道なりに歩いていこうか

週間アニメの感想や萌え語りを、筆のおもむくままつらつらと。週に1回でも更新できれば御の字かなぁ、なんて……。

【感想】ささめきこと 第4話「4+1」

2009年10月29日 | Weblog
なるほど、要するに、何かにつけて物事を深刻にとらえる&考えるタチで、なおかつ、一番大事なことに限って大っぴらに口にできない(するわけにはいかないパターンも含む)タイプの人間ほど苦労するお話なんだな、このささめきことは……と、つくづく思い知らされた今回。
一般的には、なるべく隠そう隠そうと努めることが多いであろう、女の子でありながら女の子が好きという性的指向(嗜好にあらず!)を、まるで鼻歌を歌うような気楽さで表に見せている汐・朋絵・みやこの3人に対して、ある意味、はるかに常識人であるがゆえに彼女達に振り回されっぱなしの純夏や朱宮君には、まったくもって同情の念を禁じえません。
さらに言うならば、こと朱宮君の場合、本当は男であるにも関わらず、紆余曲折あって汐の恋慕の対象になっている現状がほとほと気に食わない純夏の、いわゆるひとつのヤキモチというか、完全なとばっちりの犠牲者だというところが、素晴らしく哀れを誘います……。
しかも、他ならぬ朱宮君自身の恋のベクトルは、振り回している張本人である純夏に向いているというんですから、まあ実にややこしい(苦笑)。
ここら辺の、そうやってひたすら悶々としてるくらいなら、いっそ面と向かって告白しちゃえよ!的なもどかしさは、『君に届け』の風早君にも通じるものがありますが、あちらに関しては、まだ男女間のあれやこれやな分だけましという見方ができるかもしれません。
そう、やっぱり“同性”って壁は高すぎますよねえ……(ため息)。

それはそうと、朋絵&みやこの登場辺りから、だいぶギャグ方面の色合いが濃くなってきて、今回も随所で腹を抱えて大笑いしてしまいました。
どの場面がとひとつに絞るのは難しいですが、とりあえず、心情的には相当にシリアス(かもしれない)シーンに限って、妙~~~にポップなBGM流すの、マジ止めて欲しいんですが!(力説)
あの得も言われぬギャップは、それだけで片腹痛すぎで困っちゃうったらないんですよ、いやホントに!!
前期のファントムの、ここぞという場面にかかる“あえぎ声BGM”もかなり精神的に“クる”ものがありましたが、外され感の高さという点ではささめきもおさおさ負けていません。
あれ、狙ってやってるんだとしたら、色んな意味で凄すぎッス……(汗)。

あ、それと、初回からずっと思っていたんですが、きよりちゃんのキャラ立ちっちゅーかポジションは、ホント絶妙ですよね~(笑)。
汐のアブノーマルなハイテンションっぷりに普通についていっているだけでも凄いのに、はた迷惑なことこの上ない恋人候補探しにノリノリで力を貸し、かと思えば、朋絵のオーバーアクション全開な女子部へのお誘いを「やだ」のひと言で切って捨てて、あの朋絵を凍りつかせるという偉業(?)を成し遂げてみたりと、余人には真似のできないマイペースぶりを遺憾なく発揮。
授業風景以外の場面で何かを口にしていないことがほとんどない超弩級の食いしん坊にも関わらず、縦にも横にもボリュームが増える気配がまるでないことと合わせて、実はこの作品で一番謎な登場人物なのかもしれないという確信を深めつつある今日この頃です。

そんなこんなで、サブタイトル通りの“4+1”という不安定極まりない状態から出発した〈女子部〉には、これまでちょこちょこ顔見せしている大人しそうなメガネっ子が、今後大きく関わってくるようですが、それがいったいどんないきさつを経てのことなのか、今からドキドキワクワク(死語)が止まりませんv

【感想】ささめきこと 第3話「ファーストキス」

2009年10月22日 | Weblog
基本的に日本の実写ドラマはスルーする体質(?)の私ですが、唯一の例外が『相棒』。
早くからファンをしている家族の影響で、シーズン5辺りから見るようになって、今日に至ります。
で、先日華々しくスタートを切ったシーズン8も、当然家族共々かぶりつきで鑑賞しているわけですが、そんな中昨日放送された第2回。
物語の余韻にひたりつつ眺めていたエンディングテロップの脚本担当者の名前━━太田愛さん━━に、どことなく見覚えがあったため、慌ててネットで確認したところ、とっさの直感通り『BLASSREITER』の重要な回で脚本を書いていらした方と判明しました。
『相棒』への参加は今回が初めてだったようですが、こうやって思いがけない形で“再会”できたことに、一ブラスレファンとしては望外の喜びを噛みしめずにはいられません。
今後の更なる活躍に期待大!ですv

……と、まあ前置きはこれくらいにして、未だかつてなく純夏ちゃんの妄想が全開だった今回のささめき。
事前に仕入れた情報でサブタイトルが「ファーストキス」だと知ってはいましたが、よもやここまで複雑怪奇なオチになるとは……。
諸悪の根源はというと、もちろん他の誰でもない汐。
彼女のあっけらかんとしたニブちんぶりを許容できるか否かで、この作品そのものに対する評価が真っ二つに分かれてしまうんじゃないかと、妙に心配になってみたり……(ちなみに、当然のことながら私自身は前者です!)。

いや~、でもホント、汐はまるっきり、これっぽちも気づいていないんでしょうか、純夏ちゃんのキモチ。
もちろん、相手が同性かつ親友という大前提がある以上、何かよほどのきっかけがないかぎり気づけという方が無理な話なのかもしれませんが、汐の一挙手一投足に動揺し、怯え、時にはそれが叶わぬ想いと知りながらもあらぬ妄想にふけってしまう純夏を見ていると、ついハンカチの1枚も噛みしめたくなってしまうのが人情というもの。
ラストの衝撃的な(?)キスシーンにしても、薄いプラスチック越しにほのかに感じていたであろう、純夏ちゃんの唇の熱さや、二の腕をぎゅっと握りしめる手のひらの時ならぬ力強さに、いったい汐が何も感じ取れないことがあるだろうか、あっていいのだろうか、いや良くない!と切歯扼腕してしまう今日この頃です。
だってもう、あの場面で純夏ちゃんの心の中に渦巻いていた感情たるや、それこそ第三者が想像するのもおこがましいと言うほかないカオスっぷりであったことは確実なワケで!
例えそれがギャグ一歩手前(どころじゃないかも…)なシチュエーションであっても、長年恋焦がれている相手とキスできる歓喜、とはいえ、あくまで自分は“練習台”にすぎないと骨身にしみて理解できてしまっている悲哀、届く当てのない想いに翻弄されている我が身を、どこか冷ややかに観察している自虐的な眼差し……。
それら鬱屈した情動の数々を持て余した末に、一度は背を向けたはずの実家の空手の道場を再び訪れ、執拗に蹴りの練習を繰り返す、否、繰り返さざるを得ない純夏ちゃんの切ない胸の内には、まったくもって同情の念を禁じえません(滂沱)。

一方、初回&今回の冒頭で熱烈なキスシーンを繰り広げていた蓮賀朋絵と当麻みやこの2人。
純夏&汐が(それぞれまったく別次元で)羨望の念を抱いてやまないこの異色のカップルには、こちらはこちらでまた一筋縄ではいかない事情が山ほどありそうで、今からたいそう興味津々です。
次回以降ようやく突入するらしい“本題”の「女子部」構想にも彼女達が一枚噛んでくる模様ですが、はてさてどうなりますことやら……(遠い目)。

【感想】ささめきこと 第2話「かわいいひとたち」

2009年10月15日 | Weblog
かつてのハチクロなみに一方通行な恋模様が展開しているささめきこと。
でもこのお話、よく考えると、汐がもうちょっと周りが見えていて、かつ他人の思考やら感情やらを忖度できるキャラだったら、ここまでこじれない可能性が大なんですよね、多分……。
もちろん、仮にそうであったなら、物語は1話ももたずに終了となってしまうわけですが(苦笑)。
古今東西、親友に片思いをするシチュエーションは数あれど、思い人が同性であるというただその一点で、ハードルが果てしなく高いものになってしまっている純夏には、いくら同情してもし足りません。
文武両道に秀でた完璧超人も、ひと皮むけばただの人、もとい、ただの“恋する乙女”。
しかも純夏の場合、曲がりなりにも汐の恋愛対象が女性にも関わらず、好みのタイプが自分と真逆であるために、完璧にアウトオブ眼中状態だというのが哀れを誘います(滂沱)。
いいかげん気づいてやれよ、汐!みたいな……。
実際、岡目八目な立場にある朱宮には、中学時代からすでにバレバレだったわけで、やはり見る人が見れば、純夏→汐のベクトルは相当にあからさまな状況にあることは明々白々。
とはいえ、一番の親友としての信頼を失う危険性が否定できない以上、思いきって告白するという選択肢も(今のところは)あり得ず、かくして純夏の苦悩は続くのでした……(合掌)。

そうそう、朱宮といえば今回のラスト!
風の噂で女装キャラが出てくるらしいとは聞いていましたが、でもって、2話の段階で顔出ししているキャラの中にその女装くんがいるとしたら、ほぼ100%彼だろうと当たりもついてはいましたが、よもやクラスメイトにして、今現在汐が熱を上げている読者モデルその人だったとは!!
いや~、心底ビックリしました。
さらに、朱宮の女装は決して趣味などではなく、彼にとって片思いの相手である純夏が汐のことを好きらしいと察した上での、いわば捨て身のアピール手段だったと聞けば、つい同情のひとつもしたくなるのが人情というもの。
まったくもって、健気だったらありゃしません(ため息)。
もっとも朱宮に関しては、今回なし崩し的に純夏に告白をかましてしまったことで、ある程度は吹っ切れたはず。
そんな彼が、今後純夏に対してどんなアプローチをするのか、今から興味は尽きません。

あ、それと、今回の2話終了時点で抱いた素朴な疑問。
純夏&汐のランチ友達であるきよりちゃんってば、画面に映るたびに何やら口をもぐもぐさせていますが、毎回あんなにがっつきまくっているカレーパン(?)は、彼女のこじんまりとした身体の、いったいどこに収まっているんでしょうか……???(謎)

【感想】ささめきこと 第1話「ささめきこと」

2009年10月08日 | Weblog
いよいよ始まりましたね、ささめきこと!
一応自分的には、これとDARKER THAN BLACKの2期が今期の本命だったりするんですが、1話を見たかぎりでは全体を通してかなり良い雰囲気(音楽も凄く好み♪)で、ホッと胸をなで下ろした次第です。
淡々として、モノローグ極力控え目で……といった辺りのテイストに、毎度のことながら萌えツボ押されまくり&無駄に弱い人間で、ホント、すみません……(汗)。

本作の主人公・村雨純夏と風間汐は中学時代からの友人同士。
共に気の置けない間柄で、汐の惚れっぽい性格━━それも可愛い女の子限定━━についても嫌というほど熟知している純夏は、何かにつけて危なっかしい親友を、なかば呆れながらも優しく見守ります。
しかしそんな純夏には、ひとつ、人には言えない重大な“秘密”がありました。
それは、日頃友人の言動をくさしてばかりの彼女自身が、実は秘かに汐を想い続けているということ。
一方、自分の“恋”に夢中な汐は友人の複雑な胸の内など露知らず、高校に入ったばかりだというのに、またぞろ「好きな人ができた」と言ってはしゃぎます。
相手は、汐と同じ図書委員の先輩・綿木千津香。
先輩と両思いになる自分を夢想してやまないその無邪気な様子にカッとなった純夏が、ことさらきつい言葉で汐をなじってしまったことから、2人の仲は一気に険悪なものに。
気まずい空気が持続していたある日、下校時刻間近の図書室で突然、汐は意中の千津香から思いもよらない質問を投げかけられます。
「ねえ、あなた、好きな人は……いる?」

記念すべき第1話の幕開けが、女の子同士のキスシーンという衝撃的なシチュエーションから始まった本作。
でも考えてみれば、我らがシムーンものっけからネヴィリルとアムリアが濃厚なキスをぶちかましていたわけで、あの世紀の問題作に今も頭のてっぺんからつま先までどっぷりハマっている身としては、むしろ驚く方がおかしいのかもしれません(苦笑)。
また、類似性という点では、前期の青い花とついつい比べたくなってしまう(両作品とも主人公が長髪メガネ美人!)のが人情ですが、あちらは女性、こちらは男性が原作者ということで、その辺りで何か違いや個性が出てくるのかなといったところにも、今後に大いに期待をしています。
一例を挙げると、自分の恋心のベクトルがどこに向かっているか、物語の出だしの段階ではっきり自覚している純夏に対し、オーラスでようやくそれと気づいたふみちゃん。
この相違は、一見小さいようで、実はかなり大きなものなのではないかと睨んでいるんですが、はてさて……?

青い花と同様、このささめきことも原作が未完の状態でのアニメ化ということで、最終的な落とし所は相当に難しいことになりそうですが、スタッフの皆様には是非とも頑張っていただいて、今回の1話のクオリティを保ったまま完走していただきたいと、今から切に願ってやみません……。

CANAANの感想とtrue tearsのパネル展。

2009年10月01日 | Weblog
いよいよ10月が幕を開けたわけですが、ここに書くのはしつこく前期(7~9月期)の感想だったり……(苦笑)。

ってゆーか、CANAANですよ、CANAAN!!
ネットでざっくりチェックした限りでは、作品の全体的な評価としては賛否両論入り混じる、もとい、いささか“否”の方の比率が高いという印象ですが、個人的には非常~に面白かったです、ハイv
全13話、とにもかくにも中身がぎっしり詰まっていて、ダレる部分がほとんどと言っていいほどなかったのは、まさに素晴らしいのひと言!
物語的に、やや舌足らずな側面が無きにしもあらずだったのは確かですが、かと言って2クール放送すれば、今度は間延びする危険性があり、そう考えると、やはり1クールにギュギュッと詰め込んだのは正解だったと思います。

……とか何とか綺麗事を書き並べつつ、でももし2クールあったなら、カナンとマリアのイチャイチャ(死語)をもっとがっつり堪能できた(かもしれない)わけで、その点は残念至極と言うほかありません。
いやもう、あの2人の友達以上恋人(!?)未満な関係は、めっさツボでしたよ~~~v
いわゆる百合カップル系でここまでハマッたのは、エル・カザドのナディエリ以来。
最終話ラストの、手にした狙撃銃のスコープ越しにマリアとミノさんが乗った飛行機を追いかけながらカナンがつぶやく「あれ、あたしのだ」なんて、もうここで萌え殺されてもいっそ本望…!くらいの衝撃でした。
他にも別腹で、アルカナ(アルファルド×カナン)やリャンアル(リャン・チー×アルファルド)、サンタナ×ハッコー等々美味しいカップリングが目白押しだったCANAAN。
今月中にも公開が予定されている映画版が、今から猛~~~烈楽しみです!

さて話はうって変わって、CANAANの製作会社であるピーエーワークスの出世作として名高い『true tears』のパネル展が現在、東京は有楽町にある富山県のアンテナショップで開催されていることは、皆さんご存じでしょうか?
その名も〈アニメの聖地 南砺市・城端展〉というこの画期的な催しに、隠れttファンを自認する身としては居ても立ってもいられず、勇躍馳せ参じた証拠(?)が冒頭の1枚です(室内の展示物等々につきましては、今回はあえて撮影しませんでした。スタッフさんにきちんとお願いしたら撮影許可をもらえるかな……?)。
これまでネット上の話題の中でしか見聞きすることができなかった幻の連絡帳(出演声優陣やスタッフ、現地を訪ねたファンが寄せ書きしたノート)や、キャラデザ&総作監を担当した関口さん直筆の色紙3点セット、台本などのお宝グッズが所狭しと並べられているほか、壁には名場面をピックアップしたパネルが掲示されるなど、室内は見事なまでにtrue tears一色。
放送終了から1年以上がたった今も連綿と続く地元とファンのつながりを、こうして自分にとって身近な場所で肌身に感じる機会を得られたことには、まったくもって感涙を禁じ得ません。
会期にはまだ余裕があるので、折を見てまたもう1回くらい足を運べたら……と思っています。
だって、ほら、もしかしたら南砺市観光大使のどなたかとニアミス(!!)しちゃったりなんかするかもしれないですし……v(←ミーハー)