Everyone says I love you !

毎日、泣いて笑って喜んで哀しんでる、かなりラテンの血の濃い、そんな宮武嶺のエブリワンブログです!

安倍自民党の「日本国憲法改正草案」の恐怖3 軍法会議の設置 

2013年05月11日 | 安倍自民党の危険性

(「ア・ヒュー・グッドメン」よりジャック・ニコルソン。登場場面は少ないが圧倒的なり)



 安倍自民党の憲法改正草案に国防軍の設置が規定されていることはよく知られているのですが、同じ9条に軍法会議が規定されているのはご存知でしょうか。今回もこの改憲案を作った磯崎陽輔氏(自民党憲法改正推進本部起草委員会事務局長)のホームページ「日本国憲法改正草案解説」(以下「解説」と表記)、自民党「日本国憲法改正草案Q&A 以下Q&A」以下「Q&A」と表記)を参考にしていきたいと思います。

自民党憲法草案 9条の2第5項

5 国防軍に属する軍人その他の公務員がその職務の実施に伴う罪又は国防軍の機密に関する罪を犯した場合の裁判を行うため、法律の定めるところにより、国防軍に審判所を置く。この場合においては、被告人が裁判所へ上訴する権利は、保障されなければならない。

 軍法違反の事件が通常裁判所の管轄に属する場合には公開法廷となるため、機密保持を考えると軍隊として機能することは困難だから、軍法会議を設けなければいけないというのが自民党の解説です(Q&A p12)。

 まず、軍法というものの存在を前提にしているところが今までと全く違います。しかも、この審判所の法曹三者も軍人から選任するというのが自民党の解説ですから、裁判官も検察官も弁護士も全員軍人だというのですが、国防軍の人が裁判官役をやるのか、まさか我々実務法曹を軍人に採用する気じゃないでしょうね。いやですよ、私たちは。

(こんなん出てくるし)



 この条項も、私たちの弁護士会で数十人の弁護士が健闘したのですが、上訴する権利というのを保障したのはいいのですが、いったいどこに上訴するのかちっともわかりません(地裁?高裁??)。軍法会議の判決に対して、通常の裁判所に上訴したら機密保持はできないはずじゃあないんですかね。

 逆に、著作権とか企業秘密の裁判も、今の裁判所で行われ、機密が漏れたことはありません。だから、通常裁判所で国防関係の裁判をするのは可能なのですが、それなら最初から軍法会議は要らなくないですか?(笑)。

 というわけで、「上訴」というけれども、通常裁判所の審理対象から、事実認定は排除され、法令適用に限局される可能性や、そもそも通常裁判所の上訴権は、秘密保全法との関係では実際的ではなく、削除される可能性があると指摘されています。

 法律家の目から見ると、密室で、独自の軍法に基づき、軍人だけで行われる裁判ということで物凄く危険なうえに、かなり不思議な規定の軍法会議。自民党草案が凶悪でかつ非現実的なことがわかる条文です。

安倍自民党の「日本国憲法改正草案」の恐怖1 緊急事態条項=戒厳令の明記

安倍自民党の「日本国憲法改正草案」の恐怖2 基本的人権規定の内容を削減して極小化し法律で好きに制約

(あんまりいい人いないよって。トム・クルーズやデミ・ムーアは絶対いないと思う)



ミリタリーオタクの発想です。もしくは映画ファン?!

よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。

人気ブログランキングへ人気ブログランキング

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


『政治』 ジャンルのランキング
コメント (1)   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 安倍内閣の消費税還元セール... | トップ | 川口順子参院環境委員長の解... »
最近の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
軍法会議作ったらその後の対応も必要になる (AS)
2013-05-13 09:46:55
軍法会議の描写が出て来るアメリカの小説とか見てますと、判事も検事も弁護士も、「法務科」という兵科の将校が務めてます。外部から来る事はありません。
それから、日本には現在、軍法会議の結果を執行するための営倉も軍事刑務所もないわけですが、新しく作るんでしょうかねぇ。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
[憲法]改憲問題を考えるための資料と情報 (Die Zeit des Rechts)
 安倍自民党政権が憲法改正に執念を燃やす中で迎える7月の参議院選挙は、憲法と日本国民の将来を決定的に左右する正念場になると思います。 安倍自民党はまずは憲法96条の改正手続き規定を改正し、憲法改正を国会議員が容易に発議できるように変えようとしていますが、...