![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/cc/a737eda9745a97a68a684cdcece4b42b.jpg)
アメリカ軍は2015年11月25日、アフガニスタン北部で、ノーベル平和賞受賞団体である国際的な医療支援団体「国境なき医師団」(MSF)の病院を空爆したことについて、人為的なミスによる「誤爆」であったと結論づけました。
これは10月3日に、反政府勢力「タリバン」に制圧されたクンドゥズで国境なき医師団の病院がアメリカ軍の空爆を受け、スタッフや入院患者など30人が死亡した事件です。
空爆された国境なき医師団の病院。患者たちがベッドで火に包まれたという。
これについてオバマ大統領も謝罪し、アメリカ軍は、調査を続けてきていたのですが、この日報告書を公表し、病院から数百メートル離れた別の建物を狙うはずが、乗組員が標的を誤ったとしています。
また、病院は空爆を避ける対象としてリストに掲載されていたけれども、乗組員がこのリストを確認していなかったなど複数のミスが重なったとしています。
本当にミスだとして、許されることですか?紛争地域で医療活動に携わる人たちに空爆して、何十人も殺してしまうことが。
国境なき医師団のスタッフが空爆後行われた手術を見守る(Photo by MSF/Pool/Anadolu Agency/Getty Images)
クンドゥズの病院で空爆を受けて負傷したスタッフ(Photo by MSF/Pool/Anadolu Agency/Getty Images)
この米軍の調査報告では、標的とした建物が国境なき医師団の病院だったことを、空爆に直接かかわった米軍部隊は知らなかったとしています。
でも、AP通信は10月15日に
「病院を攻撃する数日前に米軍の特別作戦分析官が病院の情報を収集、アフガンの反政府武装勢力タリバンと協力するためパキスタンの工作員が病院を使っていたと思い込んでいた」
と報じています。
空爆後行われた手術(Photo by MSF/Pool/Anadolu Agency/Getty Images)
米軍の分析官が収集した情報は、病院はタリバンの司令・コントロールセンターとして使われ、重火器が保管されている可能性を示唆していたというのです。
もちろん、国境なき医師団は
「スタッフの中にパキスタン人は1人もいない」「爆撃された病院には武装兵もおらず、空爆前に戦闘もなかった」
と反論しています。
アフガン病院誤爆は「故意」?「国境なき医師団」の静かな怒り オバマ大統領は独立調査を受け入れるか
また、米軍が10月15日、病院の門を車両で破って敷地内に無断で入っていたことを、米国防総省のデービス報道部長が19日、記者団に明らかにしています。
デービス氏によると、病院の損害を確認するため米軍関係者らがアフガン軍の車両に乗って15日に訪問。MSF関係者が不在だと思い込み、中に入るため閉じられた門に車で突っ込んで、証拠品を破壊したということです。
なにやってんですか。意味わからない。
AP通信によると、病院を運営していた「国境なき医師団」側は
「(誤爆の)証拠品になり得る物を破壊した」
と米軍を非難しました。
米軍 「国境なき医師団病院」の3日誤爆 15日車両突入させ証拠隠滅はかる
このような経緯もあり、国境なき医師団側は米国が入らない第三者による調査を求めていましたが、米軍はこの要求を拒否して今回の調査結果で幕引きしようとしています。
この調査結果を詳しく見ると、米軍は
1 武装勢力が潜んでいる建物を狙ったつもりで、誤って近くにある病院を爆撃した
2 さらに、空爆に使われた戦闘機「AC―130」の電子系統に不具合があり、映像の転送やメールの送受信といった指揮管理系統が機能していなかった
3 同機はクンドゥズに接近中、ミサイルに狙われていると判断して、当初予定していた地点から約13キロ離れた地点に移動したため、照準を絞り込む精度が落ちた
4 同機は爆撃の1分前、標的とする施設の座標を送信したが、バグラム空軍基地の作戦本部は病院の座標を把握していたにもかかわらず、標的とされた施設が攻撃禁止区域内にあることにも、同機が病院を空爆しようとしていることにも気づかなかった
5 空爆にかかわった米国の一部の人員が交戦規則に従っていなかった
6 国境なき医師団から米軍に対し、病院が空爆されていると連絡が入ったのは攻撃開始から約10分後だったが、米軍が誤爆に気づくまでにはさらに17分かかり、その時点で既に空爆は終わっていた
というのです。どんだけ「偶然」の「ミス」が重なってんの!?
米軍の病院誤爆は人為ミス、不備重なり目標見誤る
これに対して国境なき医師団は、
「アメリカの見解は答えよりも多くの疑問を抱かせる。
攻撃機の機器が故障し、爆撃禁止のリストも確認しなかったことは衝撃だ。
標的と『おおむね一致』などというだけで30人が殺害された。
人為的なミスや軍の交戦規則違反として片づけるだけでは済まされない」
と述べています。
米軍が言っていることは極めて疑わしいものですが、仮にそれが本当だとしたら、14年間も続いてきたアフガニスタンでの空爆はここまでいい加減なものだったのかということになります。
今回の「誤爆」は被害者が発信力のある欧米のNGOだったから問題にされただけで、アフガン市民が死んだだけなら、これほど報道されなかったでしょう。
4年前の2011年5月に、余りの「誤爆」のひどさでアフガン市民に多数の犠牲者が出ていることにたまりかね、アフガニスタンのカルザイ大統領が米軍に
「独断的な作戦が無実のアフガン人を傷つけていると、米国などに繰り返し伝えてきたが、聞き入れられてこなかった」
「これは最後の警告だ」
と厳しく糾弾したことがありました。
「誤爆」がもはや当たり前になっているのなら、米軍は民間人に死傷者が出ても仕方ないと思って空爆してるのですから、誤爆=過失ではなく、未必の故意(確定的に犯罪を行おうとするのではないが、結果的に犯罪行為になってもかまわない、と思っている心理状態)です。
つまり、空爆に「誤爆」などはなく、すべて故意犯なのです。
アフガン大統領 米軍とアメリカ政府に「最後の警告」 「誤爆」の連続で、女性子どもを含む多数の民間人死亡
NATOによる「誤爆」の被害。
2009年5月、アフガニスタン、米軍主導の空爆で民間人含む100人死亡
そして、医療施設や医療従事者への攻撃はジュネーブ諸条約で禁止されています。
米軍やアフガン政府に病院の位置情報を通知していた国境なき医師団は
「戦争犯罪の疑いがある」
と主張しています。
第三者の調査を受け入れない米国と米軍は、この疑いを払しょくすることはできないのです。
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アフガニスタンで次々誤爆 市民多数死亡 ただちに空爆やめろ!
参考記事
米軍に「国境なき医師団」病院が狙い撃ち誤爆されたワケ?
アメリカが病院を誤爆した「国境なき医師団」はTPPに強く反対していた
言いたいことは、戦争に「誤爆」なんてないってことです。
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世界を不幸にするアメリカの戦争経済 イラク戦費3兆ドルの衝撃 |
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米軍の病院誤爆は人為ミス、不備重なり目標見誤る
2015.11.26 Thu posted at 10:00 JST CNN
(CNN) 米軍がアフガニスタン北部クンドゥズで国際医療支援団体「国境なき医師団」の病院を誤爆した問題で、アフガニスタン駐留米軍のジョン・キャンベル司令官は25日、誤爆は病院を反政府勢力タリバーンの攻撃拠点と間違ったことによる人為ミスが一因だったとする内部調査結果を発表した。
病院は10月3日に誤爆されて30人が死亡、同地の救急医療の中核としての機能を果たせなくなった。
25日にアフガニスタンの首都カブールで記者会見したキャンベル司令官は、「今回の悲劇の直接的な原因は、避けることのできた人為ミスに、手順や装備の不備が重なった結果だった」と語り、米軍による病院の空爆に故意はなかったと強調した。関係者は処分が決まるまでの間、職務から外されたという。
米軍の調査報告では、標的とした建物が国境なき医師団の病院だったことを、空爆に直接かかわった米軍部隊は知らなかったと断定。武装勢力が潜んでいる建物を狙ったつもりで、誤って近くにある病院を爆撃したとした。
さらに、空爆に使われた戦闘機「AC―130」の電子系統に不具合があり、映像の転送やメールの送受信といった指揮管理系統が機能していなかったことも分かった。
キャンベル司令官によれば、同機はクンドゥズに接近中、ミサイルに狙われていると判断して、当初予定していた地点から約13キロ離れた地点に移動。このため照準を絞り込む精度が落ちた。
同機は爆撃の1分前、標的とする施設の座標を送信していたという。しかしバグラム空軍基地の作戦本部は病院の座標を把握していたにもかかわらず、標的とされた施設が攻撃禁止区域内にあることにも、同機が病院を空爆しようとしていることにも気づかなかった。
別の空軍幹部は記者会見で、調査の結果、空爆にかかわった米国の一部の人員が交戦規則に従っていなかったことも分かったと述べている。
キャンベル司令官によれば、国境なき医師団から米軍に対し、病院が空爆されていると連絡が入ったのは攻撃開始から約10分後。米軍が誤爆に気づくまでにはさらに17分かかり、その時点で既に空爆は終わっていた。
この報告について国境なき医師団は、米国が関与しない独立した立場からの調査を引き続き求めると表明。「米側の見方が示されたことで、さらに疑問が増えた」と述べ、「標的が見えず、攻撃禁止リストも利用できず、通信システムに不具合があったにもかかわらず米軍が攻撃を実行できたことに衝撃を受けている」とした。
一方、アフガニスタンのガニ大統領は米軍の調査報告について、北大西洋条約機構(NATO)主導の調査結果とも一致しており、徹底調査が行われたことを確信すると述べ、米軍が過ちを認めたことを評価した。
アフガン病院爆撃 米軍「人為的ミス」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/00/0fe3a6695613cc45e9e17ff722ee188e.jpg)
この事件について、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍は25日、調査結果を公表しました。
それによりますと、爆撃はアフガニスタンの要請で反政府武装勢力・タリバンに占領されたビルに対して実施される計画でしたが、操縦士が地上からの情報を頼りに目視で標的のビルを探した結果、そこから数百メートル離れた病院を標的と見誤ったということです。
また、病院の位置情報は事前にアメリカ軍に伝えられていましたが、攻撃機の機器の故障なども重なって「国境なき医師団」から指摘を受けるまで誤爆に気付かず、およそ30分、攻撃を続けていたということです。
会見したキャンベル司令官は「主に人為的なミスにより引き起こされた避けられる事故だった」と述べ、今後は再発防止に取り組む考えを示しました。
「国境なき医師団」は非難
「国境なき医師団」のクリストファー・ストークス事務局長は、声明で「アメリカ軍の調査結果で示された驚くべき一連の間違いは、アメリカ軍の重大な過失と戦争に関する規則違反を明らかにした」と指摘しました。
一方で、「アメリカの見解は答えよりも多くの疑問を抱かせる。攻撃機の機器が故障し、爆撃禁止のリストも確認しなかったことは衝撃だ。標的と『おおむね一致』などというだけで30人が殺害された。人為的なミスや軍の交戦規則違反として片づけるだけでは済まされない」と非難しました。
「多くの人が逃げる際に撃たれた」 国境なき医師団が報告書【アフガン病院誤爆】
国際医療NGO「国境なき医師団」(MSF)は11月3日、アフガニスタンのクンドゥズの病院で10月に起きた爆撃についての内部報告書を公表し、爆撃が意図的なものではないというアメリカ政府の主張に改めて疑いを投げかけた。
報告書は、アメリカ主導の爆撃により30人が殺され、「患者がベッドの上で焼かれた」「医療スタッフが頭部を飛ばされたり足を失った」などと爆撃の惨状を記している。
MSFは、現場から逃げる際に殺された人もいたと発表した。
爆撃から数日が経ったクンドゥズにある国境なき医師団の病院内部
例えば、報告書は「ある車いすの患者は入院患者用の建物から逃げようとしていたのだが…爆薬の破片で亡くなった」と伝えた。
アメリカの爆撃機が、病院から逃げる医療関係者を狙って撃ったことも明らかにした。
「多くのスタッフが、爆撃機から人々が撃たれるところを目撃している。空爆を受けていた病院の本棟から逃げようとした時だった」と報告書は発表した。「逃げる人の動きを追うような攻撃があったとも伝えられている。(国境なき医師団の) 医者や医療スタッフは、敷地内の別の安全な建物に逃げる途中で撃たれた」。
報告はまだ途中だが、国境なき医師団の会長ジョアンヌ・リュー医師は疑惑をめぐり、事実を明らかにするために報告書を公表したと語った。
国境なき医師団のリュー会長は、MSFが爆撃を透明化するために報告書を公表したと語った。
空爆は、アメリカ軍が反政府武装勢力タリバンから街を取り返すために行われた。空爆の1週間前、タリバンはクンドゥズを占拠した。タリバンが主要都市の中心地を制圧したのは約15年ぶりのことだった。
アメリカ政府は10月、空爆について謝罪し、誤爆だと主張して調査を始めた。しかし国境なき医師団は今回の空爆を「戦争犯罪」と非難し、人道的な調査を求めた。
「今回の空爆を行った軍の目に、病院が守られるべき立場を失ったと映ったのかと疑問が残る。もしそうだとしたら、いったいなぜなのか」と報告書は記した。「その答えは国境なき医師団の病院にはわからない。空爆を要求、命令、承認する責任のある側にしか答えはない」。
「戦争地帯の医者を空爆で罰してはいけません」と、国境なき医師団ゼネラル・ディレクターのクリストファー・ストークスは追記した。
MSF
MSFによると、病院は空爆の夜「完全に機能」している状態で、100人以上の患者の治療をしていた。報告書によると、医療施設は2011年に開設され、その地域唯一の施設でこれまでに1万5000件以上の手術をしてきた。また、「空爆の夜、発電機から完全に電力が供給された街でいくつかの建物の一つだった」。
病院は通常、国際紛争法に守られている。国境なき医師団は クンドゥズの施設を病院として見なすよう求めていた。MSFによると、空爆前夜は「MSFの2つの旗が病院の屋上にあり、もう一つも外傷センターの入り口にも掲げられていた」。
以前から、MSFはクンドゥズにいる軍に位置を伝えていた。空爆の数日前、その地域では武力衝突が過熱していたため、MSFの職員は、念のためアメリカ軍とアフガニスタン軍の指揮官に位置情報を伝えていた、とも報告書は明かした。
「事実は、病院の内部を見ればわかります」とストークスは語った。「私たちの見解では、戦争の基本的なルールを見直すことが必要です」。
空爆による爆発が10月3日の真夜中、アフガニスタン北西部の都市を揺らした。その地域でアメリカ軍が行った5日間の空爆の中で、12回目のものだった。
1時間続いた空爆の間、病院のスタッフは18回の緊急信号を出し、さらにアメリカとアフガニスタンの軍当局にメールで連絡をした。
報告書は、この連絡の様子を時系列で記している。午前2時19分、MSFは空爆が始まったことをアフガニスタン駐在のアメリカ軍当局に初めて連絡した。報告書によれば、2時52分まで返信が来なかった。
「申し訳ありませんが、何が起きたのかまだわかりません」と、アメリカ当局が返信をよこした。
2時59分、MSFが空爆によって「重大な人的被害」が出たようだとアメリカ当局に伝えた後、メールで次のような返信がきた。「できるだけのことはやります、祈っています」。
10月16日、クンドゥズでアメリカの空爆にあった国境なき医師団の病院の残骸
3日の報告書について、アメリカ国防総省は再び空爆について謝罪 し、犠牲者とその家族に哀悼の意を表した。また継続中の調査に全面的に協力し、犠牲者の家族の見舞金と病院の修復費用を支払うと誓った。
「今回の悲劇から、MSFと密接に連携し、事実を究明します。昨日は、ジョン・キャンベル司令官がMSFの代表と個人的に会ったばかりです」と、国防総省の報道官が声明を述べた。「引き続きMSFと密に連携し、殺害された方とケガをされた方を含めて被害に遭った方々を特定し、調査を終えて見舞金の支払いなど次の行動につなげていきたいと考えています。また、MSFに全面的に協力し、病院が受けた損害の程度をしっかり判断し、完全に修復します」。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
MSF、アフガン病院誤爆に関する生々しい詳細報告
2015年11月06日 17:45 発信地:カブール/アフガニスタン AFP
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/9c/3269b8dbd8c80d94fe27d462d8f6dedf.jpg)
関連写真
【11月6日 AFP】国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は5日、アフガニスタン北部クンドゥズ(Kunduz)でMSFが運営する病院が米軍に誤爆された問題に関し詳細な報告を行い、頭部や手足を失ったスタッフや患者がいると明らかにした。
10月3日に起きた米軍の誤爆では、少なくとも30人が死亡。MSFの病院は閉鎖せざるを得ず、米軍には国際的な非難が殺到した。
MSFの内部調査報告によると、AC130対地攻撃機は、MSFのスタッフがアフガニスタン当局と米当局に対して多数の死傷者が出ているとの悲痛なメッセージを送った後も、約1時間にわたり病院を繰り返し攻撃したという。
報告書は、ベッドの上から動けないまま焼かれた患者たちや爆弾の破片で首を切断された医療スタッフ、攻撃による外傷性切断に苦しむ看護士などの事例を紹介。炎上した建物から逃げ出した際に攻撃機からとみられる射撃を受けた人もいたとしている。複数の目撃者証言によれば、逃げる人々を狙い撃っていたという。
カブール(Kabul)で記者会見したMSFのクリストファー・ストークス(Christopher Stokes)事務局長は「病院内から見たところでは、この攻撃は殺害と破壊を目的として行われたものだ」「だが、なぜかが分からない」と述べた。
■NATO返信は「祈っている」
MSFによると、空爆があったのは旧支配勢力タリバン(Taliban)が一時的にクンドゥズを制圧した直後で、集中治療室や緊急治療室が入る病院本棟が執拗に攻撃された。MSFは午前2時56分に北大西洋条約機構(NATO)に対し、ショートメッセージで攻撃停止を要請し、多数の負傷者が出ている恐れがあると伝えた。NATOからは3分後、「ベストを尽くす。あなた方全てのために祈っている」との返信があったという。
誤爆については米国、NATO、アフガン当局がそれぞれ調査を行っているが、MSFは「戦争犯罪」だとして国際的な事実調査委員会による独立した調査を求めた。
MSFの報告を受け、米国防総省のジェフ・デービス(Jeff Davis)報道官は、「徹底的かつ透明な調査実施に合意」したと声明で明らかにした。
MSFの病院をめぐっては、アフガン当局がかねて、タリバン戦闘員が逃げ込んでいると主張している。MSF報告書も、攻撃を受けた際に病院内で20人ほどのタリバン戦闘員が治療を受けていたことは認めているが、MSFの方針に基づき病院内には当時、武器はなかったと指摘。「負傷した戦闘員は国際法の下で患者とみなされる。攻撃されてはならず、例外なく治療の対象となる」とストークス事務局長は述べた。(c)AFP/Hashim SAFI
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アメリカって、911みたいなことされても、仕方ないかもね!
もっとも、あのテロで亡くなったのは、一般市民が殆どだったから、やっぱり理不尽な死に方なのだけど。
でも、はじめて本土を攻撃されて、少しは人の痛みが分かったかと思いきや、アメリカからの報復攻撃はさらに激化、今我々が目の当たりにするような、泥沼化へ。といっても、アメリカ本土はだいたい平和。
アメリカは自国の権益拡大を求めて、他国への介入をやめない。
介入された側が反撃すると、一層激しい攻撃を仕掛ける。
介入された側は、どうすれば良いのだろう?
1. 全員が死を賭して、抵抗する。
2. 自ら軍門に下り、ATMになったり、人間の盾として、国民を差し出したり。( どこの国? ww )
この、国境なき医師団誤爆?事件が、公正に調査されることを願っています。ほんとにほんとの最前線で活動しているのですね。
下記、リンク先から拾いました。
> ドローンや軍用機による誤爆の実態は英国の調査報道団体「ビューロー・オブ・インベスティゲイティブ・ジャーナリズム」によって暴かれている。
「ビューロー・オブ・インベスティゲイティブ・ジャーナリズム」の若手記者たちは地元メディアの報道を手掛かりに現場で活動する人権団体や弁護士に片っ端から裏を取った。発生日時、場所、攻撃対象、死傷者の名前、性別、年齢、部族、そして何が起きたのかを丹念に記録し、データベースを作った。
その結果、パキスタンでは2004~15年の間、米中央情報局(CIA)のドローンなどの攻撃を421回も受け、2476~3989人が死亡。このうち一般市民423~965人、子供172~207人が巻き添えで亡くなっていることが分かった。
イエメンでは02年~15年にかけ、203~296回の攻撃が行われ、986~1580人が死亡、うち一般市民159~261人、子供40~46人が巻き添えで死亡。ソマリアでは07~15年、23~30件の攻撃で、65~249人が死亡、うち一般市民7~52人、子供0~2人の巻き添え被害が出たとみられている。
アフガンでは15年だけで115回の攻撃が行われていた。667~940人が死亡。このうち巻き添え被害は一般市民14~75人、子供が0~20人にのぼっている。
この死者数の幅は、何だろう?
ガレキに埋れて、掘り出せないのか。
バラバラになってしまって、 一人の遺体として復元できないのか。
むごい。
iran japanese Radio(日本語)
http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/60113
別サイトで上記と同内容の記事(英語)
http://www.alaraby.co.uk/english/news/2015/11/25/iraq-27-children-killed-in-airstrike-on-mosul-school/
高遠菜穂子さんのツイッター経由で上記のサイトを知ったので高遠さんのツイッターも挙げておきます。
https://twitter.com/nahokotakato
アメリカのご都合主義の目的のためには、目標以外の人間や施設を巻き添えにし殺傷・破壊してもかまわないと言うこと。
レイさんが仰るように、未必の故意による殺人そのもの。
と言うわけで、第三者ぽいスタンスの日本人がメディアやブログで、婉曲で嘘っぱちな「誤爆」と言う言葉を使う必要はないでしょう。向こうではどういう言葉を使ってるかは知らないけど。
以前、アブグレイブの拷問が話題になったけど、あの時日本では「虐待」という別の意味の言葉を使っていた。海外では「拷問」を使っていたのにね。「拷問」は憲法や国際法で禁じる犯罪を指すのでマスコミは日本政府を慮ったんでしょう。
言葉といえば、フランスの事件について海外では少なくとも見出しでは「攻撃」と呼んで「テロ」と呼ばない例が多いようで。この辺りも考えるべきでしょう。昔、BBCが”テロ"と呼ぶのは善悪、敵味方の評価・価値判断が入るから、中立的で現象を示す”攻撃”を使うべきとしたけど、今でも律儀にやっているようで感心しました。BBCは、英政府より「”わが軍"と言え」と言われても「ウチは国際放送が売り物で世界中が当てにしている放送局だから、そんな内向きな言葉は使う気がない。これまでどおり”イギリス軍"と呼ぶ」と拒否したんだよね。
対地攻撃機に依る爆撃では、基地からの指令と目標の確認と攻撃は、画像と交信で確認され、それは、更に上空の偵察衛星からの画像ともども記録され、対地攻撃戦果の確認が為されます。
目標の視認と確認は、全てレーザー照準で捉えられるので、その位置は、座標により確定されます。 測量と同等の精確さで目標は確保されるのです。
従って、誤爆は有り得ません。 誤認が、有り得るのは、目標に関わる情報です。
米軍の調査で、当該誤爆とされる病院についての情報が誤って攻撃担当部隊に伝えられたことは有り得るでしょう。
でも、米軍の調査は疑わしいところがありますね。
当該目標となされた病院に、米軍が攻撃目標とする人物が居たのではないのでしょうか。 負傷したタリバンを治療しているのなら、敵性のもの、と認識して攻撃することは有り得るでしょうね。
戦争初期の記録があります。 下にあるのは、AC-130の攻撃です。 車両一台ごとの攻撃も精確に出来るのが分かります。
Afghanistan AC-130 gunship
https://www.youtube.com/watch?v=F6i3Pdm0jP4
>アメリカのご都合主義の目的のためには、目標以外の人間や施設を巻き添えにし殺傷・破壊してもかまわないと言うこと。
う~んそういうことだったのか~。