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道北を旅してきた その2 1日目 羽田から宗谷岬へ

2015-08-15 18:44:30 | 旅行・鉄道
 
 

はじまりが、始まらない?

さて旅のスタートです。
最北端の地稚内へは、羽田空港からの直行便で向かいます。
最果てまで来たという実感を得るには東京から陸路で向かうべきでしょうが、
それをやってしまうと稚内に向かうだけでスケジュールを消化してしまうので、やはり飛行機を使います。



しかしこの稚内行の飛行機に乗る前の段階で、いきなりハプニング発生。
羽田空港へ向かう電車の中で、ANAからこんなメールが届いたのです。



な、なんですとー!?
使用機遅れで終電ギリギリで羽田に到着したり欠航により旅程が1日延びたりと、
なにかと飛行機とは相性の悪い自分ですが、今度はスタートの段階でつまづくんですか?
もうね、フライトの間ドキドキっぱなしでしたよ。
結論からいうと、なんの問題もなく定刻通りに稚内空港に着陸できたんですけど、
これはなかなか焦りましたよ……




地方空港らしくこじんまりとした稚内空港。
規模としては、去年使った女満別空港といい勝負?



最北端の地へ



さて稚内空港に到着したら、まずはバスに乗ります。
夏の観光シーズンには、稚内空港から宗谷岬を回り稚内フェリーターミナルへと向かうバスが走っているので、これを使います。
ハイブリッドカーを使うこのバスは、旅行者にとってメリットがいっぱい。


1.路線バスより安上がり
 稚内市内の路線バスには、稚内空港から直接宗谷岬へと向かう路線が存在しません。
 路線バスで宗谷岬に向かい稚内駅に戻るとなると、 空港→駅→宗谷岬→駅と稚内駅を経由することになります。
 この場合の運賃は600+1390×2=3380円。
 それに対してハイブリッドバスは空港→宗谷岬→稚内駅と回って2000円ぽっきり。
 びっくりするくらい安上がりです。

2.宗谷岬観光の際、大きな荷物は車内に置いておける
 空港到着後にそのままバスに乗り込む際、当然大きな荷物も一緒なわけです。
 ハイブリッドバスは宗谷岬の手前、宗谷丘陵で降りて見学したのち、
 宗谷岬のバス停で再び乗り込めるようになっています。
 このとき大きな荷物はバス車内に置いておけるので、宗谷岬周辺は身軽な格好で見学できるのです。




3.夕方のフェリーに間に合うようなダイヤになっている
 このバスのダイヤは

  稚内空港 12:50→宗谷岬→稚内駅14:55→稚内フェリーターミナル15:00

 となっていて、 15:30発の礼文島香深港行きや16:30発の利尻島鴛泊港行きに接続しています。
 お昼に稚内に着いてから宗谷岬を観光し、その日のうちに利尻・礼文島へ渡ることができるわけです。


といったふうに、旅行者に便利なようになっています。
これを使わない手はないので、空港に着いたら荷物を持ったまま迷わずこれに乗り込みます。





稚内空港からおよそ30分で、日本最北端の宗谷岬付近に到着です。



少し手前の駐車場で降りることができます。
写真奥にある階段を下っていけば、宗谷岬へたどり着きます。



おなじみ「日本最北端の地の碑」。


飛行機が着陸できるかどうか、なんて状況だったので、当然宗谷岬でも晴れず。


本州最南端の潮岬四国(ほぼ)最南端の足摺岬などには行きましたが、
本土の端っこに立つのはこれが初めてです。
でもいまいち最果てまで来た感じがしないのは、飛行機で飛んできたからでしょうね。
やはり陸路で来るべきだったか……かなり無理な話だけど。


ちなみにここ宗谷岬は、厳密にいえば日本最北端の地ではありません。
日本の領土において、民間人か到達可能な場所としての最北端です。
実は宗谷岬の沖1kmの場所に弁天島という無人島があって、宗谷岬よりも北にあるため、
こちらが日本の実効支配の及ぶ場所として最北端です。

そしてややこしいことに、これも日本の最北端ではありません。
本当の最北端はどこか?
それは、北方領土択捉島のカモイワッカ岬です。
うーん、さすがにそこまで行くことはないでしょうねぇ。
自分が生きている間に、北方領土問題が解決する日が来るのかしら……



ほんの少しだけ宗谷岬の方が南にあります。






さてここまで来たら、ぜひともこの土産物屋に寄りましょう。
日本最北端の土産物屋です。



東京が猛暑に喘いでいたころ、私は21℃と大変涼しいところにいました。



このお店で売っているのが日本最北端到達証明書(100円)。
これ、ひと夏でいったいどれくらい売れるのか気になります(笑)



お店でもうひとつ買ったのが、わっかない牛乳
低温殺菌な上にノンホモ(脂肪分の均質化をしていない)とのことで、クリームみたいな濃厚な味の牛乳でした。



日本最北端の地の碑をバックにわっかない牛乳をパシャリ。
なんだか広告写真みたいになりました。








最北端の地を一通り味わったら、バスに乗り込んで稚内駅へと向かいます。



上で降りたバスは最北端の地の碑の近くまで下りて待機しています。
大きな荷物はバスに預けたまま、身軽に観光できて便利。



宗谷岬から稚内駅までは40分ほど。
途中の見どころはあまり無いので、うつらうつらしながらバスに揺られていきます。
そして着いたのが、日本の鉄道の最北端の駅、稚内駅です。
数年前に再開発があり、複合施設キタカラ KITAcolorとなったため、大変新しい駅舎です。



駅舎の前には日本最北端の線路モニュメントがあります。
宗谷本線の現在の最北端は当然構内にあるんですが、戦前はここから稚内桟橋まで線路が続いており、
稚内から樺太の大泊へと続く鉄道連絡船「稚泊航路」へと乗り込んでいたんだそう。
モニュメントより北側にはそのときのレールを示すように、ブロックが線を描いています。



昔の最北端線路は、このもっと先にあったんですねぇ。




稚内駅に着いたらホテルにチェックインして荷物を置き、
今度はノシャップ岬の方へと移動します。


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