したM君だが、当所は全然英語が出来ていなかった。中堅私学の悪い典型例みたいな生徒だったのだ。それがたった4ヶ月の集中授業で中学英語を終了できたようだ。さきほど終えた授業で試験しみたのだが、彼はすべてほぼ瞬間的に正解英文を言うことが出来たのである。これが出来れば、今後の英語学習は明るい。

小田急江ノ島線東林間駅から徒歩3分(中央林間・相模大野から一駅)

私立中高一貫校生対象英語完全個別指導塾
プログレス・バードランド・ニュートレジャー対策
大学受験・筑駒/開成受験対策

東大式個別ゼミ

合格続報ーー早稲田合格

2011年02月27日 | 受験
奇跡が起きました。なんと早稲田の教育学部に合格です。

以前、東女と法政に受かった生徒はどちらに進学したらよいのかなあと書いた生徒なのですが、まさかの第一志望校合格でした。

国語が得意な生徒なので、国語の配点が高い教育学部国語国文科は有利だったのでしょう。そういえば、国文科だから作家の綿矢りさの後輩になれたのですね。

実はこの生徒、学習院大学の推薦入学というオファーがあったのに、それを蹴って一般試験で勝負するという大冒険に出ていたのです。しかし、結果は思わぬ快挙となりました。

本当に神様は存在するのですね。

子供時代に読んだ本(ホームズの「赤毛連盟」)

2011年02月24日 | 教養英語
最近、子供の時に子供向け翻訳で読んだ読み物を、原文で読み返してみようと思っている。今日は休日だったので、コナンドルの『シャロック・ホームズの冒険』から名作として名高い「赤毛同盟」(1891年)を散歩がてらにドーナツ屋さんで読んでみた。

子供の時には、子供向けリライトのためか短編と長編の区別すらもつかなかったが、原文を見てみると確かに短編なのだなと思う。文庫本サイズの小さな本(しかしちょっとおしゃれな本である)なのに、立っの30ページくらいしかない。英語もかなり容易なのに驚く。これではハリー・ポッターよりもやさしいだろう。

有名なストーリーなのでさすがに何十年たっても忘れはしない。しかし、ストーリーにかかわらない細部が興味深く思えてくる。例えば、イタリア音楽やフランス音楽ではなくてドイツ音楽の方が趣味に合っていると行ったホームズの発言である。ホームズは、ベートーベンが好きだったのかそれともワーグナー(1813年から1883年)が好きだったのか。(この作品が発表されたのは1891年なので、ドイツ文化に対する反発がなかったということなのだろうか。第一次世界大戦前夜であれば、ホームズにドイツ音楽が好きだ等とは言わせなかったのだろうか)。

あるいは、この短編の最後でホームズが、フローベール(1821~1880年)がジョルジュ・サンド(1804~1876年)に出した手紙の言葉を引用している点が面白い。(「人間、それは何でもない。業績こそが全てだ」といった内容の1文)。もちろん、フランス語は英語に翻訳されていない。当時のイギリス人読者は、当然簡単なフランス語くらいは理解できるという前提があったのだろう。また、彼らにとって一世代前のフランス文学は、イギリス人読書人の教養としてみなされていたのであろう。

なお、この小説は Podcast でも無料で聞くことができる。

ホームズの次には、ジャック・ロンドンの犬関係の小説を読んだり聴いたりしたいものだ。

追加
今日、平成23年2月25日(金)だが、私が小学校三年生の頃に感激した『白い牙』が届いた。 ただし、日本語の文章を書いたのは、この本の人とは異なる。おそらく、たかしよいち か誰かによるものだった。

合格ーーどこの大学に進学すべきか

2011年02月18日 | 教養英語
受験生からの合格報告が入った。

東京女子大と法政大学に合格したのである。前者はセンター試験で、後者は一般試験合格である。第一志望等の発表はまだであるが、ひとまずは安心というところだ。

さて、どちらかを選ばなければならないとしたら、どうしたらよいのだろうか? 20年前ならば、考えることなく東京女子大である。だが、この何十年かで女子大の地位と人気はかなり落ちた。津田塾とお茶の水をのぞけば、ちょっと躊躇われるようにもなった。(そうはいっても、東女は女子大のNO.3であるが)。

入試問題に関する限り、東女のほうが法政(文学部)よりもはるかに良心的である。だから教育プログラムも東女の方が良いような気もする。

だが、法政大学は規模も大きいし、都心にあって、刺激に富むようにも思える。(八王子の山の中の法政大学であれば、むろん東女を薦める)。

どちらのほうがより良い大学なのか、非常に判断しずらいところだ。

一番良いのは、別の大学に合格していることである。吉報を待つ!


勉強しやすい珈琲屋

2011年02月17日 | Weblog
相模大野で勉強しやすい喫茶店といえば、やっぱりスタバでしょう。マックでも勉強できないこともないですが、ちょっと騒然とした感じで、あまり居心地がよいとは思えません。

2Fには受験生らしき姿が多いですが、気持ちは分かります。集中できるんですよね。しかし、おじさんの私は主に1Fを使います。主にグランデ等の大きなカップを注文します。



大野を離れるとどこがよいでしょうか? 私はときどき相模大野のBookOFFに出かけて勉強・受験関係の本を漁りますが、さらにオダサガ側へ進むと、「おはしcafeガスト 相模原南台店」というファミレスがあります。昔すかいらーくがあったところです。私は結構気に入りました。ドリンクだけだとちょっと割高ですが、安いデザートと一緒に頼むと500円未満でおかわり自由です。

先日初めて入ったところですが、お勧めだと思います。


次回は、東林間、町田も紹介しましょう。(オダサガと中央林間はまだお勧めが見つからない)。

我が国の英語教育論に欠けているもの(その2):私立中学入試の英語化の可能性

2011年02月16日 | 受験
さて、松本茂に限らず、多くの大学の英語教育専門家の英語教育改革に関する議論には、ちょっと物足りない。私見では二つの問題点がある。一つには受験体制についての言及が少なすぎること、もう一つは私学や民間の英語教育について議論をしようしない事である。

松本は、小学校の英語教育に賛同する立場であり、ここでも賛成の意見が述べられている。だが、松本教授は、そして対抗馬である慶応大学の大津教授も、将来の小学校英語教科化のインパクトについて、本当のことを全く書いていないように思われる。

ずばり、書いてしまおう。小学校における英語の教科化の最大かつ潜在的焦点は、私立中学受験に英語が採用されるか否かなのである。

今までは小学校で英語を勉強するということは、中学受験をしないということを意味していた。こういう状況が続いているのであれば、小学校教育に英語が導入されたところで、実は英語教育状況にそれ程のインパクトは生じない。せいぜい小学校の先生が苦しむくらいのものである。

だが、ひとたび早慶や御三家などの一流中学が英語を受験科目として採用すれば、我が国の小学生英語熱は一気に加熱する。首都圏と京阪神のエリート候補小学生が、2~3年の間、毎日のように塾・予備校と家庭で必死に英語を勉強するようになるのだ。

つまり、小学校における英語の教科活動の導入は、私立中学入試の英語化の可能性を秘めている。もちろんそれは、日本の一流私立中高一貫校の英語力が劇的にアップする事を意味する。小学校英語賛成派がこのメリットについて論じないのは、不思議としか言いようがない。

もちろん、上記のような私立中学入試の英語化は、うんざりする程の英語力格差の時代が到来する事をも意味する。首都圏あるいは京阪神に住居を構え、私立一流中高一貫校に合格しなければ、一流大学には合格できない時代が来るということに他ならないからだ。もちろん今でも東大・京大や慶応大学に合格できる者の多くは、私立中高一貫校の出身者である。しかし、英語格差がこんなふうに広がれば、地方公立高校出身者が一流大学に合格できる余地は限りなくゼロになってしまうだろう。残念ながら、このデメリットについて、小学校英語反対派は論じていないのではないだろうか。

我が国の英語教育論に欠けているもの(1)

2011年02月15日 | 英語学習
最新号の『エコノミスト』(2011年2月22日号)をみると、立教大学の松本茂が日本の英語教育の問題点を指摘している。あまり鮮明ではないので前ページアップロードしておこう。(ipodtouch2010年版をカメラを使用し、スキャナーソフトで多少修正を試みてみたものだ。おそらくIphoneならばより鮮明になるのだろう)





日本の高校では他の東アジアの高校と異なり、海外の大学にどれだけ合格させられたのかを競い合ったりはしないと述べる。あるいは、日本の大学の国際的評価が低くなっている、日本の大学でも英語の授業が受けられるようになることが必要だといった問題を指摘する。そして、グローバルに活躍する人材に関するイメージを共有する事が大事だとか、国家レベルの施策が必要だと言った結論を述べる。

こういった指摘それ自体は必ずしも的外れというわけではないだろう。しかし、英語教育に関する具体的な教育的提言もなしに,日本の高校から海外の大学に合格できたら良いとか、日本の大学で英語で専門を学べるようにすべきだとか、大学の英語教育専門家にしてはあまりに無責任な発言ではないか。日本の高校生や大学生は、現状では英語の授業に着いていけるはずがない。当然、ギャップを埋めるための政策を提言しなければならなかったはずだがこれを怠っているのだ。

「基礎英語1」を再開する

2011年02月05日 | 英語学習
木村松雄の「基礎英語1」についてはたびたび苦言を呈してきた。あまりにも難しすぎたので、小学6年生に使用してきた基礎英語も一旦は中断したということも述べた。しかし、2月からは「基礎英語1」を再開を試みることにした。

再開の理由は、次の通りである。

(1)中学一年生用の教科書をほぼ終了したので、読んだり聴いたりして楽しいテキストが新しく必要になったこと。
(2)文法問題集『シリウス標準篇(VOL 1)』を、ほぼマスターしたこと。
(3)(2)の段階で『基礎英語1』(2月号)を見てみると、以前感じたほどには難しく思われなかったこと。

木村・基礎英語1には不満が多いのだが、利用できるモノならば利用したいとういのが、本当の気持ちだ。現段階では、”使える”教材のように見えたのだ。


さて、学校用教科書の中1英語の最後は一般動詞(DO動詞)の過去形である。「基礎英語1」もちょうど同じテーマに取り組んでいるので、ちょうどよかった。写真(←最近購入した最新版のIPOD TOUCH(第四世代)のカメラで撮影した。写真は荒いが使えると思います。いかがでしょうか?)を見てもらいたい。




難しさも適度かなと私は感じたわけだが、他の先生や生徒さんはどのような感想をもつのだろうか。

これらの本文テキストに文法練習が加わる。今週のテーマは不規則動詞である。


うちの授業では、これらの文法練習に変形練習を加える。とくにWh疑問文にしてそれに答える練習に力点を置いている。

Where、When, What timeといった疑問文に作り替えるというのは、中高生でもなかなかできなかったりするのだが、小六のE子さんは非常に良くできる。週一回60分のみの授業だったが、よく健闘してくれたなと思う。4月からは「基礎英語2」に挑戦してもらおう。

過信は禁物: クラウド・テクノロジー

2011年02月02日 | 文房具と読書
いわゆる「クラウド」という技術を利用している人は多いだろうと思う。ビジネス にとっては もはや必需品だといえるだろう。

私は昨年途中からEvernoteやらDropboxといった、インターネットを活用した情報整理技術を使ってみている。複数のPCやら携帯情報器機(私の場合はipodtouchなど)を利用しているモノには、たしかに便利である。

私どもの塾では、プリンターに繋いでやるパソコンは一台だけだ。プリンターが無線LANで接続しているならば構わないが、安価な旧式プリンターなので、そのパソコンを立ち上げてそこから印刷しなくてはならない。そこで活躍したのが、ドロップボックスというクラウド技術だった。便利この上ないことは明かです。

ほかのPCで作成したファイルも、そのドロップボックスに入れてしまえば、簡単にファイルを共有できるのので、印刷が至極簡単になったというわけだ。

しかし、ある日、ドロップボックスをのぞいてみると、ファイルの中が空っぽだったのだ

ネットで調べてみると、そういうことは時々あるようである。しかも、一度消えてしまったモノは回復できないそうなのだ。残念ながらバックアップはなかった。

紛失したのは、東京女子大学の入試問題の数年分である。しっかりと、書き込み版および書き込みの双方をScanSnap S1300でしっかりとスキャナーしたものであった。

みなさんには、クラウドテクノロジーには過信せず、しっかりとバックアップをおくことを強く勧める。