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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Synaesthesia / "Ephemeral"

2007-01-31 08:38:44 | delerium
Ephemeral


□ Synaesthesia / "Ephemeral"

Intelligence Dream
Naked Sun
Descartes

Release Date; 29/04/1997
Label; Cleopatra
Cat.No.; CLP9941-2
Format; 1xCD

>> tracklisting

1. Nomads
2. Wasteland
3. Intelligence Dream
4. Entropy
5. Natural Forces
6. Naked Sun
7. Descartes

1997年、Bill Leeb、Rhys FulberがサイドプロジェクトのDelerium / "KARMA"と同時に制作していた姉妹作。素材や引用において多くKARMAと共通するものがありますが、こちらは濃厚なアンビエント。あまり振り返られることの無い名作なので、是非一度ここで紹介しておきたくて。余談ですが、私は当時、このアルバムをジャケット買いをして、後にBill Leebの作品であることを偶然知りました;

私としては、これ以上に表現し得る言葉が見つからないという感じなので、数年前に自分でAmazonに書いたレビューを引用します。(若干修正)

数多あるDeleriumのサイドプロジェクトの一つであり、今作は最も彼らのエスノ・アンビエントに対する姿勢が窺える作品である。霧に噎ぶようなドロドロとしたエレクトロサウンドに、メロディアスな分厚いシンセベース。そして何と言っても民族パーカスや生音の絡ませ方が絶品。ジャケのイメージ通りのアブストラクトな心象風景に放り出されるでしょう。

重厚で神秘的なエスノサウンドにハイテクな音色が絡む様は正にカタルシス。Deleriumの持つ軸的なエッセンスを余計な感傷性を排して抽出したようなサウンド。地獄で苦悶に身を捩らしているような、苦痛と安らぎ、死と快楽、背反するもののEphemeral(刹那)的な共感覚(Synaesthesia)を味わっているよう。最後を飾る「Descartes(デカルト)」は、そのまま同年に発売された「KARMA」のイントロへと導くような、幽玄なアンビエント。



ジャケット・デザインはCarylannで、MixはBill本人と、Chris Peterson(CRYOGENIC STUDIO)が手掛けています。Synaesthesia名義としては、十年前のこのアルバムが最後の作品となっていますが、個人的にすっごく次回作を希望しているプロジェクトなのでした。10年、長い。。。


Sandra Covered Conjure One / "Sleep"

2007-01-31 07:41:16 | delerium
□ Sandra / "The Art of Love"

http://www.crocodile-music.de/sandra/index.php
http://www.jukeboxalive.com/audio_play_offsite.php?mid=754070

Release Date; 23/02/2007

Michael Cretuのパートナーでもある
Sandraのニューアルバム"The Art Of Love"に、
Conjure One / "Sleep"のカヴァーが収録されています。
Jukeboxalive.comの三曲目でフルレングス試聴できます。

アルバム中のタイトルは違いますが、

>10 Casino Royale
>ML:Nowels/Steinberg/d'Ubaldo

上記試聴ファイルでは
"Sleep (Altarnative Version Casino Royale)"と
なっているので、これに間違いありません。

今作はMichael Cretu不在で、Jens Gadによるプロデュース。
Andru DonaldsとKim Sandersが参加。
EnigmaのパフォーマーがConjure Oneをカヴァーするのは
何か感慨深いものがありますね。
Sleepの途中にEnigma "Push the Limits"の
スロートヴォイスがサンプリングされているのに感動。




□ 2007年 新作フレグランス

Coolwater

□ Davidoff / "Cool Water Wave" (4月発売)

トップノート:ウォーターメロン、パッションフルーツ、マンゴー、グアバ
ミドルノート:ピンクペッパー、フリージア、コーン、アサガオ、ピオニー
ラストノート:サンダルウッド、イリスウッド、アンバー、ムスク


私が個人的に入れ込んでるダビドフの
新作フレグランスはクールウォーターシリーズ。
たまに瓶の見た目で買って失敗することがありますが、
これは特徴的なクセがあるわけでもなさそうで安心(?)
2/14に発売のエスカーダの『サンセットヒート』もキニナル。。
去年のヒットはD&Gのライトブルー、ということで
私の好みを察して頂ければ幸いです(笑




□ Tunes of the Day

□ Steve Jablonsky / "the Island"

You Have A Special Purpose in Life
My Name Is Lincoln


□ the Divine Comedy

Our Mutual Friend (Home Demo)


_*



思考ゲームと公発言の違い。

2007-01-31 04:40:55 | ニュース
柳沢伯夫厚生労働相の「女性は産む機械」発言。
これに乗じた対抗勢力の悪意的な動きの方が
問題のような気もしてきましたが、

さて、この発言の何が致命的なのかというと、

「女性は人間である」
「人間を機械に例える」
「女性を機械に例える」

この三段論法を段階的に分解していくと明らかです。
氏の不配慮な発言は、少なからず女性の差別視から
発せられた可能性が高いかもしれません。

しかし、それはどちらかといえば心証の問題であって
論理的に自明なことから探ると、
彼の発言の芯にある「おかしさ」とは、こういうことです。

「国民は経済的な装置である。」

人間を機械に例えた場合に生じる歪みが悪印象となります。
「装置」は「装置」の為に働きません。
そこに搾取者のような存在を感じさせてしまうのですね。
だから普通はこんな発言はしません。

でも「女性」だったらどうか。
それこそ「女性差別」と非難されるかもしれない。
しかし、彼にはそこで心理的なスケープゴートが
働いてしまいます。

「私の発言の本質は女性差別ではない。」

そう、本当は「国民差別」なのですから。
「言ってはいけない」けど、「真意は違うんだよ」
という二段階の免罪的プロセスを経て、
本当に言ってはいけない発言が生まれてしまうこともあると。
もう一つブレーキが足りませんでしたね。
これは「迂闊」というレベルだと思います。

思考ゲームで、経済活動をモデル的に捉える場合には、
ある意味有効な切り口ではあるのかもしれません。
でもそれを説明するときに「装置」と例える必要もないわけで。
公的な発言というものは、なるべく自由な解釈の余地を
与えないことが理想的です。
「周囲を一律に動かしうる力」を必要とされる場合が多いのですから。

あの発言は正に、攻撃される隙だらけのエラーコードを打って、
案の定プログラムを違う方向へ走らせてしまったという結果に。
考え事と公的な発言との間に垣根を設けるということが、
尊大な人たちの最も苦手とすることなのでしょう。