鉢呂経済産業相は9月9日の閣議後の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の周辺自治体を野田首相らと8日視察した感想を述べ、
「残念ながら周辺町村の市街地は人っ子一人いない、まさに死のまちという形だった」
と発言しました。
これに対して、読売新聞が、
「原発事故やその後の対応で政府の責任が問われる中、担当閣僚自身が周辺地域を「死のまち」と表現したことは波紋を呼びそうだ」
と報道しました。
そして、自民党公明党がこれに呼応して批判を開始し、野田首相の任命責任も追及する構えを見せたそうです。
結局、野田首相が「不穏当な発言だ」と批判した上で、「謝罪して、訂正してほしい」と述べ、経産相は謝罪しました。
予想通りの鉢呂経産相下ろしが始まったわけです。
予想通りというのは、鉢呂吉雄経済産業相は9月5日、産経新聞などのインタビューに応じ、東京電力福島第1原発事故 を受けた今後の原子力政策について、「基本的に原発はゼロになる」と述べた。民主党政権はこれまで原発への依存度を下げていく方針は打ち出していたが、原発ゼロを明言したのは初めて」だからです。
鉢呂経産相がんばれ 「原発はゼロになる」 上関原発事業中止検討! 読売・産経の攻撃開始
「死の街」ってゴーストタウンですよね。
福島原発事故のせいでゴーストタウンになってしまったのだから、それをゴーストタウンと言って何が悪いのか。
福島原発の周辺には高濃度でしかも半減期の長いセシウム137などが降り積もっているのです。
人が住めますか?
まさに死の街ではないですか。
この発言に対して文句を言うなら、福島原発事故を起こして美しい国土を破壊した東電と、原発推進政策を推進してきた自民党・公明党に対して言うべきでしょう。
「深く反省しなければいけない」(大島理森自民党副総裁)などと言う資格はないのです。
保安院のやらせを産んだ原発推進利権 自民党・経産省・財界・マスメディア・自治体の癒着の構造
避難区域で「放牧」になってしまった牛たち
まだ、ここを故郷とする人々が何も言わないうちに、おためごかしに「避難住民にとって、あまりにもむごい言葉だ」(公明党の斉藤鉄夫幹事長代行)と言い出す神経がわかりません。
あっさり謝ることにした野田首相も、自分が就任会見で、「寿命がきた原発は廃炉にし、新規は難しい」と言ったからそれを受けて、鉢呂経産相が論理的に言ってそれなら「原発はゼロになる」と言ったのに、言い切られてビビッたのではないでしょうか。
あるいは
「結 局原発の再稼働は「原発推進派」の海江田万里のような人間ではなく、「原発慎重派」の鉢呂吉雄がやることになるのである。原発推進派に再稼働をやらせて世 論の反発を招くより原発慎重派の鉢呂吉雄に再稼働をやらせる方が得策という、いかにも本音では原発推進派の野田佳彦の考えそうな人事だと思った。」きまぐれな日々より
という観測があたっているのでしょうか。
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追伸1
経産相は「残念ながら、周辺町村の市街地は、人っ子ひとりいない、まさに死のまちという形だった」と語ったのに、
いま、各テレビ局などマスコミが街行く福島県民に、
「経産相が福島は死の街だと言ったのについてどう思いますか?」
とインタビューしているらしいのは言語道断です。それは誰でも怒ります。
質問がミスリード(誤導)なだけでなく、そういう質問をして、そんな人が大事な大臣になったと思わせることで、福島県民を傷つけています。
これぞ二次被害です。
追伸2
同経産相が「放射能をうつしてやる」等と言って、毎日新聞記者に服をこすりつけたという報道もありますが、こちらについては事実関係がはっきりしません。
結局、これが命取りで、せっかく大臣になったのに国会開会前に辞任するという、極めて珍しい例になるかもしれませんが、本記事とは別の問題ですね。
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鉢呂経産相発言の詳細
朝日新聞 2011年9月9日18時16分
鉢呂吉雄経済産業相が9日午前の閣議後記者会見で触れた「死のまち」発言の詳細は、以下の通り。
昨日、野田佳彦首相と一緒に(視察した)東京電力福島第一原子力発電所事故の福島県の現場は、まだ高濃度で汚染されていた。事務管理棟の作業をしている2千数百人がちょうど昼休みだったので話をした。除染のモデル実証地区になっている伊達市、集落や学校を訪れ、また佐藤(雄平)知事、除染地域に指定されている14の市町村長と会ってきた。
大変厳しい状況が続いている。福島の汚染が、私ども経産省の原点ととらえ、そこから出発すべきだ。
事故現場の作業員や管理している人たちは予想以上に前向きで、明るく活力を持って取り組んでいる。3月、4月に入った人もいたが、雲泥の差だと話していた。残念ながら、周辺町村の市街地は、人っ子ひとりいない、まさに死のまちという形だった。私からももちろんだが、野田首相から、「福島の再生なくして、日本の元気な再生はない」と。これを第一の柱に、野田内閣としてやっていくということを、至るところでお話をした。
除染対策について、伊達市と南相馬市も先進的に取り組んでいる。大変困難ななかだが、14市町村の首長が、除染をしていくと前向きの形もでてきている。首長を先頭に、私も、住民のみなさんが前向きに取り組むことで、困難な事態を改善に結びつけることができると話した。政府は全面的にバックアップしたい、とも話した。
◇ ◇
●鉢呂経産相が「死のまち」発言を撤回、陳謝した9日午後の臨時記者会見での詳細は、以下の通り。
鉢呂経産相 本日午前の記者会見での私の発言は、表現が十分でなかった。反省をしている。全体の私の思いは、みなさんにも理解いただけると思うが、表現自体、大変被災地のみなさんに誤解を与える表現であったと真摯(しんし)に反省し、この表現を撤回させていただき、深く陳謝を申し上げる。大変申し訳なく思う。
記者 被災地にどういう思いを与えると考えて、陳謝したのか。
鉢呂経産相 私の率直な、昨日、まちを訪ねたかたちが、ああいう表現につながった。軽率だった。午前中も話したが、あのような事態を私自身の原点にして、経産行政を再びあのまちに、いま被災をされているみなさんが戻ってこられるように、除染対策などを強力に進めていくと、こういうことを申し上げたかったわけで、そういま反省しながら、陳謝をしている。
記者 撤回にあたって政府や党から指示や相談は。
鉢呂経産相 まったくない。
記者 自身の判断か。
鉢呂経産相 はい。
「原発周辺まさに死のまち、再生を」鉢呂経産相
鉢呂経済産業相は9日の閣議後の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の周辺自治体を野田首相らと8日視察した感想を述べ、「残念ながら周辺町村の市街地は人っ子一人いない、まさに死のまちという形だった」と発言した。
経産相は「福島の再生なくして、日本の再生はない」とも述べたが、原発事故やその後の対応で政府の責任が問われる中、担当閣僚自身が周辺地域を「死のまち」と表現したことは波紋を呼びそうだ。
経産相は会見で、原発事故の作業員らについて、「前向きで明るく活力をもって取り組んでいる。3、4月に(現場に)入った方からは『雲泥の差』と知らされ た」と話し、作業環境が改善しているとの認識を示した。地元14市町村長から除染対策の説明を受けたことについて、「前向きな方向も出てきている。政府も 全面バックアップする」と述べた。
鉢呂氏は大臣失格=「死の町」発言批判-自公
自民、公明両党は9日、鉢呂吉雄経済産業相が放射能漏れ事故を起こした福島第1原発周辺は「死の町」と発言したことに対し、「大臣として失格」(大島理森自民党副総裁)などと批判した。臨時国会で野田佳彦首相の任命責任を含めて追及していく構えだ。
大島氏は自民党本部で記者団に、鉢呂氏の発言について「撤回し、深く反省しなければいけない」と非難。同党の逢沢一郎国対委員長は記者団に「暴言としか言いようがない。任命した首相の責任を問わざるを得ない」と語った。
公明党の斉藤鉄夫幹事長代行は取材に対し「避難住民にとって、あまりにもむごい言葉だ。住民ができるだけ早く帰宅できるように全力を挙げることこそが政府の仕事ではないのか」と述べた。(2011/09/09-15:36)
鉢呂経産相発言は「不穏当」=野田首相が謝罪・訂正求める
野田佳彦首相は9日午後、鉢呂吉雄経済産業相が東京電力福島第1原発周辺を「死の町」と評したことについて「不穏当な発言だ」と批判した上で、「謝罪して、訂正してほしい」と述べた。三重県紀宝町で記者団の質問に答えた。(時事通信 2011/09/09-16:24)
鉢呂経産相「死の街」発言を撤回、陳謝
朝日新聞 2011年9月9日17時46分
鉢呂吉雄経済産業相は9日午後の臨時記者会見で、視察に訪れた福島県の東京電力福島第一原子力発電所の周辺市町村について「死の街」と述べたことについて、「被災者の皆さんに誤解を与える表現で、真摯(しんし)に反省する。表現を撤回させていただき、深く陳謝を申し上げる」と語った。 |
鉢呂経産相は午前中の記者会見で、前日に野田佳彦首相の同行で訪れた原発周辺自治体について、「市街地は人っ子一人いない、まさに死の街という形だった」と述べていた。
鉢呂経産相は午前の会見で、「福島の汚染が経産省の原点ととらえ、そこから出発すべきだ」「現場の作業員は予想以上に前向きで、活力を持って取り組んでい る」という発言もしており、午後の謝罪の会見では、「表現が十分でなかった」「全体の私の思いは皆さんにも理解いただけると思う」と述べた。
なぜ、謝るのか。
罷免されるまで動じない覚悟がないんだな。
前首相も思いつき発言、謝罪の繰り返し。
くだらない文句を言う政治家は原発周辺に住めばいい。
そもそも除染して元どおりになどなるはずがない。報道であおるのもいいかげんにしてほしい。
どこかでバッサリ切り捨てなくてはならないことだし、
それは早いほうが無駄金を使わずに済むから
悪い話じゃないな。
心の整理のつく間を空けることなくこの冷酷な仕打ちを受ける被災住民を除けば。
したがって、鉢呂吉雄経産省大臣は、むしろ「死の街が放射能物質汚染の地獄で、閻魔と悪魔の墓標が立っている」と、感想を有りのままに言ったのだから、人間として立派な正直者だ。
これが、”嘘を塗り固めた”野田どじょう首相によって、撤回させられたとは、泥鰌の泥臭い国家にありがちの地獄国家、日本にならざるを得ない。
どうせ、日本の総理大臣は、ドロを喰っているドゼウでしょ?首相がドゼウなら、日本人は皆、ドゼウも国民で、生きた人間の態を成していない。この福島原発の死の悪魔の街には、人間どころか泥鰌一匹、住んでいないのでしょう?将に、死の街そのものではないだろうか?
これを称して、核の墓場に悪魔と閻魔も死んだ、「死の街の墓碑銘」で、風にはためく情景なのでしょう?街も、村も、植物も、動物も、魚も、みーんな放射能汚染で死に絶えた!閻魔の地獄、悪魔の原発ではないか?
政府、首相、大臣等は、もう「絶対に嘘をほざくな!」日本国家の日本人が、核の墓場に死んで、地獄の閻魔、悪魔に支配されているのだから、、、
一体、これを起したのが、自民党政権で、民主党も同様に、責任を負っているのではないか?
国民は、怒っているのだ!
それだけに経産省に取り込まれるのも早いかも知れず、そうなって批判するのは嫌ですねえ。
なんとか国民が守れないでしょうか。
毎日毎日放射線が降り積もる故郷を遠く想う人々。
本当に残酷なことは誰がしたのか、ごまかされませんように。。。。
傷つく人がいるだけです。
思ったことがすぐ口から出るような人間では
そのへんの酔っ払いと変わりません。
擁護されている方もいらっしゃいますが、
正直と迂闊の違い位は理解された方がよいと思います。