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開発段階からトラブル続きで墜落死亡事故が相次ぎ、「未亡人製造機」と呼ばれる米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイ。
このオスプレイが2006年3月に起こした事故について、米軍側が事故率の計算対象から除いて事故隠ししていたことが、分かっています。
普天間配備予定の未亡人製造機オスプレイの事故隠し発覚 辺野古への基地移設アセスメントは不可能だ
さらに、米国防総省などによると、この新型輸送機オスプレイが2012年4月11日、北アフリカのモロッコで米海兵隊による訓練中に墜落し、米兵2人が死亡、2人が重傷を負ったということです。
その以前にもこれだけ死亡事故を起こしているオスプレイ↓↓
沖縄配備予定の未亡人製造機オスプレイまたまた墜落・死亡事故 日本に海兵隊の普天間基地は本当に必要か
森本敏防衛相は、就任翌日の2012年6月5日の記者会見で、このモロッコで起きた墜落事故に関し
「配備前に全ての事故調査結果が提供されることが望ましいが、必ずしもそうならないことはあり得る」
と述べました。事故の結果の調査が行われていないのに見切り発車で配備するなんて、原発再稼動と同じです。
当然、これに対して、那覇市の翁長雄志市長は6月6日、
「県民の心、歴史を理解しない理屈は通用しない」
と批判しました。民主党県連も翌7日
「発言は県民蔑視以外の何ものでもない」
として、森本防衛相の辞任を求める緊急声明を発表したのです。就任からわずか3日目のことでした。
(オスプレイ墜落事故動画1)
森本大臣と連携して防衛省は6月8日、モロッコでのオスプレイ墜落事故について、
「米国が決めたマニュアル通りに機能しており、機体に機械的な不具合はなかった」
とする米側調査結果の概要を発表しました。
しかし、機械的な不具合ではなかったとすれば何が原因だったのかは特定されておらず、アメリカによる最終的な究明は今年暮れまでかかるとしています。
これって、福島原発で水素爆発が起こりました。でも、原発は東電のマニュアル通りに運転しており、決して原発の機械的不具合が原因ではありません。しかし、爆発の原因は特定されていません。はい、この原発は安全ですから使ってください。というようなものでしょう?
こんな話を信じて、誰が安全だと信じて導入できますか。アメリカもそんなもの他国に配備するなよ。
この件について、さかんに素人と揶揄された田中直紀前防衛相はオスプレイ配備前に事故原因を公表すると真っ当な判断を示していました。
しかし、森本敏防衛相は6月8日の記者会見でなんと
「調査報告と配備のタイミングの相関関係は決まっていない。 私の発言が今の防衛省の立場だ」
と述べ、方針を転換し、米軍が予定している7月末の沖縄搬入に問題はないとの認識を示したのです。
こんなアメリカの言うことならなんでも信じて言うことを聞くアメリカ盲従「玄人」防衛相より、素人の方がまだマシじゃないですか。
(オスプレイの墜落事故動画2 2010年のアフガニスタンでの事故)
ところで森本防衛相は2012年6月9日付け東京新聞のインタビュー「普天間移設 米との約束は重い 森本防衛相に聞く」で、このオスプレイの配備が予定されている普天間基地移設問題についても、こんなふうに答えています。
野田再改造内閣で非議員として入閣した森本敏防衛相は八日、本紙などのインタビューで、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題や対中関係への考えを語った。
-普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題は地元の反対が強く、出口は見えない。
「現在の案が唯一有効な策だと考えていて、実現のために努力したい。日米政府間で約束をしたのは大変重い。約束ごとをきちんと実行することが、両国の信頼関係にとって極めて重要だ」
そもそも、安全保障と言いますが、誰の「安全」保障かといえば、日本に住む人々の安全保障です。国は人間のためにあるのですから。
それなのに、森本防衛相の持論が集団的自衛権。つまり、日本ではなくアメリカを守る行為が日本の「自」衛権の行使で、日本が身体を張るべきだというのですから、元拓殖大学教授は恐るべき知力の持ち主です。
そういう人はアメリカの国防相をやってください。
だいたい、侵略部隊である海兵隊は日本国民と日本の防衛のために駐留しているのではありません。アメリカが中東などに戦争に行くためにいるのです。
だったら、海兵隊専用の基地である普天間が日本の防衛のために必要なんですか?
そこをアメリカの言いなりに思考停止して、辺野古の海を自然破壊しようが、オスプレイ配備で沖縄県民を危険にさらそうが、アメリカの約束がなにより重いって、こんな人、日本国「防衛」相じゃないじゃないですか。
野田首相の指名で、沖縄県民という国民の命よりも、アメリカとの約束が重いという防衛相が誕生してしまいました。
普天間基地問題だけでなく、原発推進、TPP推進、消費税増税と、もう野田政権にはほとほと参りましたので、森本防衛相の罷免より、野田内閣の総辞職を求めます。
野田政権をいちいち批判するのが疲れてきました。はよ、やめさせよ!
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2012年06月06日
【東京】森本敏防衛相は5日の記者会見で、7月にも米軍普天間飛行場に配備予定の垂直離着陸輸送機 MV22オスプレイがモロッコで起こした墜落事故に関する米政府の報告が普天間飛行場への配備後になる可能性を示唆した。オスプレイの安全性を疑問視し、 配備に反対する県や宜野湾市は事故原因について説明を求めており、報告前の配備が強行されれば、反発をさらに強めそうだ。
森本防衛相は事故報告書について「常識的にかなり時間がかかり、簡単に結論が出るものではない」と指摘。「配備の前に全ての事故調査の結果が提供されることが望ましいが、必ずしもそうならないこともあり得る」と述べた。
事故原因について「(米政府は)機械的なミスで起こったものでないと日本側に通報している」と述べ、人為的なミスで事故が引き起こされたと説明した。
オスプレイの配備時期や方法については「どういう経路で普天間の中に配備するのかについて、最終的に全 て決まっているとは聞いていない。沖縄の方々の理解が得られるように、安全性を重視しながら沖縄に配備されるよう、部内で検討しているし、米側とも話し 合っているところだ」とし、米側と調整中とした。
(琉球新報)
オスプレイ、モロッコで墜落 普天間に12年配備予定
2012年4月12日 朝日新聞
米国防総省などによると、米軍の新型輸送機MV22オスプレイが11日、北アフリカのモロッコで米海兵隊による訓練中に墜落し、米兵2人が死亡、2人が重傷を負った。同型機は今年、沖縄県の米軍普天間飛行場に最初の12機が配備される予定。
事故は米軍とモロッコ軍との合同訓練中に起きたとみられ、米軍が原因を調べている。訓練は航空機の運用や上陸作戦などを目的に、今月8日からモロッコ南西部で実施されていたという。
オスプレイはヘリコプターとプロペラ機の機能を兼ね備え、垂直離着陸が可能。開発段階で墜落事故が多発して安全性に疑問が持たれていた
問題になるのは今一つの点である。日本国憲法第66条2では「内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない。」と規定されている。森本氏は確かに現在拓殖大学大学院教授であるが、同氏は防衛大学主審で元航空自衛官で2003年2月「イラク問題について米国の立場と行動を支持する声明」を新聞で発表し、親米保守として知られる人物である。はたして「文民」と言い切れるのか。その点の方が論議されるべきであろう。
オスプレイについて安全」というのがこれまでの「素人」とは違う「玄人」としての発言ならこれはなんとも噴飯ものです。