えみです
昨日は、午前に事例研究ゼミ、
午後には、特別講座がありました。
特別講座は、
「音楽療法のセッションを体験する」
というものでした。
個人セッション3セッションなので、
体験者3人と、見学のみを希望する3人の計6人定員の講座になりました。
セッションルームには、セラピスト(私です)と、体験者1人の、
2人だけが入ります。
残りの5人は、
マジックミラー越しにその様子を見ます。
音楽療法を勉強して、実践をしている人でも、
実際にセッションを受ける経験をしている人はあまり多くはありません。
部屋に入る緊張感はどうなんだろう?
いろんな楽器を前にしたとき、どんな気持ちになるだろう?
初めてのセッションで、自分は一体どんなことをしたくなるだろう、
あるいは、したくなくなるだろう?
もちろん、私とのセッションは、
沢山ある中の一つでしかないので、
音楽療法を受けるとこうなりますよ、とは言えません。
ですが、自分自身が体験してみることはとても大事だとも思うのです。
3人とも初めてのセッションだったので、
私の方も特に準備できることもなく、
部屋に入ってもらって、体験者の息遣いや行動のテンポ、
表情などから、音を受け取ってそれをまた音楽にして返していきます。
最初は緊張気味だった人も、楽器への興味から次第にほぐれて行ったり、
一緒に音楽をする中で盛り上がったり、
音楽をひとまとまりにして、また次のものを一緒に創ったり・・・
ということを体験してもらいます。
何をしてもいいよ
何を鳴らしてもいいよ
どう動いてもいいよ
ということを伝えますが、それと同じくらい大事にしたいのが
何もしなくてもいいよ
ということ。
音楽が鳴っているから楽器を演奏しなければ
音楽が鳴っているから乗らなければ
セラピストが歌ってるから、応えなければ
そんな風に考えがちですが、
何にもしないでじっとしている
こともその人の表現。
大切にしたいと思います。
といっても、昨日の3人の方たちは、
皆さんかなりはじけてくださって、
3つのセッションの中で様々な音楽が飛び交いました
一つのセッションが終わるごとにごく短く、
体験者を中心にして感想を言ってもらって、
また次のセッションへ。
3人のセッションが終わって、
見学希望で来られていた方も、
「セッションを受ける方になっておけばよかった」
とおっしゃってました
外から見ていると、多分、
音楽がワ~っと湧き起ってきて、
二人の間に見えない信号のようなものがあって、それがまた音楽を発展させていく。
みたいに見えるんじゃないかと思うのです。
そこにあるものは、
実際にそこで体験してみないとよくわからない
後期にも、もう一度体験講座をする予定です。
興味を持たれた方は、是非「あまり迷わずに」いらしてください
えみ