自民党石破茂幹事長は16日、沖縄県名護市長選(19日投開票)で党が推薦する候補の応援演説で、新たに500億円の「名護振興基金」をつくることを表明した。同市長選は米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設の賛否が争点となっており、地域振興策を強調してテコ入れをはかる狙いがある。

 石破氏は演説で、基金は医療施設や小中一貫校の新設、子育ての充実、那覇と結ぶ鉄道建設などにあてるとしたうえで「ビジョン実現の後ろ盾となる財源が必要だ。安倍政権は全面的に、名護の幸せのために全力を尽くす」と語った。自民党は移設容認派の元県議、末松文信氏