理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

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下戸の系譜(1) アセトアルデヒド分解酵素

2005-09-04 | マクロビを学ぶ
酵素に関係のある話をもう1つ。

酒は陰性、ほどほどならよいとされ、マクロビオティックを実践している人の中でもある程度(たくさん?)飲むという人は少なくないと思いますが、私は酒が飲めません。若いうちは飲み会に行くとビールをコップに2杯ぐらいは飲んでいましたが、最近はそれでも気分が悪くなるので最初からウーロン茶です。

「酒が飲めない体質の人は東洋人にしかいない」という話をよく聞きます。確かに今まで知り合った欧米人の中には、健康上・宗教上の理由で飲まないという人はいても私のように体質としてアルコールを受けつけないという人はいませんでした。

なぜ東洋人にしかいないのか、飲める人と飲めない人は何が違うのかについて、わかりやすくまとめられているページを最近見つけました。

現代日本人のルーツ & 酒に強い人弱い人 (未来航路)

要約すると、まず酒に弱い人のメカニズムは以下の通りです。

・酒に含まれるエチルアルコール(C2H5OH)はまずアルコール分解酵素の助けでアセトアルデヒド(CH3CHO)に分解され、これがさらにアセトアルデヒド分解酵素の助けで酢酸(CH3COOH)や水(H2O)になる
・ところが、アセトアルデヒド分解酵素のうち低濃度で機能するALDH2という酵素が働かない「ALDH2不活性型」の人がいて、こういう人はアセトアルデヒドが長く血液中に居座り、顔面紅潮・吐き気・頭痛などを催す
(よく「アルコール分解酵素がないから弱い」という言い方をしますが間違いで、不活性なのはアセトアルデヒド分解酵素です)
・ALDH2不活性型の(酒が飲めない)遺伝子を■、ALDH2活性型の(酒が飲める)遺伝子を□で表すと(正式な記号ではありません)、父・母からそれぞれどちらを受け継いだかにより■■(飲めない: 10%)、■□(少し飲める: 40%)、□□(飲める: 50%)のタイプの人がいる(%の数字は日本人の中の割合)

そしてなぜこういう違いができたかというと、現在の有力な説は、

・もともと日本には東南アジアから渡来した古モンゴロイドが住んでおり、彼らの中には□□(飲める)の人しかいなかった
・後に北部シベリアから主に朝鮮半島を経由して渡来してきた新モンゴロイドには、寒冷地に適応するための進化の過程でALDH2不活性型の遺伝子■が存在していた
・現在の日本人にはこれらの遺伝子が混在しており、酒に強い・弱いの差異を作り出している

とのことです。私は新モンゴロイドが持ってきた■の遺伝子を持っていると推測することができます。ちなみに、新モンゴロイドと交流のなかった欧米やアフリカの人種には、■の遺伝子を持っている人は1人も見つかっていないそうです。どうりで酒に弱い人がいないわけです。

おもしろいのは、新モンゴロイドが現在の近畿地方から広がっていったため、酒に弱い人も近畿地方近辺に多く、北海道や九州・沖縄には少ないということ(「酒に強い人弱い人の全国分布」参照)。私の先祖は父方・母方ともに兵庫県の真ん中あたりで代々百姓をしていたらしいので、酒に弱い人の多い地方の出身だということはできます。

それと、新モンゴロイドが寒冷地に適応する過程で酒に弱い人(遺伝子)が出現したのはなぜか、どういう点で寒冷地に適していたのかという疑問が出てくるのですが、「特に大きなメリットもデメリットもなかったからたまたま広まった」ということではないでしょうか。酒に弱いのが寒冷地に適しているという理由が思いつきません。
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2 コメント

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酵素を増やす (hallick)
2005-09-06 11:26:06
お酒の飲めない人に、ある実験をしたことがありまして、2~3日でお酒が飲めるようにしたことがあります。(笑)



どういう実験かと言いますと、酵素の材料はアミノ酸が24~1万ほどの組合せで、基本的にはタンパク質ですが、酸化還元酵素などは、アミノ酸にビタミンやミネラルを持ったものもあり、多くの酵素もビタミンやミネラルを従えています。

特にミネラルは酵素を構成する大切な成分ですので、ミネラルを大量に補給することで、アセトアルデヒド分解酵素も活性化できるのではないかと考えたわけです。

そこで、被験者に、乾燥して粉にした海藻を大量に食べてもらいましたら、見事に成功しました。(*^_^*)



この実験から考えられることは、ミネラルを多く摂ることで、いろんな酵素が活性化される可能性があるということで、私は今もミネラルを利用して治療に用いています。

(切り傷などもミネラルを多く補給することで治りが良くなります。これは、怪我をした時に潮水に浸けると治りが早くなるのと一緒です)

ちなみに、ミネラルの多い食事をする人、あるいは海に近い地方に住む人は、酒の強い人が多いようです。

そして、ミネラルの少ない野菜は、陰性性状が強いので、陰性な野菜を多く摂り過ぎると、極陰性なアルコールも受け付けなくなるようです。

結論としては、ミネラルの多く含まれた食物を摂っている人は、アルコールに強くなる。

ということが言えそうです。

日本酒を枡で飲む時に、角にお塩を置いて、それを嘗めながら飲むのは、ミネラルの作用で酔いも少ないし、酒量も多く飲める理屈です。



アルコールを勧めるわけではなく、生命維持に大切な酵素を増やすには、ミネラルを多く摂取するほうがいいと考えているのです。
> hallick先生 (rice-addict)
2005-09-07 00:17:06
ありがとうございます。ミネラルの補給で酒が飲めるようになるとは知りませんでした。大学時代に知っていたら、あの頃は少々のムチャはしてましたし酒を強要されることもあったので、試していたかもしれません(金がなかったからつらいか...)。

酒だけでなく、食物のスムーズな分解と吸収に応用できる話なんですね。

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