安倍首相が2013年12月26日午前、靖国神社に参拝しました。
玉串料こそ私費で支払いましたが、公用車に乗り、秘書官を同行し、内閣総理大臣と肩書を記帳しましたから、なんと言い逃れしようと、後で詳述するように、れっきとした公式参拝です。
さて、これに先んじる事1年余り、安倍晋三自民党総裁は2012年10月17日夕刻、秋季例大祭が開かれている東京・九段の靖国神社を参拝しました。
安倍氏は2006年~07年の首相在任中に靖国参拝を見送ったことについて、9月の総裁選では
「首相在任中に靖国参拝できなかったのは、私にとって痛恨の極みだ」
と発言し、今後、首相になった場合の参拝については
「この発言から、お酌み取りいただきたい」
と語っています。つまり、行くということですね。
私は、この件について
しかし、この人が、万が一内閣総理大臣になったときに、ここまで「期待」さ せておいて靖国神社に参拝しなかったら、それはそれで、支持基盤である右翼勢力から突き上げられるでしょうから、やはり公式参拝するのでしょう。これは本 人も気づいているように、それでなくても揉めている中国や韓国との間の摩擦を激化させるのは必定です。
と書きました。予想通りになったと言えるでしょう。
安倍自民党総裁が内閣総理大臣の靖国神社公式参拝=憲法違反を「先取り」 首相になる資格なし
さらに、なにより大事なことは、内閣総理大臣の靖国神社公式参拝は、中曽根 首相の時も、小泉首相の時も、憲法違反であると裁判所に判断されていることです。以下のような数々の違憲判断を下した憲法判例があるのに、それを無視して 安倍氏が憲法を蹂躙したことが問題なのです。
まず、1985年(昭和60年)の中曽根首相の靖国神社参拝は、国費を使用して行われたため、1992年(平成4年)2月28日、福岡高等裁判所は、九州靖国神社公式参拝違憲訴訟で、公式参拝の継続が靖国神社への援助、助長、促進となり違憲であると判示しました。
また、1992年(平成4年)7月30日には、大阪高等裁判所が、関西靖国公式参拝訴訟で、公式参拝は一般人に与える効果、影響、社会通念から考えると宗教的活動に該当し、違憲の疑いありと判示しています。
1991年には岩手県議会が天皇や首相の靖国公式参拝を求める決議を上げた費用の返還を求める住民訴訟である岩手靖国訴訟で、「天皇や首相の公式参拝は違憲」という仙台高裁判決も確定しています。
次に、2001年(平成13年)8月15日の小泉首相の靖国神社参拝も平成 16年に福岡地裁が政教分離違反で違憲であると述べていますし、2005年(平成17年)9月30日の東京高裁判決では、①小泉首相の参拝は、首相就任前 の公約の実行で、②小泉氏自身、参拝を私的なものと明言せず、公的立場での参拝を否定もせず、③その他参拝前後の発言などから参拝の動機、目的は政治的な ものと指摘したうえで
「総理大臣の職務としてなされたもの」
「国が靖国神社を特別に支援し、他の宗教団体と異なるとの印象を与え、特定の宗教に対する助長、促進になると認められる」
と断じ、違憲であるとしています。この①から③までの要素は、すべて今回の安倍首相の参拝にも当てはまりますから、政教分離原則違反で違憲なのは明らかです。
なお、自治体の出費があったので住民訴訟で行けた岩手靖国訴訟を除くこれらの多くの裁判では、訴訟要件の関係から原告 らが慰謝料を求めているのに対して(具体的事件でないと却下されてしまうから)、裁判所は原告らの精神的損害までは認めず請求棄却判決となっていますか ら、憲法判断は傍論でされていることが多いのですが、だからといって裁判所が違憲であると判断したことに変わりは全くありません。
むしろ、判決の結論自体には直接関係なくとも、靖国公式参拝は違憲だと言わざるを得ない裁判所の危機感が表れていると評価されているのです。
佐藤栄作 中曽根康弘 小泉純一郎 石原慎太郎 橋下徹 悪政無答責・逃げ切りの系譜を断とう
では、なぜ今回の安倍首相のように、内閣総理大臣が肩書を記帳したり、公用車使用で公費を使って、靖国神社に公式参拝することが憲法違反なのでしょうか。
そもそも、信教の自由・政教分離の原則を定めた日本国憲法第20条は、第1項で
「いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない」
と規定し、3項で
「国及びその機関は…いかなる宗教的活動もしてはならない」
と明記しています。さらに、財政面からは89条で
「公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため・・・これを支出し、又はその利用に供してはならない」
とさらにダメ押しで規定しているのです。
これらの政教分離条項は、諸外国に比べてはるかに詳細な規定になっています。それは、戦前の国家神道体制が国内での人権侵害や、国外での日本の侵略戦争や植民地支配を生んだという反省に基づいています。
そもそも明治政府は徳川幕府を打倒するため、そして、その後の富国強兵を進めるために、天皇を神格化して徹底利用しました。天皇は神社神道で最高神とされる天照大神の子孫であるとして、現人神(あらひとがみ)とされました。
そして、大日本帝国憲法では「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」と規定され、天皇は絶対不可侵とされ、統治権を総攬(そうらん)し、軍隊を動かす統帥権も持つとされ、他方、帝国議会は天皇の協賛機関であり、内閣は天皇を輔弼(ほひつ=手伝うこと)するものでしかありませんでした。
その反面、国民は天皇の家来である「臣民」とされ、人権規定もあるにはありましたが、それは議会が制定する法の範囲内でしか保障されなかったのです。
このように天皇を絶対化・神格化し、神社神道を国教化する国家神道体制のもとでは、有名な廃仏毀釈により仏教でさえ迫害され、他の宗教は押し並べて弾圧されました。天照ではなく大国主命(おおくにぬしのみこと)を祭神とするだけで他の神道さえ迫害されたのです。
その結果、たとえば植民地とされた朝鮮半島で多かったキリスト教信仰も許されなかったように、神社参拝が内外で強要されました。
このように国家神道が人権侵害の元となり、信教の自由・思想良心の自由・表現の自由などが踏みにじられていたことで、国民は戦争に反対できず、それが戦争を可能にしました。
さらに、国家神道からくる「神国」「神風」だの「八紘一宇」だのという考え方が侵略戦争推進の精神的支柱となっていたことへの反省にたって、二度と戦争が起こせないように政教分離原則が憲法に規定されたために、上記のような詳細な規定となったのです。
(靖国神社内の遊就館に陳列された第二次世界大戦の遺物たち。だいたい、兵器を展示する宗教施設なんて恐ろしくないですか)
そして、戦前、靖国神社は陸軍省・海軍省所管の軍事的宗教施設でした。「教育勅語」「軍人勅諭」等によって、天皇の命令で「名誉の戦死」をとげ、「英霊」として靖国神社に祀られることが最高の美徳とされました。国民を動員して戦争を可能にする必須のアイテムが靖国神社でした。
戦後、靖国神社は民間の一宗教法人になりましたが、靖国神社という特定の宗教施設に、国民を代表する首相という「公的機関」が、参拝という「宗教的活動」をおこなうこと、参拝料を公費から「支出」することは、すべて国による一宗教団体の特別扱いにほかならず、政教分離の原則を定めた憲法に反することは明らかなのです。
安倍氏は自民党総裁就任直後の参拝後、記者団に今回の参拝の意味について
「国のために命をささげた英霊に対し党総裁として尊崇(そんすう)の念を表するため」
と理由を説明しています。
こういう人たちを「靖国派」というのですが、頭の中は戦前の国家神道体制のままなのです。
靖国神社の境内には上記の写真のような遊就館という施設があり、戦争と天皇を賛美する展示品が並べられています。これらの展示物を見ると明らかに今も軍国主義を讃える宗教法人であることがわかります。
さらに、1978年には、靖国神社で、侵略戦争の直接の責任者のA級戦犯がこっそりと合祀(ごうし=一緒にまつられること)されました。
他方、靖国神社には大空襲で亡くなった方も、原爆投下で亡くなった方も、およそ戦争で亡くなった一般人の方々は祀られていません。自分たちの先祖、先輩に対して尊敬の念を持つこと自体は良いことですが、A級戦犯14人とともに、軍人として戦争で死んだ人だけを特別扱いして神様として祀るのは異常なことに、彼らは気付いていません。
それが、軍国主義の表れなのです。
戦争放棄を定めた憲法9条の改悪を宣言している安倍氏らが靖国神社公式参拝にこだわることは、すなわち、過去の侵略戦争を肯定することです。そして、それは過去の礼賛にとどまるものではなく、日本の平和な未来を危うくするのです。
安倍晋三自民党新総裁誕生 暗黒の騎士(岸)再び
安倍首相の危険性がまたひとつ。
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- 2013年12月26日 12:03
英霊に政権の歩みを報告、不戦の誓いをするために~安倍首相が靖国神社を参拝
首相は前回在任時に靖国神社を参拝しなかったことを「痛恨の極み」と述べるなど、参拝に強い意欲を見せていたが、中国、韓国との関係などへの配慮や、国内外からの批判を受け、参拝を見送り、真榊や玉串料の奉納にとどめてきた。きょうは記者団からの質問に対し、参拝の目的は政権の1年間を報告し、不戦の誓いをするため、と説明した。一方、今後の参拝については明言を避けた。
以下、発言要旨。
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残念ながら靖国神社が政治問題化・外交問題化しているが、政権発足して1年、安倍政権の歩みをご報告をし、再び戦争の惨禍によって人々が苦しむことがないよう、不戦の誓い、決意をするために、この日を選んだ。
靖国神社を参拝するということが、いわゆる戦犯を崇拝する行為であるという誤解もあるが、私は1年間の歩みをご英霊に対してご報告する、不戦の決意を伝えるために参拝した。中国・韓国の人々の気持ちを傷つける考えは毛頭ない。それは参拝して来られた歴代の総理大臣と全く同じ考え。母を残し、愛する妻や子を残し戦場で亡くなった英霊のご冥福をお祈りし、リーダーとして手を合わせることは、世界共通のリーダーの姿勢ではないか。参拝はこれ以外のものでは全くない、ということをこれから理解いただくための努力をしていきたい。
また日本は戦後、自由と民主主義を護ってきた。そのもとに、平和国家としての歩みをひたすら歩んできた。この基本姿勢は一貫しており、一点の曇りもない。これからも謙虚に礼儀正しく誠意を持って説明し対話を求めていきたい。この気持ちをぜひ、中国・韓国のリーダーにも直接説明したいと思う。
戦後、多くの首相が靖国神社に参拝している。吉田総理、大平総理、中曽根総理もそう。そしてまた橋本総理も小泉総理もそうだった。すべての靖国神社に参拝した総理は、中国・韓国と友好関係を築いていきたいと願ってた。日中・日韓関係をを確固たるものにすることこそ、国益につながるという信念を持っていた。そのことも含めて、中国・韓国のリーダーに説明をさせていただく機会があればと思う。
私は、第一次政権時に参拝できなかったことを「痛恨の極み」と申し上げてきた。昨年の総裁選においても、衆院選においてもそう述べた。その上で選出され、総理大臣になった。これからも理解をいただくための努力を重ねていきたい。
安倍首相が初の靖国参拝、中国は即座に反発
2013年12月26日05時22分 朝日新聞
12月26日、安倍晋三首相は、東京・九段(千代田区)の靖国神社を参拝した(2013年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 26日 ロイター] -安倍晋三首相は政権発足からちょうど1年目の26日午前、東京・九段(千代田区)の靖国神社を参拝した。現職の首 相としての参拝は、2006年8月の小泉純一郎首相以来7年ぶり。参拝後に安倍首相は中国と韓国に理解を求めたが、日本との関係悪化が続く中国は直ちに反 発した。
安倍首相が靖国に参拝するのは、06─07年の第1次内閣時代も含め初めて。昨年12月26日の第2次内閣発足後、第1次内閣のときに参拝しな かったことについて「痛恨の極み」と後悔の念を示していたが、この1年間は中国や韓国との外交問題に発展することを避けて見送ってきた。
安倍首相は参拝後、記者団に対し「1年間の(安倍内閣の)歩みを報告した」と説明。「中国や韓国の人々の気持ちを傷つける考えは毛頭ない」とし、 「理解してもらうための努力を重ねていきたい」と語った。さらに「日中、日韓は大切な関係であり、この関係を確固たるものにするのが日本の国益であり、説 明する機会があればありがたい」と、中韓両国との首脳会談実現に強い意欲を示した。
これに対し、中国は即座に反発。同国外務省の秦剛報道官は談話を発表し、「日本に対し、侵略の歴史を反省するとした誓約を守り、誤りを正す措置を講じ、悪い影響を取り除き、具体的な行動をもってアジアの隣国や国際社会の信頼を得るよう、厳粛に求める」と抗議した。
尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる日本と中国の緊張関係は、緩和の兆しがみえない。11月には中国が同島上空を含む空域に防空識別圏を設定。一方、日本は今月に入り、中国の海洋進出を強く意識した国家安全保障戦略を策定した。
上智大学の中野晃一教授は「(安倍首相は)中国との状況が改善しないのだから、参拝してもこれ以上悪くならないと考えたのかもしれない」と分析。「しかし、それは間違っていると思う」としている。
安倍首相の靖国参拝を受けて、中国側が尖閣付近での活動を活発化する可能性もある。小野寺五典防衛相はこの日午前の会見で「現在も警戒監視態勢をしっかりしているし、これからも同様にしっかり警戒監視態勢をしていく」と語った。
(久保信博、リンダ・シーグ 編集:田巻一彦)
対中韓関係、停滞長期化へ=米も「失望」表明-靖国参拝-安倍首相「説明し誤解解く」
安倍晋三首 相が現職首相として7年ぶりの靖国神社参拝に踏み切ったことで、中韓両国との関係停滞の長期化は必至な情勢だ。両国は外交ルートを通じて日本政府に抗議。 日中、日韓関係の改善を望んでいた米国も「失望」を表明した。首相は米中韓各国に参拝の意図を説明する考えを示したが、理解が得られる見通しは立っていな い。
首相は26日午後、自民党のインターネット番組で、中韓両国の反発について「戦犯を崇拝するために参拝しているという誤解に基づいた批判が ある」と指摘した上で、「中国、韓国の人の気持ちを傷つけるつもりは毛頭ない」と重ねて強調した。米国に対しても「近年、誤解が増幅されてきた。この機 に、しっかり説明していくことで誤解を解いていきたい」との姿勢を示した。
菅義偉官房長官は同日午後の記者会見で、「首相は私人の立場で参拝した」と説明、玉串料を納めたことを明らかにした。菅長官は「関係国には(事前に)しかるべき説明はしている」と述べたものの、具体的な国名は明示しなかった。
だが、各国の反応は厳しい。中国の程永華駐日大使は26日午後、外務省で斎木昭隆事務次官と約40分間会談し、首相の靖国神社参拝に抗議。程大使は会談 後、記者団に「極めて大きな憤慨を覚える。靖国神社は対外侵略を精神的に支えた場所でA級戦犯が祭られている。国際社会への挑戦で、中国、韓国の感情を傷 つけた」と非難した。
程大使はさらに「きょうの(首相の)行動は新たに大きな障害をもたらした。日本側で責任を負わなければいけない」と強調。日中首脳会談の実現は当分困難との認識も示した。
韓国の李丙※(※=王ヘンに其)駐日大使も26日、外務省を訪れ抗議する見通しだ。
一方、在日米大使館は「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに米国政府は失望している」と、強い表現で首相の参拝を批判す る声明を発表した。靖国参拝に絡む米側の批判声明は異例で、日本政府内では対米関係への影響を憂慮する声も出始めている。(2013/12 /26-18:06)
首相の靖国参拝、関係国にはしっかりと趣旨を説明=菅官房長官
[東京 26日 ロイター] -菅義偉官房長官は26日午後の会見で、安倍晋三首相が靖国神社を参拝し、中国や韓国が強く反発していることについて、「韓国・中国は日本にとって重要な隣国であり、靖国参拝をめぐる問題で両国との関係全体に影響が及ぶことは望んでいない」とし、その趣旨を謙虚に説明していく考えを示した。
同盟国である米国が「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに失望している」との声明を出したことについ ても、「首相の参拝の趣旨がわからないなかでのものだ」とし、「しっかりと参拝の趣旨を説明し、理解が得られるよう努めていきたい」とした。
安倍首相がこの日参拝したことについて菅官房長官は事前に知っていたとしたうえで、「私人としての参拝であり、政府として立ち入るべきではない」との認識を示した。さらに、「中国・韓国の人々の気持ちを傷付けるものではなく、謙虚に、誠意をもって首相は説明していきたいと申し上げている」と説明した。
菅官房長官によると首相は玉ぐし料を私人の立場で納め、「内閣総理大臣 安倍晋三」と記帳した。官房長官は「内閣総理大臣たる私人としての安倍晋三」というかたちだと説明した。
官房長官はさらに首相の参拝について「自民党総 裁選挙や衆院選で(第一次政権の)首相任期中に参拝できなかったことは痛恨の極みと国民に約束していた。そういう意味では国民の皆さんに約束してきたとい う思いもあったのだろうと思う」と指摘。この日の参拝は国民との約束を果たしたものだとの認識を示した。また自身が首相の参拝を「とめようとは思ってな い」とし、引き留める考えはなかったことを明らかにした。
また、首相の参拝については「関係国にはしかるべき説明をしている」とし、「首相の(参拝の)趣旨は、国のために戦い、尊い命を犠牲に した方に尊崇の念を示し、不戦を誓い、平和の国を誓う。そういう趣旨を関係諸国に理解いただけるように、首相の談話を英文で海外にも発信した」ことを明ら かにした。
今回の靖国参拝が政権に与える影響については「しっかり説明させていただければ、全く問題ないと思う」とし、米国やオバマ大統領との信頼関係に影響があるとは「まったく思っていない」と語った。
(石田仁志 編集:吉瀬邦彦)
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とはいえ、ホントに国民に支持されているのでしょうかね?これだけ国際社会だけでなく、国民の思いを踏みにじっているアホな男に日本を任せられないのは明白なのに。
また、対外的には、戦前の日本の侵略戦争を賛美する行為で国際社会への挑戦以外の何物でもありません。
今回の蛮行を正当化するために屁理屈をならべていますが、いかなる屁理屈をならべようが許されない今回の蛮行です。
もういい加減にしてほしい。
中韓の人々の気持ちを傷つける、傷つけない、ということ以前に国内問題ですね。
少なくとも公用車で来るべきではなかったでしょう。
北朝鮮に勝手に言った議員を責めるくらいなら、自分だって行きたければ完全に私的なかたちひっそりと誰にも気づかれない形で行くべきでしょう。
なぜ日本政府は、政教分離や、思想、信教の自由と言うのをこれほど軽んじるのでしょうか。
宗教や思想を、宗教や思想の名を隠て、マナーや慣習などと嘯いて日本国民に浸透させようとすることも含め(国歌斉唱の矯正、愛国心教育、など)
上の“P.B”なる輩は、日本人を騙る、太平洋戦争当時の軍国主義者の亡霊ですな。
時の総理が参拝して下さって、戦死した祖父も喜んでいると思います。
特定の宗教を国が依怙贔屓して腐敗させたり、あるいは他の宗教に皺寄せがきて弾圧されたりするとかを防ぐためです。
http://www.circam.jp/reports/02/detail/id=4267#_edn3
皮肉な話ですが、ネットで普段やたら叩かれている公明党は本当に自民党のブレーキなのかも知れません。靖国神社参拝に反対したり自民党の改憲案に慎重な姿勢をとっているのは、将来創価学会が弾圧される可能性を危惧しているとも思えなくもないです。
しかしまあ、「国のために戦った人たちに哀悼の意を示した」とかいってもあまり釈然としませんね。その一方で、現行憲法の基になった憲法私擬案を考案した明治の自由民権運動家たちは、ほとんど評価されない有り様ですし。
それを省みずに今の憲法を徹底的に押し付け憲法扱い。こういう政党の掲げる愛国心なんか願い下げです。
口約を守ったことは評価しますが、本当ならば8月15日や例大祭の時に参拝して欲しかったです。