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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

とうとう台風で外洋に流れ出した福島原発事故の放射能汚染水

2013年10月24日 | 福島原発事故

 東京電力は2013年10月20日、降雨の影響で、福島第1原子力発電所の地上タンク群に設けた漏水防止用のせき12カ所から雨水があふれ出したと発表しました。放射性物質を含んだ汚染水が外洋につながる付近の排水溝に流れ込み、外洋に流れ出た可能性が否定できないということです。

とうとう、台風で汚染水が外洋に流れ出したのです。

安倍首相は、オリンピック招致で、放射能汚染水は完全にコントロールしていると大ぼらを吹きましたが、早くも嘘がばればれになりました。

さらに、東京電力は10月24日、福島第1原発港湾外の外洋につながっている排水溝から23日に採取した水で、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が最 大で1リットル当たり14万ベクレル検出されたと発表しました。この場所での過去最高値を更新し、同じ場所の前日の値と比べても2.3倍に上昇したということです。。。

 東電によると、この場所は外洋まで直線距離で約600メートル、排水路の長さで測ると約800メートルの地点です。22日に採取した水にも同5万9000ベク レルが含まれており、21日の値と比べると11倍超に急上昇していました。近くには8月に約300トンの汚染水漏れが判明したタンクエリアがあるのです。

放射能汚染水の影響はストップできているという東電の説明(さえ東電は実はしていないのですが)、これをを真に受けているのは今や日本では安倍首相だけではないでしょうか。

台風は毎年毎年オリンピック前毎年何十回もあるのがわかっているのでしょうか。

 

地異転変、天災の国に原発も作ってはならないし、オリンピックも誘致してはならかった。

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福島第1、せき12カ所で雨水あふれる 汚染水流出か
東電が発表

2013/10/20 22:52

 東京電力は20日、降雨の影響で、福島第1原子力発電所の地上タンク群に設けた漏水防止用のせき12カ所から雨水があふれ出したと発表し た。放射性物質を含んだ汚染水が外洋につながる付近の排水溝に流れ込み、外洋に流れ出た可能性が否定できないという。東電は漏れた量や放射性物質の濃度を 調べるとともに、他のタンク群のせきから雨水があふれていないか監視を強める。

 あふれ出たのは全部で23カ所ある地上タンク群のうち、タンク群12カ所のせき。

 12カ所のうち「H2南」と呼ばれるタンク群では、6日に採取されたせき内の水からストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり2万9千ベクレルと高濃度で検出されている。

 東電によると、この日は先週の台風26号による大雨でせきにたまっていた水を別のタンクに移す作業をしていた。午後2時ごろから、想定の1日当たり30~40ミリを上回る1時間当たり30ミリの降雨があったため、あふれたとしている。

 原子力規制委員会は台風などでせきに水がたまった場合、セシウム134は1リットル当たり15ベクレル、セシウム137は25ベクレル、ス トロンチウム90は10ベクレルをそれぞれ下回り、ガンマ線を出すほかの放射性物質が未検出などの場合のみ排出を認めている。東電は降雨でせきに水がた まっているため、基準を下回る雨水の排出をしている。

 これらの基準は通常の原発運転時で放出される冷却水に含まれる放射性物質の法定基準値未満となっている。〔共同〕


せきから高濃度放射性物質 福島第1の汚染水漏れ

2013/10/23 22:50 日本経済新聞

 東京電力は23日、福島第1原発で汚染水約300トンが漏れた地上タンクが設置されていた「H4北」エリアを囲むせきの水から、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり最大51万ベクレル検出されたと発表した。

 ストロンチウム90の排出基準は10ベクレル。台風などの降雨によるあふれ出しを防ぐため、東電は「H4北」のせきの水を優先的に一時貯留用の小型タンクに移送するなどの作業を進めている。

 東電は「タンクから漏れた汚染水がせきのコンクリートに染みこんだ可能性がある」としており、新たな漏洩は否定した。

 また、台風27号に備えて東電は、せきの水から排出基準を超える濃度の放射性物質が検出された場合の移送先の一つとして、地下貯水槽3カ所(容量計約1万トン)を使う方針を明らかにした。

 地下貯水槽は全部で7カ所あり、4月の漏洩発覚で使用を中止していた。3カ所のうち1カ所はすでに台風26号の際に緊急措置として使用している。〔共同〕



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4 コメント

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実は3月の時点で (mimosa)
2013-10-24 20:24:17
 以下は,東京新聞の3月の記事です。
東京水産大の先生によると,湾内の海水の44%は,一日で入れ替わるそうです。
…それってやっぱり,「海に放出された汚染水はブロックされてない」ということで,それはもう早くからわかっていたことだということですね…

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2013032402100003.html
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量がわかりにくいです (N.O.)
2013-10-24 22:56:50
一リットル当たり何ベクレルと言われても、全部でどれだけ外洋に流れ出したのかわからず、どれだけ深刻なのか把握しにくいです。
昨日だったか安倍さんの「完全にコントロール」という表現が適切であると、また主張されたそうですね。湾外での水質検査がいずれも基準値以下だったとかなんとか・・・大量の海水で薄めて放出しているので問題ないというスタンスなのでしょうか。
9月なかばに、「湾の北側の放水口から1日600億ベクレル外洋に放出されている」というニュースが小さく報道されていましたが、それが多いのか少ないのかもコメントされていなかったので、判断できません。
毎日600億ベクレルと聞くと、いかにも大量という気がしますが、5号機6号機の冷却水として、河のように大量に流れている水なので、充分に薄まっているということなのでしょうか?
でも平時ならこれだけでも事故レベルではと思うのですが、どうなのでしょう。魚にも蓄積されて危ないような気がしますが。
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Unknown (horihori)
2013-10-31 07:48:16
記事アップお疲れ様です。
来週から開始される予定となっている四号機の燃料棒取り出しが、どんなに危険な作業なのか、国民に周知されないまま始まるのが、とても恐ろしく感じています。
今までの東電や国の対応を見るに、不測の事態にも対応出来るよう準備万端であるはずが無く、もし何かトラブルが起きた時の影響を考えると、心配で心配で…
返信する
海水の放射能が13倍に (N.O.)
2013-11-06 01:38:45
先週の水曜から2号機の工事の関係で急に周辺の海水の放射線量が上がって13倍になったと東電が発表したということですが、あまり新聞では報道されていないようで気になります。チデジ難民でテレビが見られないのが残念です。
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