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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

福島原発事故 内部被曝の恐怖31 南相馬市農家が放射性セシウム規制値6倍超の放射能汚染牛市場に出荷!

2011年07月09日 | 福島原発事故


福島県の体表検査では問題なかった牛11頭ですが、東京都の肉の検査で半減期30年の放射性物質セシウム137が最大で食品衛生法の暫定基準値の6倍であることが判明しました。

この11頭については市場に出回らなかったのですが、同じ農家から6月末までに6頭分の肉がすでに出荷されていたことがわかりました。

同区域から4月下旬以降、3000頭近くが出荷されています(涙)

・・・・・もう誰かが食べちゃいましたね。。。。。


これが内部被曝の恐怖です。

だって、毎日身体を洗っていますから、体表を検査してもそれは放射性物質は検出されないでしょう。

牛の体表は全頭検査するけど、肉の検査は抽出検査しかしないというのが内部被曝の恐怖を全くわかっていない証拠です。

 

ちなみに、野菜の検査は、厚労省の指導で、水で数十秒洗ってからしてます。。。!

それではまるで意味がない。。。。(東日本大震災 福島原発 内部被曝の恐怖16 放射能暫定基準値測定 野菜を洗っていた

 

 


牛さんたちにも罪はない

 

 

 

放射性物質が降り注ぐ牧草や水を身体に取り入れれば、当然、身体の内部で生物濃縮が起こります。海に流れ出た放射性物質がプランクトン→魚→人間と濃縮されるのと同じです。

そして食物連鎖の頂点にいる人間の体内では最高の濃度になるのです。

「カドミウムが生物濃縮されて人間が食べるとイタイイタイ病になる、水銀だと水俣病になる、という具合です。ならば放射性物質が生物濃縮されれば、カドミウムや水銀にはない半減期はあるもののセシウムなんて半減期30年ですから、「原爆症」=放射性物質で被曝したことでの後障害、になるのではないですか」(東日本大震災 福島原発 内部被曝の恐怖10 食物連鎖による放射性物質 生物濃縮の問題

 

基準値を超える放射性物質が検出され、牛に与えられず山積みされる牧草=栃木県那須塩原市青木(2011年5月21日 朝日新聞朝刊)

 

 

体表検査で問題なかったのですから、この農家の罪ではありませんよ。

罪は東電に、そして日本の原子力発電政策にあるのです。

ハンバーガーなどミンチのようなどこの産地かわからない牛肉には要注意。

チェルノブイリの教訓からは、肉以上にミルクでの濃縮は凄いので、気をつけましょう。

 

 

 

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お肉はほどほどに(汗)

 

セシウムで福島県、牛の出荷自粛要請の可否検討

 
福島第一原子力発電所から20~30キロ圏の緊急時避難準備区域にある福島県南相馬市の農家が出荷した肉用牛11頭のうち1頭から暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、のこり10頭の肉からも、暫定規制値を超える同セシウムが検出されたことがわかった。

 4月下旬以後、同区域からは2924頭の肉用牛が出荷されていたことが福島県の調査で判明、県は、緊急時避難準備区域で飼育されている肉用牛について、畜産農家に出荷自粛の要請を行うかどうか、検討に入った。

 同県は今回の問題を受け、すでに南相馬市に肉用牛の出荷自粛を要請しているが、9日に畜産関係団体と協議し、同区域のほかの自治体の肉用牛の出荷の是非について検討する(2011年7月9日 読売新聞)。


セシウム検出の福島牛・農家から「6頭」が市場に流通 (1)

7月9日(ブルームバーグ):食品衛生法の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された牛を所有していた福島県南相馬市の農家から6月末までの1カ月間に6頭の牛が出荷されていたことが明らかになった。東京都や厚生労働省などの関係者が9日、ブルムバーグ・ニュースの取材に答えた。当局は問題の牛肉の最終経路について追跡調査している。

  東京電力・福島第一原子力発電所の事故に伴う牛の放射能汚染をめぐっては、東京都福祉保健局が厚労省から検査依頼を受けた南相馬市内の緊急時避難準備区域の牛11頭すべてに高い放射性のセシウムが確認された。検出値の低い牛肉でも1キログラム当たり1530ベクレルと規制値(1キログラム当り500ベクレル)の3倍を記録したほか、高いものでは6倍超の3200ベクレルが測定された。

  発表資料では、検査した11頭の枝肉等をすべて保管しており、市場には一切流通していないとしている。福祉保健局によると、国内の牛肉から規制値を超えた放射性物質が検出されたのは初めて。

  福祉保健局の食品安全課の担当者は、同じ農家が5月30日から6月30日の間に出荷した別の6頭の牛について、福島県で体表検査を受けていたと説明している。厚労省からの要請で追跡調査をしている同局は現段階で、問題の肉が都内食肉市場から各地に流れたことを把握しているが、最終経路については調査中という。

  体表調査

  福島県の農林水産部畜産課は、ブルームバーグ・ニュースの取材に対して、計画的避難区域と緊急時避難準備区域から出る牛については、すべて検査しており、今回問題となった牛は規制値を超えていなかったとしている。

  セシウム137の濃度は、1000分の1に薄まるのに300年かかるとされる。大気から地面に降り落ち浸み込むと、その地域を長い間汚染し続けることになるため、牧草で長期的に放牧されている牛への放射能汚染を懸念する専門家もいる。

更新日時: 2011/07/09 20:03 JST

 福島県南相馬市の緊急時避難準備区域から出荷された牛11頭の食肉から暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題を受け、県は9日、県内の施設で処理された食肉の全頭分検査の検討を始めた。他県で処理された食肉についても、農林水産省や厚生労働省と協議した上で、出荷先の自治体に全頭分検査の協力を求めるとみられる。

 緊急時避難準備区域から肉牛を出荷する際は、体表に放射性物質が付着していないかなど全頭を対象に検査しているが、処理後の食肉については抽出検査のみだった。

<script type="text/javascript"></script> 2011/07/09 21:09 【共同通信】

 


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7 コメント

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東電に入ろう (スクウォッター)
2011-07-10 02:41:21
旧聞に属しますが、ネット界で有名になってる「東電に入ろう」
YOU TUBE で検索すれば見られますので、ぜひ聞いて下さい。

東電に入ろう 入ろう 入ろう
東電に入ればこの世は天国
男の中の男はみんな
東電に入って花と散る。
返信する
ほううう ( ray)
2011-07-11 23:57:34
知りませんでした。

与謝野馨なんとか担当大臣の娘さんが入社されたらしいです(噂)

花と散らずに、花も恥じらうかも
返信する
Unknown (Unknown)
2011-07-12 05:07:18
 実は、かつて私が東電社員でした。
 最近は、どうも世間様に大きな顔をして、そう言うのもなにやらできない雰囲気です。
 そう、もうかなりの昔だから、今とは違っているのでしょうが、普通の会社とはどこか異なっている。
 意外なのは、関東、東北地方の出身者が多いこと。学閥もあって、官庁と同じく国立大学出身者が何と言っても最多、その中でも東大出身者が主流です。
 しかし、私学の方も勿論いて、慶応出身が結構目立つ。お給料は、会長、社長など役員らを別にして、一般社員らの給与が電気関係企業と横並びだから、想像よりも意外に高くない。
 雰囲気は、当然ながら官庁と似ていて、主な業務は外注だから、自ら手を汚しても仕事を取ってくるという、よその会社の業務とは相違して、地域独占の典型なのは、やむを得ない。
 全体にどうしても鷹揚なところがあるけれども、まじめを絵に描いた社員像そのもの。社員の能力は高いが、全体として企業の士気は低いのが、一般的特徴でっした。今も、同じ。
 以前、大昔だが木川田社長という傑物がいて、社員に厳しくて怖かった。その後に、惰性というか、役員らが堕落してきたのは、政界と同じでしょう。
 監督官庁の厳しさに欠けるのが、そうしても反映する。
返信する
木川田さん、有名ですね! ( ray)
2011-07-12 14:10:06
佐高信さんの本に出てきました。
彼に比べれば弟子の平岩外四氏でも変節漢だと。

今のNTTと似たような社風なんでしょうかね。

いい人ばっかりなんだけど悪いことしちゃんでしょうね。

返信する
日常、重大な過酷事故対策に必須の研修訓練、東電学園(企業教育)があったら、、、木川田社長の熱意ある意思を継続しなかった (Unknown)
2011-07-12 18:17:12
 世の中には、どんなに聡明で研究心があっても、外部からは見えないことがある。
 このそうであって、木川田社長が、原発第1号機導入をした時に、「原発は悪魔だ」と言ったのは有名な逸話でした。
 しかし、この傑物の時代を抜きん出ていたのは、この場合に非常の事態も、過酷事故も想定して、会社内教育、一般に企業教育といいますが、東電学園を従来の小規模から、大規模な研修機関に予算と人員配置によって、東京八王子へ建設したことでした。
 この中には、工業高校レベルの原子力科、専門学校・短大レベル、また技術研修の専門コースなど、核・原子力関係の充実したコースを揃えていた。
 しかし、その後の社長らは、これを廃校としてしまったのだから、今回の事故対策を処理できる人材、内部の対応能力など、必須の原子力発電技術者の時代的要請を、会社内に構築できなかった。
 何事でも同じですが、継続は力なりで、木川田社長の意思を続行できる体制を維持できなかったのが、今回の事故対策にも、大きく響いています。
 但し、技術教育、訓練という非常に地味な分野に、ある程度の研修として、興味と関心がないと、この視点を理解して認識することが、なかなか難しいのですが、、、
 これは、決して原発、核・原子力問題に限らないもので、どんな分野、領域でも、実は教育と訓練、社会的な研修、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)などが、企業、行政その他分野で、決定的な重要性を持ってくるものなのです。
 この象徴として、今回、途中で廃止したトレーニング部門があれば、異なった対応もあり得たと、残念に思います。
返信する
今頃気づいたの… (千葉のおじさん)
2011-07-13 11:55:17
牛肉の内部被爆は既に検査が行われていると思ってました。誰が考えても解る事を何故今頃やってるの…?私は子供の頃から食料による連鎖で濃縮する事を聞いてましたから、外部検査は当たり前、内部まで気がつくはずなのにやってなかったの…? これはマスコミ全体の責任でもあります。チョット踏み込めば解ることでしょうし、テレビで今知ったように驚いている何とかのコメンテーターには唖然とします。
返信する
本当にそう思います。たまったものじゃないですね! ( ray)
2011-07-13 12:23:28

放射能汚染牛肉が市場に流通―消費者に衝撃
2011年 7月 13日 9:17 JST
 【東京】放射性セシウムに汚染された牛肉が日本全土の店舗やレストランに出荷されていたことが明らかになり、新たな放射能汚染騒動になっている。

 これは、事故のあった福島第1原発に近い農家が飼育した牛6頭の肉で、日本の食品安全基準の最大7倍の放射性セシウムが検出された。政府当局によると、肉の一部は既に消費者の口に入った公算が大きいという。


 専門家は、この程度の放射線は1度か2度食べたとしても健康上問題がないほどに低いと述べている。しかし汚染牛肉流通の発覚は国内のニュース番組やワイドショー番組で大きく取り上げられており、日本の消費者が今後長期間にわたって放射能の恐怖とともに生きていくことを想起させた。またそれは日本における牛の放射能検査方法に抜け穴があることも浮き彫りにした。

 日本ではこれまで、食品の放射能汚染に関する報道がおおむね収まった状況にあった。しかし今回の牛肉汚染騒動で、福島第1原発が水、農産物、それに魚といった生活必需品を放射能で汚染しているとの懸念が再燃した。日本の検査当局は1カ月前、同原発から200マイル(約320キロ)以上離れた場所で生産された茶葉から基準値を超える放射性物質を検出した。これは汚染が以前考えていたよりも広範にわたっていることを示している。

 汚染牛肉の流通で国民は衝撃を受けた。肉の流通経路の調査は9日に始まった。東京都が同日、福島第1原発から約29キロメートル離れた福島県南相馬市の農家で飼育されていた牛の肉から高い濃度の放射性セシウムを検出したと発表したためだ。これより先、この農家が飼育した6頭の牛は東京の食肉処理業者に出荷され、その後、8県や首都圏の卸売・小売業者に販売されていた。6頭はいずれも外部、つまり体の表面の放射能検査をクリアしていた。

 東京都の食品監視当局の広報担当者は、一部の肉の行方が分からないが、中には既に消費者の手に渡ったものもあるとみられると述べた。これが牛肉の売り上げに与えている影響は今のところ不明。

 放射性セシウムはガンマ線を放出して、細胞のDNAを傷つけ、がんになるリスクを高める可能性がある。しかし、原発事故調査・検証委員を務める放射線医学総合研究所の研究員、柿沼志津子氏はウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対し、今回検出された水準は1年間毎日大量に摂取し続けた場合に健康上の懸念が生じる程度だと指摘し、日本の食事スタイルでは問題になる可能性が低いと述べた。1度や2度食べてもあまり影響はないという。

 福島県の担当者によると、同県は福島第1原発から近い地域で飼育されていたすべての牛について、外部検査、つまり体の表面の検査を行っていた。今回汚染が発覚した牛はすべてこの外部検査をクリアしていたという。

 また同県は農家に対し、被ばくリスクを判断するための質問票に回答するよう求めていた。その中には牛がどんな水を摂取していたか、どこで飼育されていたか、どのようなものを餌としていたかといった質問があった。県の担当者によれば、汚染された牛を飼育していた農家は汚染された餌を与えていないと回答していたが、それが事実ではないことが分かったという。

 この農家は後になって、屋外に置かれ、放射性降下物にもさらされていたわらを牛に与えていたことを認めた。その後の検査でわらから非常に高い濃度の放射性セシウムが検出された。そのわらは牛に内部被ばくを引き起こしたが、県の検査ではそれを検知することができなかった。

 福島県やその他の自治体は同時に、汚染された可能性のある地域の肉の一部を、食肉処理された後に検査している。しかし、検査には時間がかかるため、実施の割合は非常に低い。厚生労働省の広報担当者によると、9日に汚染された肉が発見される以前に実施された福島県産の牛肉の検査件数はわずか45件。検査を受けた肉の割合は恐らく出荷された肉の1%にも満たない。
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