好事家の世迷言。

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事件117『疑惑の辛口カレー』(第40巻)考察。

2012-01-08 | 『名探偵コナン』原作考察
読めば読むほど、じれったい気持ち、もどかしい気持ちに襲われる事件だ。
事件そのものとは異なる謎が幾つも並んでいるためだ。

出題その1。
コナンは今回、
風邪を引いて喉を痛めた上、右手首まで痛めたせいで、
他人に推理させる事に四苦八苦する。
が、冷静に考えれば彼は本来、さして苦労する必要など無かった。
それは何故か?

答えは事件解決後にある。
コナンは左手で携帯電話などのキーボードを使えば良かったのだ。

出題その2。
犯人は今回、来客を利用してのトリックで、ある種悪魔的な殺人を成した。
が、実のところ、このトリックには大きな問題点がある。
それは何か?

来客が犯人の言う通りに行動するとは限らない事だ。
つまりは、蓋然性(プロバビリティ)の部分が大きすぎるのだ。

出題その3。
出題その2を踏まえれば、そもそも今回の殺人事件自体、
ある展開ならば回避できた事が分かる。
その展開とは何か?

蘭が被害者の声を案じて障子を開けていれば良かったのだ。
その事に、蘭を含めた一同が気づいていないのは、果たして幸福なのか不幸なのか。
それが、この事件での最大の謎かもしれない。

それでは。また次回。

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